[外部パワーアンプで良音を満喫]手頃なモデルでも音が激変? ベーシックな導入方法を解説!
レスポンス / 2023年10月15日 14時0分
「外部パワーアンプ」を導入すると、人とは違った本格システムを構築できる。その楽しさを紹介している当特集。今回からは使い方を解説していく。まずはベーシックな導入方法について説明する。
◆フロントスピーカーを「パッシブシステム」にて鳴らすのがベーシックな導入方法!
今回は、すでに「スピーカー交換」をしてあり、そこに「外部パワーアンプ」を加えるというベーシックな導入方法について説明していく。
なお、スピーカーを市販品に交換してある場合にそれを「外部パワーアンプ」にてドライブすると、それだけでサウンドクオリティがワンランク上昇する。コストをかけて交換したスピーカーの性能を、一層引き出せるようになるのだ。
では、ベーシックな「外部パワーアンプシステム」の作り方を説明していこう。まずは「何chモデルを用意すれば良いのか」について。ちなみにフロントスピーカーを鳴らすためだけなら、「外部パワーアンプ」のch数は「2」あればこと足りる。
しかしながら実際は、「4chモデル」が選ばれることの方が圧倒的に多い。となると「2ch」が余るわけだが、その余ったchは後々有効活用が可能だ。サブウーファーを鳴らすのに使っても良いし、またはフロントスピーカーをより高度なやり方で鳴らすことも可能となる(その具体的な方法は回を改めて説明する)。要は、応用が効く、というわけだ。
ところで、「パワーアンプ」の「2ch」だけを使ってフロントスピーカーを鳴らすシステムのことは、「パッシブシステム」と呼ばれている。音楽信号をツイーター用の高音とミッドウーファー用の中低音とに分割する作業を、スピーカーの手前に置く「パッシブクロスオーバーネットワーク」にて行うことになるからだ。手軽に「外部パワーアンプ」のメリットを享受しようと思う場合には、この鳴らし方を選択しよう。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1943275.jpg)
◆「プリアウト」を持たないメインユニットでも「外部パワーアンプ」を接続可能!
続いては、メインユニットとの接続の仕方を説明していこう。まず愛用のメインユニットに「プリアウト(外部出力)」が備わっていれば、「外部パワーアンプ」の導入はしやすい。「プリアウト」とはつまり、メインユニットの「内蔵パワーアンプ」にて増幅する前の微弱な状態の音楽信号を出力する端子のことを指す。同端子が装備されていれば、それと「外部パワーアンプ」の入力端子とを「ラインケーブル(オーディオケーブル、またはRCAケーブルと呼ばれることもある)にて接続すれば、信号配線作業を完了できる。
しかしながら、システムを発展させることを想定していないメインユニットも結構ある。まず、純正メインユニットのほとんどが「プリアウト」を備えていない。そして市販メインユニットの中にも「プリアウト」を備えていないモデルが多くある。
でも、そうであっても「外部パワーアンプ」を導入できる。メインユニットの「スピーカー出力」を、「外部パワーアンプ」の「ハイレベルインプット」に接続すればOKだ。このような配線方法を実行すると、メインユニットの「内蔵パワーアンプ」にて増幅された後の音楽信号を「外部パワーアンプ」内の回路にて一旦微弱な状態に戻せて、その上で「外部パワーアンプ」にて改めて信号が増幅されることとなる。こうすることで、その「外部パワーアンプ」ならではの性能を音楽信号に反映できる。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1943277.jpg)
◆エントリー機でも高性能! しかし少し“背伸び”をできると得られる満足度がアップ!
ちなみに、通常の「外部パワーアンプ」の多くが「ハイレベルインプット」を装備している。高級機ではその仕組みが省かれる場合も少なくないが、エントリーからミドルグレードのモデルの多くは、「プリアウト」のないメインユニットとの接続を想定し「ハイレベルインプット」を装備する。
さて、気になるのは「どれくらいの価格のモデルを選べば良いか」なのだが…。
前回の記事にて説明したように、「外部パワーアンプ」は高級品になればなるほど性能が上がっていく。なので予算が許す範囲の中でできるだけハイグレードなモデルを選んだ方が得られる満足度は大きくなる。
とはいえ愛用のメインユニットがハイエンドモデルでなければ、エントリーグレードの「外部パワーアンプ」を選んだとしても確実に音質は良化する。
なのだが、お薦めなのはエントリー機よりも少しグレードの高い5万円から10万円の間くらいのモデルだ。例えば2万円のモデルと6万円のモデルとでは価格が3倍も違う。3倍も違えば性能差も相応に開く。このように低価格帯のモデルほど、少しの価格差が大きな性能差を生むこととなる。なので、少し背伸びをするのが後悔しない「外部パワーアンプ」選びのコツとなる。
今回は以上だ。次回も「外部パワーアンプ」の使い方を説明していく。お楽しみに。
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