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電車がいる! レール台座から期待爆裂…ジャパンモビリティショー2023

レスポンス / 2023年10月28日 14時0分

世界各国あちこちでいろいろ見本市が開催されているけど、いよいよ日本国内の見本市でもホンモノの鉄道車両が展示される時代にまできた。


「おそらく、現役で走る鉄道車両そのものをこうした見本市で展示するのは、これが初めてじゃないか」と展示担当者がいうのは、ジャパンモビリティショー2023(一般公開:10月28日~11月5日、東京ビッグサイト)に“降臨”した、JR東日本 水素ハイブリッド燃料電池試験車両 FV-E991系 HYBARI(HYdrogen-HYBrid Advanced Rail vehicle for Innovation)。


新幹線電気軌道総合試験車ドクターイエローよりも遭遇率が小さい“激レアさん”、水素ハイブリッド燃料電池試験車両 FV-E991系 HYBARI は、JR東日本が鉄道車両の設計・製造の技術、日立がJR東日本と共同で開発した鉄道用ハイブリッド駆動システムの技術、そしてトヨタが燃料電池自動車 MIRAI や燃料電池バス SORA の開発で培った燃料電池の技術を結集させて生まれた試験車両。


そう。ジャパンモビリティショー2023は、日本が誇る新幹線車両や最新特急形車両でもなく、水素ハイブリッド燃料電池試験車両を実機展示したのだ。ここがまずびっくり。次にびっくりするのが、どう運んできたか。FV-E991系 はもともと2両編成で、ここ東京ビッグサイト西棟に展示されている1両は、台車に駆動用モーターがついてない制御付随車 FV-E990形。


おそらくこちらのほうが、モーター付き制御電動車 FV-E991形 よりも軽いからという理由もあるだろう。で、どう運ばれてきたかというと、鉄道マニアのSNSなどでもいろいろスクープされているとおり、製造元の総合車両製作所(J-TREC)横浜事業所からここ東京ビッグサイト西展示棟 1F「TOKYO Future Tour」(トーキョーフューチャーツアー)エリアにトレーラーで陸送された。


台車と車体を分け、それぞれをトレーラーで陸送し、東京ビッグサイトで台車と車体をつないで、高さ1メートルほどのレール台座に置かれている。この台座がポイントで、1メートルほどの高さがあるから、車両の下回りがよくみえる。「へえ、台車TR919Aっていうんだ」「これが水素タンク?」「これが燃料電池?」「ラッパ状のクラクションがあるんだ」「ホイッスルは?」という具合に。


そしてもうひとつ、マニアックな視点でみてほしいのが、このレール台座。これ、総合車両製作所の資産で、資産番号票には、よーくみると、おそらく「2023年10月 取得」らしい表記があるから、このジャパンモビリティショー2023 のためにつくったのかと推測できる。


……ということは、この台座を使った鉄道車両実機展示が、これからもあるかもしれない。海外の鉄道見本市のように、現役で走る鉄道車両が予想もつかない場所に出現するという時代が、ニッポンにもやってくるかも。次はこの台座にどんな車両がのるか。いまからわくわくしてくる。

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