【F1 オランダGP】マックス・フェルスタッペン9連勝、レッドブル・ホンダ14連勝…アロンソが8戦ぶりの2位
レスポンス / 2023年8月28日 8時55分
オランダのザントフォールト・サーキットで27日、F1オランダGPの決勝レースが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールトゥウィンで9連勝、今季11勝目を飾った。
前日に行われた公式予選は荒れた天候で上位勢が好タイムを記録できない中、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)だけは安定した走りで、今季8度目となるポールポジションを獲得した。2番手はランド・ノリス(マクラーレン)、3番手はジョージ・ラッセル(メルセデス)。以下、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、カルロス・サインツ(フェラーリ)と続いた。
72周の決勝レースはドライコンディションでスタートしたが、1周目が終わるまでに雨が降り始めた。フェルスタッペンはトップを守ったが、5番グリッドスタートのアロンソが一気に3台抜いて2位に浮上。ノリス、ラッセルは3位、4位に順位を下げた。
後方のマシンは1周終了でピットインしてインターミディエット(雨用の浅溝)タイヤに履き替えたが、上位は晴れ用のスリックタイヤのまま。しかし1周20秒以上遅いため、5周目までには上位もインターミディエットタイヤに履き替えた。
これで順位は大きくシャッフルされ、7番グリッドスタートのセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)がトップに浮上。2位は15番グリッドスタートの周冠宇(アルファロメオ)、3位は12番グリッドスタートのピエール・ガスリー(アルピーヌ)、そしてフェルスタッペンは4位に転落していた。
雨は数周で止み、徐々に路面は乾き始めた。フェルスタッペンは2位まで順位を挽回していた12周目にピットインしてスリックタイヤに履き替え、トップのペレスはその翌周にピットイン。これで順位は逆転し、フェルスタッペンがトップに返り咲いた。
その後、ドライコンディションではフェルスタッペンが逃げる展開に。しかしレース終盤、再び雨が降り出した。いきなりの雨にコース上は大混乱。全車が一気にタイヤ交換を行う中、雨に足をすくわれコースアウトするマシンが続出した。VSC(バーチャルセフティーカー=決められたセクタータイムで順位を守って走行)が出され、フェルスタッペンはたまらず深溝のウェットタイヤに交換。他のドライバーも続々とウェットタイヤに交換する中、レッドフラッグが振られ、64周目にレースは中断された。
残り8周。これでレース終了の可能性もあったが、大きな雨雲は去り、セフティーカー先導でレースが再開された。トップはフェルスタッペン、2位アロンソ、3位ペレス、4位ガスリーのトップ4。セフティーカー先導での走行が2周だったため、残り6周の超スプリントレース状態でバトルが再開された。フェルスタッペンは相変わらず後続を引き離す展開に。アロンソとペレスは激しい順位争いを行い、ガスリーはペースが上がらずその2台から少しずつ離されていった。
そしてそのままチェッカー。フェルスタッペンがポールトゥウィンで9連勝、今季11勝目、通算46勝目を飾った。これでレッドブル・ホンダは連勝記録を14に伸ばし、開幕戦からの連勝記録も13とした。
2位はアロンソで、第8戦カナダGP以来5戦ぶりの2位。そして通算105回目の表彰台登壇となり、106回の通算表彰台登壇数記録4位のアラン・プロストにあと1と迫った。
3位でチェッカーを受けたのはペレスだったが、ピットレーン速度違反があったとして5秒加算ペナルティを受けており、2秒後方でチェッカーを受けたガスリーが3位に。ガスリーはアルファタウリ時代の2021年第6戦アゼルバイジャンGP以来、2年ぶりの表彰台となった。
ペレスはこのペナルティの結果ひとつ順位を落とし4位。以下サインツ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ノリスと続き、アルボンが8位でチェッカーを受けた。
◆デビュー戦のローソンは13位、角田は一時4位を走行…アルファタウリ・ホンダ
アルファタウリ・ホンダは金曜日にダニエル・リカルドがアクシデントで手の甲を骨折し、急遽代役として日本のスーパーフォーミュラでチャンピオン争いをしているリアム・ローソンが土曜日のセッションから起用された。ローソンのデビューレースは予選で最後尾といきなり洗礼を受けたが、決勝レースでは大活躍。19番グリッドスタートから6つ順位を上げ、13位でフィニッシュした。
予選14番手ながらもペナルティーで17番グリッドからスタートした角田裕毅は、序盤の雨で素晴らしい走りを見せ、その後のもスリックタイヤで次々と順位を上げて、一時4位を走行。しかしタイヤ交換を遅らせる作戦が裏目に出て徐々に順位を下げ、13位でチェッカーを受け、レース中に5秒加算ペナルティを受けていたため、最終結果は16位となった。
次戦、F1第15戦、イタリアGPは9月1日から3日の日程で開催される。
■オランダGP決勝レース結果
1. マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2. フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)
3. ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
4. セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
5. カルロス・サインツ(フェラーリ)
6. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
7. ランド・ノリス(マクラーレン)
8. アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
9. オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
10. エステバン・オコン(アルピーヌ)
11. ランス・ストロール(アストンマーチン)
12. ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)
13.リアム・ローソン(アルファタウリ・ホンダ)
14. ケビン・マグヌッセン(ハース)
15. バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
16. 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
17.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
以上完走
--.周冠宇(アルファロメオ)
--.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
--.ローガン・サージェント(ウィリアムズ)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【F1】角田裕毅 ペナルティー影響し17位も…ペレス惨敗でレッドブル昇格巡る緊急会議開催へ
東スポWEB / 2024年7月29日 0時11分
-
【F1】解雇危機ペレスをマルコ博士が酷評「ここ数レースのポイント少なすぎる」=オーストリア報道
東スポWEB / 2024年7月24日 21時27分
-
【F1】角田裕毅のレッドブル昇格が最有力と海外続々報道「フェルスタッペンの隣で走る」
東スポWEB / 2024年7月14日 12時41分
-
F1角田裕毅はペレス後任の「疑う余地ない候補」 米FOX高評価、ただし最有力は「当然リカルド」とも
THE ANSWER / 2024年7月11日 7時13分
-
【MotoGP第9戦ドイツGP】表彰台に返り咲きのMoto3古里太陽選手 “悔しい”2位に複雑な表情も
バイクのニュース / 2024年7月9日 17時10分
ランキング
-
1日本の「お家芸」はなぜ大惨敗だった?競泳&バドミントンは復権どころかさらなる凋落危機
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月7日 11時47分
-
2選手村に衝撃の情報「食事にミミズが入っていた」 海外選手から止まらぬ苦言「東京の食事は良かったが…」
THE ANSWER / 2024年8月7日 13時3分
-
3「可愛らしいと思って検索したら…」 五輪レスリング中継の“声”の正体が話題「声を聞いて泣けてきた」
THE ANSWER / 2024年8月7日 11時21分
-
4開心那はもちろん「金」も「銅」も母親は日本人…銅のブラウン「こんなに日本人がいるなんてね」
読売新聞 / 2024年8月7日 8時38分
-
5「俺なら2歩目で溺れる」 五輪マーメイドの水中ムーンウォークに海外仰天「物理の法則を…」
THE ANSWER / 2024年8月7日 8時13分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください