1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

[システム構築学大全]音が良いスピーカーレイアウトは…「コアキシャル」or「セパレート2ウェイ」?

レスポンス / 2023年8月18日 6時30分

クルマの中での“良い音”の満喫法はさまざまあるが、当特集ではそれを「システム構築」というキーワードで分類し、それそれの実践方法や楽しみ方のコツを解説してきた。今回から数回にわたっては、「スピーカーレイアウト」という側面から「システム構築法」を考える。


◆カーオーディオでのフロントスピーカーレイアウトの選択肢は、主には3つ!


早速本題に入ろう。カーオーディオでのフロントスピーカーレイアウトの選択肢は、主には3つある。1つが「コアキシャルスピーカー」で2つ目が「セパレート2ウェイスピーカー」、そして3つ目が「セパレート3ウェイスピーカー」だ。というわけでまず当回では、「コアキシャルスピーカー」と「セパレート2ウェイスピーカー」、この2つについて考察していく。


最初に、「コアキシャルスピーカー」とは何なのかを説明していこう。「コアキシャル」とは「同軸」という意味を持つ。ゆえに「コアキシャルスピーカー」とは、ミッドウーファーの“同軸上”に高音を再生するためのスピーカーであるツイーターが取り付けられたもののことを指す。


なので「コアキシャルスピーカー」も実際のところは「マルチウェイスピーカー」だ。しかし、「セパレートスピーカー」ではない。ツイーターとミッドウーファーとが一体化しているからだ。なので「フルレンジスピーカー」と呼ばれることもある。実際には「2ウェイ(3ウェイタイプもある)」ではあるものの、高音から低音までが1箇所から聴こえてくるので、そう称されることも少なくないのだ。


◆スタンダードなのは「セパレート2ウェイスピーカー」?


ところで、「コアキシャルスピーカー」と「セパレート2ウェイスピーカー」とを比べた場合、選択されることが多いのはズバリ「セパレート2ウェイスピーカー」の方だ。そしてその差はかなり離れている。


そうである理由は主には2つある。1つは、「セパレート2ウェイスピーカー」の方が製品数が圧倒的に多いからだ。選択肢の数が大きく違うので、自ずと「セパレート2ウェイスピーカー」の方が選ばれることが多くなる。


そして2つ目の理由は、「セパレート2ウェイスピーカー」の方がサウンドステージが目の前で展開しやすくなるから」だ。「コアキシャルスピーカー」はドアに取り付けられたスピーカーから高音から低音までのすぺての音が聴こえてくるので、音が足元にたまりやすくなる。結果、サウンドステージが低い位置で展開しがちだ。


対して「セパレート2ウェイスピーカー」では、ツイーターを高い位置に取り付けられるので、このことが音場を上げることに効いてくる。


そのメカニズムは次のとおりだ。


◆低音は出どころが分かりづらいがゆえに、高音に「引っ張り上げられる」!?


高音は真っ直ぐに進もうとする性質が強く、ゆえに音の出どころが分かりやすい。対して低音は障害物を回り込んで進もうとする性質が強く、結果、音の出どころが分かりづらい。なので、高音を再生するツイーターを高い位置に装着すると、音の出どころが分かりにくい中低音も高音が聴こえてくるツイーターにて鳴らされているものと錯覚する。つまり高音には、中低音を「引っ張り上げる力」があるのだ。


このことが利点として大きいと考えられることが多く、ゆえに「セパレート2ウェイスピーカー」が使われることが多くなっている。


とはいえ、「コアキシャルスピーカー」にも利点がある。それは「音がまとまりやすいこと」と「取付費用が比較的に少なくて済むこと」だ。高音から低音までが1箇所から聴こえてくるので、サウンドの一体感は出しやすい。そして、取り付けるスピーカーユニットが片側で1つずつなので、片側で2つずつある「セパレート2ウェイスピーカー」と比べて取り付け作業に手間がかかりにくい。なのでこれらの利点が重んじられる場合には、「コアキシャルスピーカー」が選ばれる。


今回はここまでとさせていただく。次回は「フロント2ウェイ」と「フロント3ウェイ」の違いについて考えていく。お楽しみに。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください