ホンダ、ミラノショーで『CB1000ホーネット』など発表…日本市場にも投入へ
レスポンス / 2023年11月7日 20時40分
ホンダは、11月7日に開幕する「EICMA 2023(ミラノモーターサイクルショー2023)」に出展する欧州向け2024年モデルの二輪車ラインアップを発表した。
なお、出展モデルのうち、『CB1000ホーネット』『CBR600RR』『NX500(日本名:NX400)』『CBR500R(日本名:CBR400R』『CB650R』『CBR650R』『CBR1000RR-Rファイヤーブレード』『CBR1000RR-RファイヤーブレードSP』『CRF1100Lアフリカツイン』『CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツ』の10機種は日本での販売を予定している。
CB1000ホーネット
パワーユニットは2017年型『CBR1000RR』に搭載した直列4気筒エンジンを最適化。110kWを超える出力と100Nmを超えるトルクを発揮する。
車体には新開発のスチール製ツインスパーフレームを採用。足回りはフロントに圧縮・伸側ともに調整可能なショーワ(日立Astemo)製41mmセパレートファンクションフォークビッグピストン(SFF-BP)倒立サスペンションと、ショーワ製ユニットプロリンクリアショックを組み合わせる。また、スロットルバイワイヤー(TBW)による電子制御に加え、ライダーは5インチTFTカラーディスプレイに表示される3つのライディングモードを選択できる。
スタイリングでは超小型デュアルLEDプロジェクターヘッドライトを採用。ホーネットの特徴である燃料タンクは、フロントは幅が広く、リアは細く絞り込まれ、また小さなシートにより特有の細さを表現。新フレームもさりげなくブラックカラーで統一している。
CB500ホーネット
ホーネットシリーズからインスパイアされたアグレッシブなスタイリングと、ホーネットの名にふさわしい象徴的なエアロダイナミクス性能を備えるネイキッドモデル。カウリングには燃料タンク上部へ空気を流すヘッドライトサイドダクトを組み込み、リニアなステアリングフィールとハンドリングの俊敏性に貢献。また視認性を向上させるため、よりワイドに光を照射するLEDを採用している。
471ccエンジンは最大出力35kW/最大トルク43Nmを発生。フューエルインジェクションのセッティングを変更することで、低回転域からの加速フィーリングを向上させた。また、走行中のスリップ増加に合わせエンジントルクを制御するホンダセレクタブルトルクコントロール(HSTC)を採用し、安心感を高めている。
車体には、41mm径のショーワ製SFF-BP倒立フォーク、ショーワ製リアショック、4ピストンキャリパー付きフロントデュアルディスクを採用。また新開発の5インチTFTスクリーンは、スマートフォンと連携することで、ハンドルスイッチや音声入力により音楽再生や通話などが可能となる「ホンダロードシンク」に対応している。
CBR600RR
CBR600RRは前モデルからパワーユニットを大幅改良。最高出力89kW/最大トルク63Nmを発生する。また、アルミ製スイングアーム付きツインスパーアルミフレーム、41mm径のショーワ製SFF-BP 倒立フォーク、ショーワ製ユニットプロリンクリアショック、ウイングレット付のカウリングを装備。敏捷な旋回性と優れた安定感を両立したハンドリングを実現する。
電子制御技術では、フラグシップスポーツ『CBR1000RR-Rファイヤーブレード』譲りの6軸慣性計測ユニット(IMU)を採用し、TBW制御、5つのライディングモード、コーナリングABS、9レベルのHSTC、ウイリーコントロール、リアリフトコントロール、エマージェンシーストップシグナルを装備。電子制御ステアリングダンパー、アシスト/スリッパークラッチ、クイックシフターも標準装備する。
NX500
ワインディングロードからグラベルトレイル、長距離アドベンチャーまで、多様なシーンで楽しめるように設計されたニュークロスオーバーモデル。従来の『CB500X』をベースに、新たなスタイリングとさまざまな仕様・性能のアップグレードを採用している。
1.5kg軽量化した5スポークアルミキャストホイールの採用で、車重は3kg減の196kg。さらに41mm径のショーワ製SFF-BP倒立フォークのスプリングレートとダンピングを見直し、ハンドリングダイナミクスとフィーリングを向上させた。また新しいフューエルインジェクションの設定により鋭い加速を実現。さらに、5インチTFTスクリーン、ホンダロードシンク、HSTCを採用する。
スタイリングは、新型ヘッドライトを中心に一新。フロントからリアまで新しい樹脂材を採用し、コンパクトなアドベンチャースタイルの使い勝手と堂々としたシルエット、ソリッドなフォルムをミックスしている。
CBR500R
