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[カーオーディオ 逸品探究]イスラエル発「morel」の最高峰スピーカー『SUPREMO』の魅力を解析!

レスポンス / 2023年11月13日 6時30分

“逸品”と呼ぶべきカーオーディオユニットを毎回1つずつ取り上げ、それらが“逸品”たるゆえんを解説している当コーナー。今回は、イスラエルの名門スピーカーブランド「morel(モレル)」のトップエンドスピーカー『SUPREMO(スプリーモ)』を取り上げる。


◆設立は1975年。以来、革新的なスピーカーをさまざま開発!


「モレル」は数あるカーオーディオブランドの中でも特に歴史の古いメーカーの1つだ。設立は1975年。メイヤ・モルデハイにより創設された。なお「モレル」というブランド名は、「モルデハイ・エレクトロ・アコースティック」から派生して生まれたものだ。


ちなみに「モレル」は近年パワーアンプも2ライン投入しているが、代々スピーカーに強みを発揮してきた。その社史において、常に革新的なスピーカーを開発しリリースし続け、現在ではホーム用・カー用ともにハイエンドモデルからエントリー機までを幅広くラインナップしている。


特にカー用スピーカーの品揃えの分厚さは、当代随一と言って良い。日本国内にて販売されているフロントスピーカーは、2023年版のカタログを見るとざっと12シリーズが名を連ねている。スピーカーだけでここまでの豊富な製品数を擁するブランドは、世界を見渡してもそうそうない。


その多彩なラインナップ中で、頂点を極めているのがこの、『スプリーモ シリーズ』だ。


◆サブウーファーも初登場! 今後これを搭載するコンペティターが急増するのは必至!


では、シリーズ内の製品ラインナップを紹介していこう。当シリーズには1つの2ウェイコンポーネントキットと、3種の単体スピーカー(サブウーファー以外はペア)の計4アイテムが顔を揃える。


なお、ミッドウーファーとサブウーファーの単体モデルは2023年より発売が開始されたニューカマーだ。特に同シリーズにサブウーファーが加わったことは、隠れたビッグニュースと言って良い。


ちなみに『スプリーモ シリーズ』のフロントスピーカーは、「カーサウンドコンテスト」に出場するコンペティターの多くに使われているものの、2023年のコンテストシーンではこのニューサブウーファーを搭載した車両を見かける機会はまだ少なかった。しかし来シーズンにはこれへとバージョンアップさせてくる車両が増えることは必至だ。それらがコンテストでどのような成果を上げるのか、今から大いに注目したい。


では、製品名と価格を列挙していこう。まずはコンポーネントキットである、16.5cm2ウェイスピーカーシステム(パッシブレス)の『スプリーモ 602 アクティブ』(税抜価格:77万円)がある。ところでこれまではパッシブ付きのセットも存在していたが、2023年版のカタログからはその名が消えている。


◆「モレル」はスピーカーグリルにも、音響パーツとしての機能を付与!


そして単品ユニットの名称と価格は以下のとおりだ。従来からある名機、28mmツイーター『スプリーモ ピッコロll』(税抜価格:17万6000円)、そして新しく加わった16.5cmスピーカー『スプリーモ MW6』(税抜価格:64万円)、22.5cmサブウーファー『スプリーモ SW9』(税抜価格:17万6000円)、これら3機種が居並ぶ。


なお『スプリーモ SW9』のインピーダンスは4Ωで、ボイスコイルはシングルだ。サブウーファーとしてはスタンダードな仕様となっている。ただし口径はイレギュラーだ。一般的には20cm口径の上のサイズは25cm口径となる場合がほとんどだが、当機はその中間サイズとなっている。その点でも、特徴的なサウンドが聴けるに違いない。


ところで「モレル」というと、この「スプリーモ」シリーズのツイーターにも採用されている独特なデザインのスピーカーグリルを思い浮かべるカーオーディオフリークは少なくないに違いないが、実はこの「ロータスグリル」と呼ばれる蓮をイメージしてデザインされたグリルは、音響パーツとしても工夫が凝らされている。さまざまな直径の穴を根拠あるパターンで並べ、ホーン効果と共振周波数に起因する高周波のピークの抑制効果を発揮する。「モレル」は、とことん音にこだわって製品作りをしているブランドであることが、このグリルからも垣間見られる。


今回は以上だ。次回以降もカーオーディオユニットの“逸品”を厳選して紹介していく。お楽しみに。

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