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「外部パワーアンプ」の設置に関して特殊な手順が必要!?…キーワードから読み解くカーオーディオ

レスポンス / 2024年1月25日 19時0分

カーオーディオ機器のカタログや記事では、とかく専門用語が使われがちだ。当連載ではそれらの意味を1つ1つ解説することで、カーオーディオに対する興味を深めていただこうと試みている。現在は、「外部パワーアンプ」に関する用語にスポットを当てている。


◆「外部パワーアンプ」のプラス電源配線は、ひと筋縄ではいかない!?


今回は、「外部パワーアンプ」を取り付けようとするときに耳にすることとなる用語をピックアップして解説していく。


早速本題に入ろう。まず取り上げるのは「バッ直」だ。これはつまり、「外部パワーアンプ」のプラス電源配線を車両のメインバッテリーから直接引き込むという配線方法のことを指す。


ちなみに家電品の電源配線は簡単に行える。電源コードをコンセントに挿せばOKだ。対してカーオーディオではそうもいかない。使用電力量が少ない電装品であればシガーソケットから電源を取ることも可能だが、「外部パワーアンプ」ではその方法が使えるケースはほぼない。なぜなら、ある程度大きな電力を必要とするからだ。


なお「パワードサブウーファー」に関しては、室内のしかるべきところからプラス電源を取り込むことが可能と取説に記載されているものもある。「パワードサブウーファー」にも「パワーアンプ」が内蔵されているわけだが、出力が小さめな小型モデルであれば、例えばヒューズボックに来ている配線等からプラス電源を引き込める。しかし…。


◆「アンプ」が良い仕事ができるか否かは、電力供給状況の良し悪しが大きく影響!


しかしながら「外部パワーアンプ」の設置においては、そうしないケースの方が圧倒的に多い。何せ「外部パワーアンプ」はカーオーディオシステムの音質アップのために使うものであり、その目的にて導入する以上機器のポテンシャルを十分に引き出せないともったいない。


で、「外部パワーアンプ」が良い仕事ができるか否かは、十分な電力を確保できるか否かが鍵となる。音楽信号の増幅は、電力を使って行うこととなるからだ。潤沢に電力を使えた方が、仕事のクオリティが向上する。


特に大きな低音を鳴らすような瞬間には、通常よりもさらに大きな電力が必要となる。そしてそのようなケースは割と頻繁に訪れる。例えばドラムスのバスドラムが打ち鳴らされる瞬間がそれにあたり、その瞬間は一定の頻度で出現する。そういったときに余裕を持って対処できるかどうかも高音質再生のポイントとなる。


となると、プラス電源はメインバッテリーから直接引っ張るべきだ。そうすれば他の電装品と配線を共有しないですむので、「外部パワーアンプ」が必要とする電力を常に安定的に供給できる。


なお作業にはある程度の手間がかかる。メインバッテリーがエンジンルームにあり、そしてケーブルの室内への通り道の確保が難しい場合などには簡単に作業を完了できない。しかしそうであっても、「バッ直」はマストだと心得えたい。


◆マイナス側の配線作業は案外簡単? しかし注意点がある!


ところで、「外部パワーアンプ」の電源配線のマイナス側はどうすれば良いのかと言うと…。


実は、マイナス側の配線作業は案外イージーだ。というのも、クルマは電装品の配線作業を簡略化するために、マイナス側の電気はボディを伝ってメインバッテリーのマイナス端子に戻るようになっている。なので「外部パワーアンプ」を取り付ける際にも、マイナス側の配線は「外部パワーアンプ」を取り付けた場所の近くのしかるべきところに接続すれば完了できる。


で、この作業のことは「ボディアース」とか「グランドを取る」というような言われ方をする。


なおこの作業にはいくつか注意点が存在している。ケーブルの先端に取り付けた端子をボディの金属部分に密着させる必要があるので、塗装された部位に行うのはNGだ。また、端子を接続する際には接続ポイントを磨いたりクリーニングすることも重要になる。そうしないと電流の流れがスムーズにいかず、結果、「外部パワーアンプ」が性能を発揮しきれない。


今回は以上だ。次回も「外部パワーアンプ」の設置に関するワードにスポットを当てる予定だ。乞うご期待。

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