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ソニー・ホンダ、デザイン踏襲も車体は一新!「AFEELA プロトタイプ」世界初公開…CES 2024

レスポンス / 2024年1月9日 21時0分

ソニーは1月8日(現地時間)、米国ネバダ州ラスベガスで開幕した「CES 2024」のプレスカンファレンスにおいて、2025年に先行受注を開始予定となっているソニー・ホンダモビリティの新型EVブランド「AFEELA」(アフィーラ)の最新プロトタイプを世界初公開した。


◆「リアルとバーチャルの世界を融合」


このアフィーラの紹介は昨年と同様、ソニーのプレスカンファレンス内で披露された。登壇した同社の代表取締役社長兼COO 川西泉氏は、プレイステーションのコントローラーを使って、あくまで“技術デモ”としながらも、プロトタイプを無人でステージ中央まで移動させるところから説明をスタートした。


その中で川西氏は、プロトタイプがソフトウェアによって進化する新世代のクルマのプラットフォームに「Software Defined Vehicle(SDV)」を採用していることを紹介。これにより、「人とモビリティの関係を再定義し、モビリティをインタラクティブに感じる存在とすることで人の移動に革新をもたらしていく」と紹介した。


そのポイントとなるのが「リアルとバーチャルの世界を融合すること」で、その実現のためにプロトタイプでは「ADASにおけるAIの活用」や「創造的なエンターテインメント空間としてのモビリティ」について言及。数多くのイメージセンサーやLiDAR、レーダーなどのセンシングデバイスを搭載し、これらを活用することで自動運転やADASの実現を目指していくとした。また、プロトタイプを「創造的なエンターテインメント空間としてのモビリティ」としていることを紹介し、ADASシミュレータにAR技術を組み合わせることで、ユーザーは車内にいながら没入感のある体験を楽しむことができるという。これらは自分の好みのスタイルを作り、表現できる場所をデジタル上で用意していくことになるとした。


◆MSと共に新たな対話型パーソナルエージェントを開発


もう一つの大きな取り組みが、新たな対話型パーソナルエージェントの開発だ。そのパートナーとしたのがマイクロソフト。その実現によってもたらされる可能性について同社のコーポレートバイスプレジデントで、データやAI、デジタルアプリケーション、製品マーケティングを担当するジェシカ・ホーク氏がその概要を紹介した。


それによると、これまでクルマと対話するには音声コマンドを活用していたが、今後は将来が有望視されている生成AIの導入とクラウドスケールの演算によってモビリティにおける革新の可能性は無限となる。これによりパーソナル化をさらに加速させることで、車内体験に革新をもたらすことにつながるという。


その核となるのが、サーバーやネットワークなどのITインフラをクラウド上で提供する「Microsoft Azure」である。これにより、ソニー・ホンダのような組織は、リスクを管理しながら自信を持ってAIを拡大し、透明性を高めることが可能になるのだ。これは、「AIの展望が急速に変化し、モビリティ産業に新しい技術やイノベーションが登場するにつれ、安全で責任のあるAIが引き続き最優先事項となっていく」(ジェシカ氏)とした。この結果、Microsoft Azureは人と会話していくことで知性を得て進化していき、それはアフィーラそのものの進化にもつながることを明かした。


説明の最後に川西氏はソニー・ホンダが「ポリフォニー・デジタル」との協業を開始したことを紹介。同社が持つ優れたシミュレーション技術と、実車開発を進めるソニー・ホンダとの関係の中で人の感性・官能領域におけるバーチャルとリアルを融合させた新しい開発手法を探索していくとした。


今回の発表では、昨年発表したプロトタイプを最新版へとアップデートしたものとなっており、基本デザインは踏襲しながらも、車体はアップデートに伴って一新しているという。ADASに使うLiDARも最新型に変更されたようだ。このアフィーラの第一号モデルは2025年に先行受注開始し、2026年春に北米で、同年年後半には日本でデリバリー開始を予定している。


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