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フィスカーが新型EVの『PEAR』を発表

レスポンス / 2023年8月20日 7時30分

フィスカー(Fisker)は8月4日、新型EVのフィスカー『PEAR』を米国で初公開した。米国ベース価格は2万9900ドル(約437万円)。2025年の半ばに発売される予定だ。


◆『オーシャン』に続くフィスカー第二弾は小型EV


PEARは、『オーシャン』に続くフィスカーの2番目の市販モデルになる。PEARとは、「パーソナル・エレクトリック・オートモーティブ・レボリューション」の略だ。フィスカーによると、PEARはデザインやインテリアの機能性、コネクティビティなどのユーザーエクスペリエンスの面で、新基準を標榜。独自のデザインと革新性を備えている、と自負する。


また、PEARは、コンパクトな5人乗りの都市型EVになる。コンセプトは、「アジャイルなアーバンEV」だ。持続可能性やテクノロジー、デザインをデジタル接続させ、PEARに融合する。直感的なコントロール、スポーティな走行性能、豊富なストレージスペース、そして自動車業界初の装備を採用するという。


フィスカーPEARの現地ベース価格は2万9900ドル。フィスカーの最初の市販車、電動SUVのオーシャンの米国でのベース価格は、3万7499ドル(約548万円)。このオーシャンと比較すると、PEARはリーズナブルな価格を実現したという。


◆同クラスの他のEVよりも部品点数を35%削減


PEARはフィスカーのSLVプラットフォームをベースに開発された。フィスカーの新たな開発プロセス「Steel++」を採用し、同クラスの他のEVよりも部品点数を35%削減する。


また、高度に接続された電気工学アーキテクチャとして、フィスカー・ブレードのセントラル・コンピューティング・プラットフォームを初めて導入した。独自の「フーディニ・トランク」(ハイドウェイ・リフトゲート)と、「フルート」と呼ばれるフロント収納コンパートメントを装備した。とくにフルートは、市街地駐車での荷物の積み込みが簡単に行えるという。


PEARのコンパクトなボディは、スポーティなハンドリングを実現すると同時に、広々とした室内空間を確保した、と自負する。最大6名乗りのモジュール式インテリアには、ワイドなラップアラウンドウィンドスクリーンを装備している。


◆生産開始当初は年間で25万台以上を組み立てる計画


フィスカーはPEARの開発にあたって、フォックスコン・テクノロジー・グループ(鴻海科技集団)と提携を結んだ。両社は、次世代EVを開発・生産するプロジェクトで協力していく。


フォックスコン・テクノロジー・グループは、台湾に本拠を置く。Apple社の「iPhone」の生産を請け負っており、シャープの親会社としても知られている。両社の提携では、共同で新しいセグメントの次世代EVとして、PEARを共同開発する。さらに、両社は提携を生かして、PEARをフォックスコン・テクノロジー・グループで生産する。


フィスカーとフォックスコン・テクノロジー・グループは提携に基づき、共同でPEARのプロジェクトに投資する。また両社は、新しい軽量プラットフォームの「FP28」を共同開発していく。


フィスカーPEARは米国オハイオ州で生産され、当初は年間で25万台以上の生産を目指している。北米、ヨーロッパ、中国、インドを含むグローバル市場への投入を計画している。米国オハイオ州の生産拠点の場所を決定した後、両社は2025年、PEARの生産を開始する計画、としている。

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