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[DSPを使えば音が変わる!]単体DSPの最新トレンドを分析!

レスポンス / 2023年9月11日 21時30分

カーオーディオシステムをビルドアップさせようと思ったときには、今や「DSP」の導入が不可欠だ。当特集ではそうである理由から、これの選び方やシステムへの組み込み方までを解説している。今回は、「単体DSP」の最新トレンドを解説していく。


◆「単体DSP」は、「カーオーディオ愛好家のマストアイテム」!


最初に、「単体DSP」とは何なのかを簡単におさらいしておこう。これはその名のとおり、デジタル状態の音楽信号を制御するメカである「DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)」のみで成り立っているカーオーディオユニットだ。一部、オーディオプレーヤー機能も搭載するモデルもあるが、基本的には「DSP」の役割を果たすのみである場合がほとんどだ。


なおこれは「メインユニット」を交換しづらい車種が増えたことを背景にして誕生し、実際、そういったクルマにて使われることが多かった。しかし2010年代の半ばくらいからは、カーオーディオ愛好家にとってのマストアイテムとなっていく。


そうなった理由は以下のとおりだ。それ以前は、本格的なシステムを組もうとしたときには「ハイエンドメインユニット」が使われることが常だったが、「単体DSP」の高性能化が進み、むしろこちらを“核”とした方がより高度なシステムを組み上げられるようになったのだ。


まず「単体DSP」は、ハイレゾ音源を再生可能な「DAP」とデジタル接続できるので、ハイレゾ音源をハイクオリティなまま制御できる。さらには、サウンドチューニング機能も高性能だ。


◆「単体DSP」の「イコライザー」は、各バンドの周波数ポイントや幅も自在に設定可能!


例えば「イコライザー」は、「ハイエンドメインユニット」では「左右独立31バンドグラフィックイコライザー」である場合が多いが、「単体DSP」のそれは「ch独立31バンドパラメトリックイコライザー」である場合がほとんどだ。「左右独立」の場合は、右chと左chのそれぞれを「31バンド」という詳細さでコントロールできるが、「ch独立」となると各chごとで「31バンド」での制御が可能となる。


なのでもしもフロント3ウェイというスピーカーレイアウトを敷いていたら、「ch独立」タイプの「イコライザー」では、ツイーター、スコーカー、ミッドウーファーに送られるそれぞれの信号を「31バンド」でコントロールできるので、右chだけでも計「93バンド」を操れる。


しかも「グラフィックイコライザー」では各バンドに割り当てられた周波数ポイントは固定化されているけれど、「パラメトリックイコライザー」では各バンドにて制御する周波数ポイントを任意に選べて、さらには影響が及ぶ範囲も自由に決められる。ゆえに、周波数特性の乱れを思いどおりに修正できる。その他のコントロール機能も、「単体DSP」の方がより詳細なチューニングを行える。


◆手頃なモデルと超ハイエンド機との“2極化”が進行中!?


ところで近年「単体DSP」は、二極化が進みつつある。ちなみに以前は価格帯の幅はそれほど広くはなかった。多くのモデルが10万円台だった。しかし今では、10万円ジャストのモデルや10万円を切るモデルもいくつかあり、その一方で100万円に迫ろうとする超ハイエンドモデルまでも登場している。


ここまでの価格差がつくのはなぜなのかというと…。まず、基本的なサウンドチューニング能力には極端な差はない。どの機種も搭載されている機能は、「クロスオーバー」「イコライザー」「タイムアライメント」、この3つで、それぞれの能力にも極端な差はない。


しかしコントロール可能なch数は、入門機とハイエンド機とでは大きく異なる。入門機では「フロント2ウェイ+サブウーファー」または「フロント3ウェイ」、このどちらかのマルチ制御までしか行えない「6chタイプ」となっていることもあるが、高級機ともなるとその倍の12ch、さらには16chをコントロールできる機種もある。


そしてさらに、内部パーツの質が異なる。超高級機では、例えば、デジタル信号をアナログ信号へと変換する「D/Aコンパーター」や信号を演算処理する「DSP」等々に、超高級パーツがおごられている。結果、素の音質性能に差が現れる。


今回はここまでとさせていただく。次回は、具体的にはどのようなモデルがあるのかを紹介していく。お楽しみに。

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