トヨタ カローラ、1.8リットルのハイブリッドが性能向上
レスポンス / 2023年10月17日 17時0分
トヨタ自動車の欧州部門は10月13日、『カローラ』(Toyota Corolla)シリーズの2024年モデルを発表した。ハッチバック、ワゴンの「ツーリングスポーツ」、セダンの3種類が用意されている。
◆1.8リットルと2.0リットルの2種類のハイブリッド
2024年モデルのパワートレインには、1.8リットルと2.0リットルの2種類のハイブリッドが設定される。2種類のハイブリッドを用意するのは、トヨタの欧州戦略に沿うものだ。
2024年モデルでは、1.8リットルのハイブリッドのモーターが強化された。1.8リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力97hp/5200rpm)に組み合わせられるモーターは、最大出力が72hpから95hpに23hp、最大トルクは16.6kgmから18.8kgmに2.2kgm、それぞれ引き上げられた。システム全体のパワーは122hpから140hpへ、15%向上する。トランスミッションはCVT。0~100km/h加速は、ハッチバックが9.1秒、ツーリングスポーツが9.4秒。最高速は180km/hとした。
1.8リットルガソリンエンジンは、摩擦低減対策、より大容量のEGR(排気ガス再循環)システム、熱管理の最適化などの改良を実施した。出力や静粛性に影響を与えることなく、「GA-C」プラットフォームに適合するように小型軽量化された。また、バッテリー(二次電池)は、蓄電容量3.6kWhのリチウムイオンとし、燃費のさらなる向上を目指している。欧州市場で重視されるCO2排出量は、最も環境性能に優れる仕様で100g/km(WLTPサイクル)に抑えられた。複合モード燃費は22.73km/リットル(WLTPサイクル)とした。
2.0リットルのハイブリッドは、欧州の顧客のニーズに合わせて開発された。2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力184hp、最大トルク19.6kgm)にモーターを組み合わせる。14対1の高圧縮比、高効率の吸気ポート、新開発のオイルポンプ、複数の摩擦低減対策、トランスアクスルの小型化などにより、燃費性能を追求。排気システムの触媒コンバータをエンジンの近くに配置し、エンジン始動後のウォームアップ制御を最適化して、早期の排ガス浄化を実現する。バッテリー(二次電池)はニッケル水素。EVモードの最高速は115km/hとしている。
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◆スマホがキー代わりのスマートデジタルキー
2024年モデルには、新しいスマートデジタルキーを採用した。これにより、キーの代わりにスマートフォンから車両にアクセスし、パワートレインを始動することが可能になる。
スマートデジタルキーは、Appleとグーグル(Google)Androidのスマートフォンに対応する。車両ごとに最大5種類のプロファイルを保存することができる。承認されたユーザーは、スマートフォンを持っているだけでドアのロックを解除し、車両を発進させることができる。
この技術により、家族の間でのアクセス共有、サービスエンジニアや救急隊員など、第三者への車両アクセスの承認が容易になる。このシステムは、カーシェアリングのような複数のドライバーが運転する場合にも役立つという。デジタルキーは「Mid+」グレードから標準装備され、「Mid」グレードではオプションとして選択できる。
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◆空気浄化テクノロジーの「nanoe-X」
2024年モデルでは、空調システムに空気浄化テクノロジーの「nanoe-X」を導入する。パナソニックが開発し、欧州のトヨタ車に初めて搭載されたこの技術は、ナノサイズの霧化された数兆個の水粒子を換気気流に送り込む。
車内では、空気中のバクテリアやウイルスの活動を抑制し、カビの蔓延防止、花粉やその他のアレルゲンの抑制、微粒子(PM2.5)に含まれる有害物質の分解、不快臭の除去などの効果が期待できるという。また、nanoe-Xを使用することで、車内の湿度が保たれ、肌や髪にも良い影響を与えることが見込まれる。
このような効果は、エアコンを使用するたびに享受できる。大気汚染が深刻な都市部を走行する場合や、ドライバーや同乗者が異なる車を定期的に使用する場合には、とくに価値があるという。このシステムは、Mid+グレードから標準装備されている。
◆欧州のボディカラートレンドのグリーンを設定
2024年モデルでは、最新の欧州トレンドに合わせて、ハッチバックとツーリングスポーツのボディカラーに、スーパーグリーンメタリックを追加した。この彩度の高いカラーはツートーン仕上げ専用で、コントラストを効かせたグロスブラックのルーフとピラーを組み合わせる。セダンには、プレシャスシルバーを新設定した、としている。
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