スタイリングは、CBR1000RR-Rファイヤーブレードにインスパイアされ、ヘッドライトとテールランプを一新。またボディワークもウイングレット搭載によってフロントエンドのフィーリングを高めている。
パワーユニットは新しいフューエルインジェクションのセッティングにより、低回転域の加速を向上。また5インチのフルカラーTFTスクリーンはホンダロードシンクのインターフェースとしても機能する。
CB650R/CBR650R
ネオスポーツカフェのCB650Rの外観は、しなやかで、よりダイナミックで、よりキャラクターが強く進化。シャープなアングルの新型LEDヘッドライトはラジエーターシュラウドを通して、リアのテールランプを組み込んだシャープなリアカウリングへと流れる。
フルカウルスポーツのCBR650Rは、デュアルLEDヘッドライトのデザインを変更し、上下カウリングを一新。再設計されたテールユニットとともに、スリムながら筋肉質なたたずまいを表現し、ピュアスポーツさをアピールしている。
CB650R/CBR650Rともに、ホンダ RoadSyncの接続を可能にした、5インチフルカラーTFTスクリーンを採用する。
さらに両モデルはホンダが開発した世界初の二輪車用「Honda E-Clutch」を採用。クラッチレバー操作不要、シフトペダルを操作するだけでクイックシフターのように素早く、確実にギアシフトできる。また、ハーフクラッチ、燃料噴射カット、イグニッションコントロールを調和させた組み合わせで制御するため、シフトショックを排除してスムーズな走りを実現する。また、発進時や停止時にもクラッチ操作は不要。ライダーが望めば、クラッチレバーを通常通り操作することもできる。
CBR1000RR-Rファイヤーブレード/ファイヤーブレードSP
2024年モデルはエンジンとギアボックスの改良により、中速域の性能を大幅に向上させ、スロットルレスポンスを改善することで、さらなる進化を遂げた。
CBR1000RR-RファイヤーブレードSPは、より低いギア比とし、プライマリドライブを大幅に変更。トップエンドのパワーと同時にコーナー出口での加速を生み出す。さらに新しいウイングレットを備えたミドルカウリングのデザイン、軽量でしなやかなフレームを採用した。
また、2モーターのスロットルバイワイヤー(TBW)の採用により、ハーフスロットル制御が向上し、エンジンブレーキの増幅も可能になった。クランクケース、クランクシャフト、コンロッドの軽量化、バルブタイミングの変更、圧縮比の向上により、すべての燃焼サイクルにてより高いパフォーマンスを発揮。また標準装備のアクラポヴィッチ製マフラーにも変更を加え、排気音量を5dB低減した。
足回りにはオーリンズ製第3世代の新型スマートエレクトロニック43mm S-EC3.0(SV)NPX USDフォークを採用。インストルメントパネルを介して、ライダーが自身の車両をセットアップするために開発された「デジタルスプリングプリロードガイド」も特長だ。新しいブレンボ製スタイルマR4ピストンラジアルマウントブレーキキャリパーは、一貫して高いブレーキ性能を発揮する。
CRF1100Lアフリカツイン/アフリカツイン アドベンチャースポーツ
両モデルともに圧縮比、バルブタイミング、吸気ポート、ECUセッティングの変更により、最大トルクは従来よりも750rpm低い回転域で7%向上。デュアルクラッチトランスミッション(DCT)は、新しいエンジン性能に合わせてダウンシフトが早まり、コーナリング検出性能が向上、さらには発進および1−2速間のシフトがより自然になるなどの改良を施している。さらに、チューブレスタイヤの採用や、大型で5段階の調整が可能なスクリーンを追加し、実用性も高めている。
CRF1100Lアフリカツインには、6.5インチタッチスクリーンディスプレイを介してリアスプリングプリロードを変更できるほか、あらゆるライディングコンディションで最適な減衰力を提供するショーワ製電子制御式ライドアジャストメント(Showa EERA)を初めてオプション設定した。
CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツは、新しい19インチフロントホイールとワイドなフロントタイヤによってオンロード走行性能を向上。また広くなったフロントカウリングと大型スクリーンでライダーへの走行風などの影響をより効率的に軽減するだけでなく、シートにより厚いパッド採用することで、より高い快適性を実現した。
SC e:コンセプト
2023年に登場した電動二輪車『EM1 e:』に続く、欧州向け電動二輪車の第2弾のコンセプトモデル。モダンで特徴的なデザインライン、大型フラットフロア、ロングワイドシートが特徴だ。交換式バッテリー「ホンダモバイルパワーパック e:」を2個搭載することで、より長い航続距離を実現している。
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