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[システムの“最上流”に何を置く?]最新「モニターレスメインユニット」の実力を分析!

レスポンス / 2023年10月11日 6時30分

運転中に音楽を聴いているドライバーは多い。当特集では、その音楽を「何で再生するか」を考察している。今回は、「モニターレスメインユニット」について解説していく。


◆導入コストを抑えたいなら、「モニターレスメインユニット」で決まり!?


今や「メインユニット」の主流は、「AV一体型ナビ」だ。しかし、「ナビは要らない」、そう考えるドライバーもいる。なお昨今は、そう考える層の多くが「ディスプレイオーディオ」を選んでいる。これならばナビは要らない」と考えても、それと一緒にモニターまでを失わずにすむ。結果、映像系コンテンツも楽しめるしバックカメラも導入できる。


なので従来からある「モニターレスメインユニット」は人気を落としつつある。その証拠にかつてと比べて新製品が登場するスパンが広がっている。とはいえ、「メインユニット」の導入コストを抑えたいと考え、さらには映像系コンテンツを楽しむことへの関心が低い場合には、選ぶべきは「モニターレスメインユニット」となる。というわけでこれへのニーズは今も一定数ある。


では、「モニターレスメインユニット」のトレンドを分析していこう。まず「モニターレスメインユニット」は、大きく2タイプに分類できる。「1DINメインユニット」と「2DINメインユニット」、これらだ。


で、この2つは以下のような観点で選択されることが多い。スペースを取りたくないと考えるなら「1DINメインユニット」が向いていて、2DINスペースを確保できそのスペースをメカで埋め尽くしたいと考えるなら「2DINメインユニット」が向いている。


◆スマホをディスプレイとして使う機種もある!


なお、製品バリエーションが多いのは「1DINメインユニット」だ。なので、選択肢が多い方が良いと思うのなら、「1DINメインユニット」が向いている。


さて、どのようなモデルがあるのかを紹介していこう。ちなみに、大手カーエレクトロニクスブランドの中で「モニターレスメインユニット」をラインナップしているのは、カロッツェリアとケンウッドの2社のみだ。その2社は、現在も豊富に製品を用意している。


ところでカロッツェリアは1機種、まさしく唯一無二のモデルを持っている。それは『MVH-7500SC』だ。当機は“モニターレス”だが、なんとスマホをディスプレイとして使うという独特な仕様となっている。


というのも当機は、車内でスマホを便利に使えるようにすることを最大の特長としていて、なのでスマホのホルダーもかねている。メインユニットに装着すればスマホを特等席に設置できる。


そうしてさらに、スマホの操作性を上げる工夫も盛り込まれている。スマホを車内で使う場合、アプリの起動が案外やっかいだ。スマホの操作は画面をタッチして行うが、それをするには画面を注視せねばならない。


◆ナビアプリやミュージックアプリの起動を、手元を見ずに実行可能!


しかし『MVH-7500SC』では、物理キーにて主要なアプリを起動できる。ナビアプリやミュージックアプリの中で自分がよく使うものを登録しておけば、それらの起動を当機の本体の物理キーを押すことで実行できる。


なおカロッツェリアの「モニターレスメインユニット」の中には、『MVH-7500SC』と同様にスマホアプリの起動を物理キーにて起動できる機能である「スマートフォンリンク機能」を備えたモデルがいくつかある。車内でナビアプリやミュージックアプリを使う頻度が高いのなら、同機能を備えたモデルを選択しよう。そうすればスマホの使い勝手が上がる。


ところで最新の「モニターレスメインユニット」の中には、CDメカを搭載していないモデルがいくつかある。このことに関しては、カロッツェリアもケンウッドも同様だ。で、「ソースユニット」としてスマホを使うのであれば。CDメカを搭載していないモデルを選んだ方が導入コストを下げられる。


ちなみにカロッツェリアのラインナップの中には1機種、DVDの再生を行える機種がある。別途モニターを用意しないと映像を映し出せないが、DVDプレーヤーとしても使えるメインユニットが欲しいとなれば、それを選ぼう。


今回は以上だ。次回以降もカーオーディオシステムにおける「ソースユニット」についての考察を続行する。お楽しみに。

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