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スバル車の潜在能力を引き出す「STIパーツ」、その真価は『クロストレック』&『インプレッサ』でも実感できるか

レスポンス / 2023年8月17日 19時0分

STI(スバルテクニカインターナショナル)は究極の走りを追求したコンプリートカーのほか、購入した愛車の潜在能力を引き出すチューニングパーツも開発し、送り出している。シャシーをしなやかに動かすチューニングパーツの代表が、4輪が路面をつかむ挙動制御系パーツのフレキシブルタワーバーとフレキシブルドロースティフナーだ。この2つを取り付けると、さらに気持ちいい意のままの走りを愉しめるようになる。また、気持ちいい音色を奏でるパフォーマンスマフラーも加わった。


◆リニア感を増した操舵フィール


今春に正式デビューした『クロストレック』にもSTIパフォーマンスパーツが用意されている。ベース車は「リミテッド」のAWDだ。鮮やかなオアシスブルーのボディカラーが似合っている。装着したパーツの筆頭は、e-BOXER用に開発されたフレキシブルタワーバーだ。


リアにフレキシブルドロースティフナーを、リアエンドにはルーフスポイラーとパフォーマンスマフラー&ガーニッシュキットを装着した。リアに組み込んだフレキシブルドロースティフナーの特徴は、スプリングでテンション調整でき、ハンドリングを自在に変えやすいことだ。足もとは18インチのアルミホイール(7J)でキメている。インテリアは、シフトノブや真っ赤なSTIのプッシュエンジンスタート、カーボン柄のドアハンドルプロテクターでドレスアップした。


パワーユニットに変更はないし、インテリアの演出も控えめだが、エンジンをかけると一気に存在感を増す。センター出しのマフラーが耳に心地よい音色を奏でるからである。走らせても違いが分かりやすい。最低地上高を200mmに広げたクロストレックは、ちょっと引き締まった乗り心地だったが、その硬さが取れ、クルマの動きがしなやかだ。オールシーズンタイヤでも意のままにクルマが向きを変え、接地フィールがよくなったと感じられる。


目を見張ったのは、リニア感を増した操舵フィールだ。クロストレックになって舵の正確性は大きく向上しているが、さらにコントロール性に磨きがかけられた。コーナーでは狙ったラインに無理なく乗せることができ、背の高さを意識させない。また、コーナーの脱出でも早めにアクセルを開けられるようになっている。絶妙なバランス感覚で、運転するのが愉しい。7万円弱の出費で、このくらい走りの質感が変わるなら、絶対に買い得だと思う。


◆伸び代は少ないと思っていたが…


『インプレッサ』ST-HのAWDモデルにも同様のSTIパフォーマンスパーツが組み込まれていた。クロストレックより華やかに見えるのは、チェリーレッドのSTIエアロパッケージが装着されていたからだ。クリスタルホワイトのボディカラーだったこともあり、とても目立つ。運転する前は、カタログモデルでもポテンシャルは高く、コントローラブルだから伸び代は少ないのでは、と思っていた。だが、実際に走らせてみると、こちらも走りの車格が1ランク上がったように感じられる。


足の動きがよく、滑らかに路面の凹凸を受け流すし、接地フィールもよくなっていた。ハンドリングも軽やかだ。STIパフォーマンスはインプレッサの自慢の1つであるハンドリング性能に磨きがかかるとともに、日常の走行域で操る愉しさ、走りの愉しさが分かりやすいのが最大の魅力だ。少し走り込んだ愛車のアップデート、リフレッシュと考えて、STIパフォーマンスを取り付けるという手もあるだろう。ちょっとの投資で走りのポテンシャルを高められ、運転する愉しみが増す、これは大きな利点である。


片岡英明│モータージャーナリスト
自動車専門誌の編集者を経てフリーのモータージャーナリストに。新車からクラシックカーまで、年代、ジャンルを問わず幅広く執筆を手掛け、EVや燃料電池自動車など、次世代の乗り物に関する造詣も深い。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

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