レクサス LS 一部改良…操縦安定性と乗り心地を向上、安全・運転支援技術も強化
レスポンス / 2023年10月4日 19時0分
レクサスは、フラッグシップセダン『LS』を一部改良し、10月16日より発売する。今回の改良ではフラッグシップモデルとしてたゆまぬ進化を追求したという。
走りの面では、ラジエーターサポートブレースの追加や、ダイナミックリアステアリング(DRS)のAWD車への設定拡大など、操縦安定性と乗り心地の向上を図った。また、先進性と利便性をより高める機能・装備も拡充。さらに予防安全技術と高度運転支援技術では、運転状況に応じて適切な操作をサポートするプロアクティブドライビングアシストなど一部機能を強化した。
価格はガソリンモデルが1094万円から1612万円。HEVモデルは1240万円から1799万円。
◆操縦安定性と上質な乗り心地を向上
LS一部改良モデルでは、ラジエーターサポートブレースを追加することでボディ剛性を高め、操舵に対する応答性を向上。優れた操縦安定性を実現した。
また、操舵および旋回時に発生する荷重や路面からの入力を支えるフロント/リヤサスペンションなどの締結工程を高精度化。締結トルクを高め、締結部位のより高い剛性と、上質な乗り心地の向上に寄与した。排気管を支えるサポートゴムも角度を見直し、走行中の排気管の振動を抑制。より優れた乗り心地を実現した。
後輪転舵角を拡大したDRSはAWD車にも設定を拡大。高い取り回し性と高速での安心感を実現した。また、乗り心地を優先した「コンフォート」モード選択時に、後席乗員が不快に感じにくいよう揺れを抑制する機能を追加した。
◆予防安全技術と高度運転支援技術を強化
今回のLSでは最新のレクサスセーフティシステム+を採用した。プロアクティブドライビングアシスト(PDA)は、歩行者の横断や飛び出しなど、リスクの先読みを行い、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようステアリング・ブレーキ操作をサポート。先行車との車間距離が近いときや、前方カーブに対して自車の速度が速い状況では、緩やかに減速支援する。さらに、信号交差点への接近を検出した時には、ウインカー操作に応じてあらかじめ減速を支援し、右左折時の操作余裕確保に貢献。車線内を走行時には常時ステアリングをアシストする。
プリクラッシュセーフティ(PCS)はミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたセンサーを採用し、交差点などでの車両や、横断歩行者/自転車との衝突回避を支援する。また、ドライバーの脇見運転等をシステムが検知した場合、早いタイミングでドライバーへ警告。ドライバーの反応時間を確保し、衝突回避や被害軽減をサポートする。
高度運転支援技術「レクサスチームメイト」では、アドバンスドドライブ(渋滞時支援)を採用。自動車専用道路での運転にて、渋滞時(0km/h~約40km/h)レーダークルーズコントロール及びレーントレーシングアシストの作動中に、ドライバーが前を向いているなど一定の条件を満たすとシステムが作動。認知、判断、操作を支援する。
さらに並列駐車時の支援を拡大したアドバンスドパーク(リモート機能付)を、HEVモデルの「LS500h」に加えて、ガソリンモデルの「LS500」にも標準設定。バック駐車に加え、前向き駐車に対応し、車内からの操作で前向き/バック出庫が可能となった。またLS500hには、スマートキー携帯時に、車外から専用アプリをインストールしたスマートフォンを操作することで、駐車および出庫が可能なリモート機能を採用。子どもや高齢者を広い場所で乗り降りさせてあげたい時やトランクから荷物を取り出す際など駐車時での使い勝手を向上している。
◆12.3インチフル液晶メーター採用
今回のLSでは、新たに12.3インチフル液晶メーターを採用。メーターパネルの視認性をよくすることで、ドライバーがより運転に集中することができる空間を追求するとともに、運転支援情報の表示を変更し、使い勝手を向上した。
また、専用アプリをインストールすることで、スマートフォンがデジタルキーとして使用可能となる。スマートフォンを携帯していれば画面操作なしでドアのロック、アンロック、エンジンスタートができ、所有するデジタルキーに対応した車が複数ある場合でも1台のスマートフォンだけで操作できる。さらにスマートフォン間でデジタルキーの受け渡しが可能。家族や友人間で離れた場所での車両の貸し借りも容易に行える。
このほか、前後方を記録するドライブレコーダーを標準設定。HEVモデルには非常時給電システム外部給電アタッチメントを搭載した。
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