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[低音増強でカーオーディオはもっと楽しくなる]どんな“ボックス”で鳴らすか、も、思案のしどころ!

レスポンス / 2024年1月18日 19時0分

通常のカーオーディオシステムでは、超低音の再生が困難だ。ドアに取り付けられるスピーカーには大きさ的な限界があり、超低音までをスムーズに鳴らしきれない。よって「低音増強策」がさまざま実行されることとなる。


◆理想のサウンドを得るにはどうすれば良いのかを思案するところから楽しみ尽くすベシ!


当特集では、その「低音増強策」のいろいろを解説している。前回の記事では、「単体サブウーファー」が愛好家の間で使われることが多いその理由を解説した。今回はそれを踏まえ、「サブウーファーボックス」をワンオフすることの楽しさについて深堀りしていく。


最初に前回の内容を簡単におさらいしておこう。まず「単体サブウーファー」とは、「サブウーファーユニット」が裸の状態で売られているもののことを指す。ゆえにこれを使おうとする場合には、これを組み付ける「ボックス」とこれを駆動する「外部パワーアンプ」とを別途用意しなくてはならず、導入のハードルが高まる。


しかし、だからこそ愛好家の多くはこれを選んでいる。なぜなら、「超低音の鳴り方を自らプロデュースできるから」だ。どんな「ボックス」と「外部パワーアンプ」を用意するかで鳴り方が変化するので、何を用意すれば良いのかを思案することから楽しめて、結果、狙ったとおりの音が得られたらこの上ない満足感を味わえる。


なお、「ボックス」による音の変化幅は結構大きい。では、どのような「ボックス」にするとどんな音になるのかを細かく説明していこう。まず、タイプ違いが2つある。本当はさらにさまざまなタイプが有り得ているのだが、カーオーディオでは「シールドボックス」もしくは「バスレフボックス」、これらのうちのどちらかである場合がほとんどだ。


◆「シールドボックス」は、“裏側から放たれる音を閉じ込める”という役割を愚直に果たす!


では、それぞれの特徴を説明していこう。まずは「シールドボックス」について。これは日本語では「密閉型」と呼ばれているもので、その名のとおりボックス内部の空気が外に漏れないようになっている。


ちなみに「スピーカーボックス」はそもそも、スピーカーユニットの裏側から放たれる音を閉じ込めるためにある。というのもスピーカーの裏側から放たれる音は表側の音と耳で聴く分には同じ音だが、音波としては真逆の関係にある。振動板の動きが表と裏とでは逆だからだ。振動板が表側に動いたときそれを裏から見ると引っ込んだ状態となっている。


で、音波として真逆の関係にある音同士が同一空間で交ざり合うと、お互いを打ち消し合う「キャンセリング」という現象が引き起こされる。スピーカーボックスは主に、この「キャンセリング」を防ぐことを目的として存在している。そして「シールドボックス」は、その役割を愚直に果たす。とにもかくにも裏側から放たれる音を外に漏れないようにしてくれる、というわけだ。


◆「シールドボックス」では内部の空気がサスペンションの役割を果たすので、音がタイトに!


そして「シールドボックス」では、内部の空気がスピーカーの振動板にとっての“サスペンション”の役割も果たす。なのでタイト(締まった)な低音を鳴らしやすい。振動板の動きを素速く止められるようになるからだ。さらにはボックスを小さめに作れば“サスペンション”の働きがより強力になるので、一層タイトな低音を鳴らしやすくなる。


逆に、大きめに作ると“サスペンション”の効き目が弱まりゆったりした低音を鳴らしやすくなる。そして低域側の再生レンジも伸びていく。


一方「バスレフボックス」は日本語では「位相反転型」と呼ばれていて、つまりはスピーカーの裏側から放たれる音の位相を逆にして(音波をひっくり返して)表側に放出する仕組みを持っている。なので裏側の音を表側に放出しても「キャンセリング」は起こらず、むしろ低音が増強される。しかも設計を工夫することで狙った帯域の低音を増強できる。


なのでより量感のある、そしてリッチで伸びやかな低音を出しやすい。また、低域側の再生レンジを広げることも可能だ。ただし、設計の難易度が高くボックス自体が大きくなるので導入のハードルは高まる。しかし敢えてこれが使われることも少なくない。


今回は以上だ。次回は別の観点で分類する「ボックス」のタイプ違いについて説明していく。お楽しみに。

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