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フィアットの小型電動SUV『600e』に赤い「RED」

レスポンス / 2023年9月21日 12時15分

フィアット(Fiat)は9月18日、Bセグメントに属する新型コンパクト電動SUV『600e』の「RED」をイタリア本国で発売した。現地ベース価格は、3万5950ユーロ(約570万円)と発表されている。


◆ボディカラーやダッシュボードパネルを赤で統一


フィアット600eは、『500e』に続くフィアットの新世代EVだ。全長4170mmのボディに、5人乗りの快適な室内空間、クラス最高の豊富なフロント収納スペースを備えており、マッサージ機能なども採用している。


REDは、ロックバンド「U2」のボノと、NGOの「DATA」のボビー・シュライバーが立ち上げたもので、2006年1月、スイスで開催された世界経済フォーラムで設立が発表された。各メーカーが、「プロダクトRED」と命名された共通ブランドの商品を開発し、販売することにより、その収益の一部を世界エイズ・結核・マラリア対策基金に寄付する。これにより、アフリカのエイズ対策プログラムを支援している。


600eのREDでは、ボディカラーをはじめ、前後のロゴ、ダッシュボードパネル、リサイクルファブリックを使用した専用シートのステッチとロゴなどを、赤で統一した。スマートセンタートンネルには、REDのパッドカバーをあしらっている。


◆市街地の航続は最大600km以上


フロントとサイドには、クローム仕上げの600のロゴをあしらう。リアバンパーにあしらわれたイタリア国旗にも、典型的なイタリアンスタイルが表現された。グロスブラックの細部や、クロームのアクセント、テールライトの輝きなど、いくつかの特長がボディラインを際立たせている。


モーターの最大出力は156hpで、0~100km/h加速は9.0秒だ。エコ、ノーマル、スポーツの3種類の走行モードが切り替えられる。リチウムイオンバッテリーは蓄電容量が54kWhで、1回の充電で最大400km以上(WLTPサイクルの複合モード)、600km以上(WLTPサイクルの市街地モード)の航続を可能にしている。


フィアット600eには、出力100kWの急速充電システムが装備されており、バッテリーを素早く充電することができる。例えば、バッテリーを80%まで充電するのにかかる時間は30分未満とした。また、600eには出力11kWオンボードチャージャーと、自宅や充電ステーションでの充電に便利なモード3ケーブルが付属している。およそ6時間で、バッテリーのフル充電が完了する。


◆「カラーセラピー」を導入したフィアット初のコンパクトカー


インテリアは、イタリアの「ドルチェ・ヴィータ」(「甘い生活」の意味)と、ブランドのポップなソウルを表現することを狙う。600eは、「カラーセラピー」を導入したフィアット初のコンパクトカーだ。アンビエントライトは、最大8色から切り替えられる。組み合わせは最大で64色となり、これまでにないカラーサラウンドを体験することができるという。


運転席にはシート調整機能とマッサージ機能が装備されており、ドライバーの疲れを癒してくれる。さらに、ベロアフロアマット、40対60の分割可倒式リアシート、USBタイプAとタイプCのソケット、スマートフォン用ワイヤレス充電器、近接センサー付きキーレスエントリーなど、快適なドライビングのための装備も充実している。


カスタマイズカバーパッドとフレキシブルに使えるカップホルダーを備えたスマートなセンタートンネル、シートポケットなど、フロントの収納スペースに身の回りのものを収納することができる。また、トランクは360リットルの容量を持つ、としている。

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