走らない人ほどメリット、距離で支払うマイカーサービス「エンキロ」提供開始

走行距離に応じた支払いでマイカーを利用できる新サービス『エンキロ』が、9月1日よりサービスを開始した。クルマをリースで契約し、月額固定基本料金と、走行距離1kmあたりの距離料金を支払うもので、日々の走行距離が少ない人にとってはマイカーへの負担を抑えることができる。

エンキロを運営するのは、「人の移動欲求に応える」をミッションに、自動車・モビリティファイナンスのDX（デジタルトランスフォーメーション）に取り組むDRD4株式会社。サービス提供の背景として、「サブスク（サブスクリプション）」と呼ばれる一般的なマイカーリースでは毎月一定の走行をすることを前提に月額料金が設定されており、走行距離が多い月も少ない月も同じ料金を支払うことになるが、「平日は使用せず利用は休日が中心という方に適したプランの必要性に着目」したことから誕生。

マイカーリースの平均的な設定走行距離は月間1000km～1500kmとなっている一方、ユーザーの月間走行距離の平均は370km（日本自動車工業会・2021年度乗用車市場動向）という解離があった。エンキロでは契約期間中の走行距離を最小限として想定し月額基本料金を計算、走行距離に応じた距離料金を毎月支払うことで利用実績にあった出費で済むというメリットがある。

エンキロの特徴としてDRD4は、「残存価値が比較的高く、厳選した国産・輸入新車から選ぶことができる」「税金・定期メンテナンス、車検代などが月額基本料金に全て込み（国産車のみ）」「申し込みから納車まで、来店不要のネットで完結」を挙げる。

料金プランは3つを用意。月額基本料金と距離料金を組み合わせる「スタンダードプラン」、スタンダードプランと比較して距離料金の単価を高めに設定する代わりに月額基本料金を抑えた「エコノミープラン」、走行距離は短いが、やはり距離料金が気になるという方のための「定額500kmプラン」を設定する。

毎月の走行距離は、クルマに装着した通信型デバイスからGPS情報を取得し、サーバー上の地図情報と照合・補正を行い計算する仕組みを採用することで、実態に則した正確な料金計算をおこなう。

エンキロは、特に週末ドライバーやマイカーのご利用が近所中心のユーザー、不定期でマイカーを利用するなど、走行距離が短めのユーザーのほか、ワンランク上のクルマを利用したいというユーザーにおすすめのサービスだとアピールする。