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理想的なストロークを手に入れる「ブレーキチューニング」テクニック~カスタムHOW TO~

レスポンス / 2023年8月26日 6時30分

ブレーキを踏んだときの硬さやストロークをチューニングすることで気持ちよく止まれるようになる。絶対的な制動力だけではないブレーキチューンを解説。


◆ブレーキを調整するとどうなる?


ブレーキタッチとはブレーキを踏んだときのペダルの踏みごたえのこと。ふわふわとしたソフトなブレーキもあれば、ストローク量が少ない硬い踏みごたえのブレーキもある。


ブレーキはそのストロークをする量がたくさんあったほうが細かく調整できて、運転しやすくなりそうがそうとも限らない。


踏んだ量に応じて効きが高まっていけば扱いやすく、むしろストローク量が長いと意外と使いにくい。ドライバーは大きくブレーキを踏まなければならず、踏み始めはかなり踏み込むまでブレーキが効かない領域ができると不安に感じやすい。ブレーキがもしかして効かないのでは!? という不安をおぼえてしまうのだ。


◆レーシングカーでは味付けも異なる


そこでレーシングカーではペダルのストロークは極力短く味付けられる。踏み始めからフルブレーキまでわずか数センチしかペダルが入っていかないこともある。


それでもわずかに踏む力を高めれば、その分だけブレーキの効きも強くなる。このリニアさこそ重要でストロークは短く、でも踏んだ分だけ細かく効きが調整できるブレーキが扱いやすいのだ。ではどうすればそんな理想的なブレーキシステムにできるのだろうか。その方法を紹介していく。


◆ブレーキタッチ改善法 1:フルード交換


まずはコストも最小限でかなりの効果が得られるのがブレーキフルード交換。ブレーキはペダルを踏むとマスターシリンダーがフルードを押し出す。その油圧がキャリパーに伝わってピストンを押し出してパッドをローターに押し付けて減速する仕組み。


その作動油とも言える油圧を伝えるのがフルードの役割。そのためフルードの特性によってペダルタッチがフワッとしたり、カチッとしたりする。


基本的に高性能なスポーツフルードはペダルタッチがカチッとして気持ちよく止まれる。しかし、寿命が短い欠点があった。DOT5.1などの高性能なフルードはサーキット走行でも沸騰してしまう「ベーパーロック」を起こしにくく、ペダルタッチも良くなるが数ヶ月で湿度を吸ってしまってペダルタッチが悪化。沸騰もしやすくなってしまうと言われていた。


しかし、近年のスポーツフルードはロングライフ化が進んでいる。各メーカーのフラッグシップモデルでも1年ごとの交換でも十分なほど長く使えるようになっている。


◆ブレーキタッチ改善法 2:メッシュホースに交換


ブレーキフルードを圧送するのはそのほとんどが金属製の配管だが、ボディとキャリパーの間はサスペンションが動いたりタイヤが向きを変えたりするのでゴムのホースで接続されている。このゴムホースが圧力を受けると膨らんでしまい、ブレーキタッチが曖昧になる原因になる。


そこでこのゴムホースの周囲を金属製メッシュで包み込んで膨張しないようにしてあるのがメッシュホースだ。これにすることでブレーキを踏み込んでも液圧がゴムホースに逃げず、ブレーキタッチがカッチリとしたものになる。


アフターパーツメーカーから発売されていて2~3万円ほどで購入できるので手を出しやすい。


◆ブレーキタッチ改善法 3:キャリパー交換


究極のブレーキタッチを求めるならキャリパーをアフターパーツメーカー製の強化品に交換するのが効果的。純正キャリパーよりも圧倒的に剛性の高いキャリパーにすることでタッチがよくなる。


純正キャリパーでは片側からピストンが押している「片押し」キャリパーが多いが、アフターパーツの多くは両側にピストンがあるタイプで左右から均一にローターを押さえやすく、ブレーキの効きも安定して高めることができる。


2ピースタイプと呼ばれるリーズナブルなモデルで30万円ほどからフロントキャリパーを交換できる。リアはサイドブレーキと併用タイプのキャリパーだと交換は難しいので、パッドの選択などで前後バランスを最適化する。


モノブロックと呼ばれる一体構造のキャリパーが最上級でこちらはフロントのみで100万円近いが、レーシングカー並みのブレーキタッチを獲得できる。


◆ブレーキタッチ改善法 4:ペダルブラケット強化


番外編だがブレーキペダルの取り付け部を強化するチューンもある。車種によるがブレーキを踏むと、そのペダルが取り付けられている鉄板自体が歪んでいる場合がある。その付近を強化する補強パーツを付けたり、プロショップでワンオフで強化するチューニングを行うこともある。そういったペダル自体の取り付け剛性を高めることでもブレーキタッチをグレードアップすることができるのだ。

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