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【ノートオーラNISMO vs スイフトスポーツ】日本が誇るホットハッチ2台を徹底比較!

レスポンス / 2023年10月14日 12時0分

手頃な価格で走りも楽しみたい、そんな欲張りな人におすすめの2台を比較。今回比較するのは、日本が誇るコンパクト・ホットハッチの日産ノートオーラNISMO』とスズキスイフトスポーツ』だ。


◆比較する2車種のプロフィール


高性能なスポーツモデルは、当然ながら価格が高い。そこで大量に販売される低価格のコンパクトカーをベースに、パワーユニットや足まわりを変更して、スポーツモデルに仕上げる手法が生み出された。この方法であれば、比較的求めやすい価格で走りの楽しいクルマを開発できる。これまでも数々のホットなコンパクトカーが生み出されてきたが、今新車で買えるモデルの中でも今回ピックアップしたいのが、ノートオーラNISMOとスイフトスポーツの2台だ。


◆外観デザイン&ボディサイズ比較


ノートオーラNISMO:全長4125mm、全幅1735mm、全高1505mm
スイフトスポーツ:全長3890mm、全幅1735mm、全高1500mm

両車とも外観がカッコイイ。ノートオーラNISMOのボディサイズは、全長が4125mm、全幅は1735mm、全高は1505mmで、ベースのノートオーラに比べると80mm長く20mm低い。


スイフトスポーツは3890mm・1735mm・1500mmで、ベースの「スイフトRS」に比べると、35mm長く40mmワイドだ。ベース車のスイフトRSは5ナンバー車だが、スイフトスポーツは、ボディの拡幅によって3ナンバー車となった。


それでも両車を比べると、全長の違いにより、ノートオーラNISMOの外観は伸びやかだ。スイフトスポーツには引き締まり感が伴う。


◆インテリア&居住性比較


ノートオーラNISMOには12.3インチのディスプレイが付く
スイスポのインパネはシンプルだが、分かりやすい作りだ

内装の質は両車とも満足できる。特にノートオーラNISMOは、12.3インチのNISMO専用アドバンスドドライブアシストディスプレイを装着して、パワーメーターやエネルギーフローメーターなどを多彩に表示できる。


スイフトスポーツに目立った特徴はないが、インパネはドライバーを囲むようにデザインされて車両との一体感が伴う。


スイスポの後部座席は4人乗車だと少し狭め

後席の居住性は、全長の長いノートオーラNISMOに余裕がある。身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先空間は握り拳2つ分だ。スイフトスポーツは握り拳1つ半だから、4名乗車にはノートオーラNISMOが適する。


◆荷室などの使い勝手


荷室長は、全長の長いノートオーラNISMOに若干の余裕があるが、スイフトスポーツでも不満はない。後席の背もたれを前側に倒すと、十分な量の荷物を積める。


収納設備やカップホルダーも、両車ともに完備され、日常的な使い勝手を向上させている。スイフトスポーツで注意したいのは、後席側のドアノブだ。高い位置に、縦方向に装着したから、背の低い同乗者は開閉操作がしにくく感じる場合がある。


◆運転のしやすさ比較


全長はスイフトスポーツが200mm以上短い。最小回転半径もスイフトスポーツが5.1m、ノートオーラNISMOは5.2mだから、小回りの利きも優れている。


ただしスイフトスポーツは、外観を力強く見せるため、後席側のサイドウインドーを小さくデザインした。そのために斜め後方の視界が良くない。購入時には、縦列駐車などを試したい。


◆走行性能/燃費/乗り心地比較


ノートオーラNISMO:EM47+HR12DE(e-POWER)
スイフトスポーツ:K14C

ノートオーラNISMOは、ハイブリッドのe-POWERのみを搭載する。直列3気筒1.2リットルエンジンが発電を行い、駆動はモーターが担当する。ノートのe-POWERよりも動力性能が高く、特に実用域の駆動力を向上させた。ノーマルタイプのガソリンエンジンに当てはめると、2.8~3リットルの排気量に相当する性能を発揮する。ノイズも小さく、快適性も優れている。


スイフトスポーツは、直列4気筒1.4リットルガソリンターボを搭載する。動力性能をノーマルエンジンに当てはめると、2~2.3リットルに相当する。


動力性能に余裕があるのはノートオーラNISMOだが、スイフトスポーツはボディが軽い。6速MTは970kgだから、ノートオーラNISMOの1270kgに比べると300kg下まわる。そのために運転感覚が軽快だ。特に峠道では、機敏に良く曲がって走行安定性も優れている。


WLTCモード燃費は、ノートオーラNISMOはe-POWERとあって、23.3km/リットルと優れている。スイフトスポーツも、電動機能を搭載しない1.4リットルターボながら、6速MTが17.6km/リットルと良好だ。


乗り心地は両車ともに硬めだが、粗さは抑えた。スイフトスポーツはボディが軽い割に、乗り心地を快適に仕上げた。ノートオーラNISMOには重厚感がある。


◆おすすめユーザー&買い得グレード


重厚感のあるノートオーラNISMOは、長時間の高速道路走行に最適

ノートオーラNISMOは、運転感覚がスポーティで後席も広く、幅広いユーザーに適する。動力性能に余裕があって直進安定性も優れているため、高速道路を長時間にわたって走行する用途にも合っている。


価格が割安なことも特徴だ。298万1000円で、ノートオーラGに比べると、28万1600円の上乗せに抑えた。この金額で、ノートオーラNISMOの外観には、エアロパーツと専用のタイヤが装着される。内装もスポーティにアレンジされ、足まわりも専用の設定だから走行安定性も向上した。


さらにドライブモードには、スポーティな運転に適したNISMOモードを採用している。これだけ幅広い機能やデザインに手を加えながら、価格アップは約28万円だから、ノートオーラNISMOはスポーティであると同時に買い得グレードになる。


軽いボディのスイフトスポーツは、峠道やワインディング走行が面白いだろう

スイフトスポーツは、軽いボディを生かした軽快な運転感覚が持ち味で、峠道などをスポーティに走りたいユーザーに適する。特にボディが軽い往年のスポーティカーが好きだったベテランドライバーにはピッタリだ。運転すると懐かしい気分になると思う。


価格は割安で、6速MTは202万8400円だ。1.2リットルのノーマルエンジンを搭載するRSの5速MTは179万3000円だから、価格アップを23万5400円に抑えた。スイフトスポーツも買い得度が強く、その販売比率は、スイフト全体の約50%に達する。

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