【ホンダ オデッセイ 改良新型】スペック比較:アルファードはライバル? 最上位ミニバン対決
レスポンス / 2023年12月18日 11時30分
ホンダが12月8日に発売を開始した上級ミニバン『オデッセイ』。走りも楽しめるスポーティなミニバンとして人気を集めていた同車であったが、2021年に一度生産が終了。今回は新しくなって帰ってきたという形だ。
オデッセイは、ことホンダの中においては最上位のミニバンとして返り咲いたが、ミニバン界には絶対的な帝王が存在することを忘れてはいけない。それがトヨタ『アルファード/ヴェルファイア』だ。
あらかじめ断っておきたいのは、両者は社内の立ち位置こそ同様であるが、求められるブランドイメージは全く異なる。決してどちらかを持ち上げたり下げたりという意図があるわけではないことをご理解いただきたい。
◆ボディサイズ比較
●オデッセイ改良新型
全長:4860mm
全幅:1820mm
全高:1695mm
ホイールベース:2900mm
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1962407.jpg)
●アルファード
全長:4995mm
全幅:1850mm
全高:1935mm
ホイールベース:3000mm
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1962417.jpg)
最も大きな違いは全高で、その差は300㎜。オデッセイは低く構えたスポーティーな、アルファードは広いスペースを使った高級な、ミニバンというキャラクターをそれぞれ持つことが伺える。全長で135mm、全幅で30㎜ほどアルファードの方が大きいが、これらの違いはどうなるか。
◆居住性比較
●オデッセイ改良新型
室内長:2915mm
室内幅:1560mm
室内高:1285mm
乗車定員:7名
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1962423.jpg)
●アルファード
室内長:3005mm
室内幅:1660mm
室内高:1360mm
乗車定員:7名
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1962408.jpg)
オデッセイの室内高はアルファードより75mm低く、幅は100mm狭い。ボディサイズから見ると、オデッセイは上に、アルファードは横に室内空間を取っているという形。乗り込んでみて感じるサイズ感の違いというのもあるのだろう。
◆エンジンスペック
●オデッセイ改良新型
型式:LFB11-H4
種類:直列4気筒+モーター
総排気量:2リットル
エンジン最高出力:107kW(145PS)/6200rpm
エンジン最大トルク:175Nm(17.8kgfm)/3500rpm
モーター最高出力:135kW(184PS)/5000-6000rpm
モーター最大トルク:315Nm(32.1kgfm)/0-2000rpm
タンク容量:55リットル
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1962401.jpg)
●アルファード(純ガソリン仕様)
型式:2AR-FE
種類:直列4気筒
総排気量:2493リットル
エンジン最高出力:134kW(182PS)/6000rpm
エンジン最大トルク:235Nm(24.0kgfm)/41000rpm
タンク容量:75リットル(4WD仕様:65リットル)
●アルファード(ハイブリッド仕様)
型式:A25A-FXS
種類:直列4気筒+モーター
総排気量:2487リットル
エンジン最高出力:140kW(190PS)/6000rpm
エンジン最大トルク:236Nm(24.1kgfm)/4300~4500rpm
フロントモーター最高出力:134kW(182PS)
フロントモーター最大トルク:270Nm(27.5kgfm)
リアモーター最高出力:40kW(54PS)
リアモーター最大トルク:121Nm(12.3kgfm)
タンク容量:60リットル
※アルファードのリアモーターはE-Fourのみ
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1962430.jpg)
オデッセイとアルファード(ハイブリッド仕様)では、フロントモーターの出力、トルクに大きな差はなく、エンジンの出力、トルクで差が開いているということがわかる。即ちハイブリッド車の乗り味としては、中高速域で余裕のあるアルファードが良いということに。アルファード(ガソリン仕様)との比較では、2リットルハイブリッドと2.5リットル純ガソリンというパッケージングで、かなり差が縮まる。
◆燃費、駆動系比較
●オデッセイ改良新型
燃費(WLTC):19.6~19.9km/リットル
トレッド前/後:1560mm/1560mm
最小回転半径:5.4m
タイヤ前・後:21560R17 96H(EX、EXブラックエディション:225/50R18 95V)
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1962399.jpg)
●アルファード(純ガソリン仕様)
燃費(WLTC):10.3~10.6km/リットル
トレッド前/後:1600mm/1600mm
最小回転半径:5.9m
タイヤ前・後:225/60R18(エグゼクティブラウンジ:225/65R17)
●アルファード(ハイブリッド)
燃費(WLTC):16.5~17.7km/リットル
トレッド前/後:1600mm/1600mm(4WD仕様:1600mm/1605mm)
最小回転半径:5.9m
タイヤ前・後:225/60R18(エグゼクティブラウンジ:225/65R17)
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1962409.jpg)
燃費性能はボディ・エンジン共にコンパクトな「オデッセイ」が有利。ただ、「アルファード」はベースグレードでさえ100kg以上重く、十分に健闘したといえるだろう。旋回半径は0.5m大きいアルファードの取り回しづらさが気になるところ。
◆車両価格
●オデッセイ改良新型
480万0400~516万4500円
●アルファード(純ガソリン仕様)
620万0000~872万0000円
●アルファード(ハイブリッド仕様)
540万0000~559万8000円
車両価格もやはりオデッセイが圧勝。乗車定員やメーカー内の立ち位置は似ている両車ではあるが、内装の細かな仕様やパワートレインなどを考えると、大きな差があることがわかる。いかにメーカー最上級ミニバン同士とはいえ、パッケージングはアルファードがオデッセイより上の車格であるといえるだろう。
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