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外部パワーアンプの「信号配線作業」にもコツがある!?…キーワードから読み解くカーオーディオ

レスポンス / 2024年2月1日 11時0分

カーオーディオに関連したカタログや記事を読んでいると、専門用語を度々目にする。当連載はそれらの意味を1つ1つ解説している。現在は、「外部パワーアンプ」にまつわるワードに焦点を当てている。


◆「信号配線作業」はシンプル。しかし付随する作業には慎重を要するものがある!?


今回は、設置の際に行うこととなる「信号配線作業」に関する用語について説明していく。


さて、「メインユニット」と「外部パワーアンプ」との「信号配線作業」は普通、「ラインケーブル」にて実行される。ちなみに「ラインケーブル」には、呼び名が何通りか存在している。「RCAケーブル」、「オーディオケーブル」「インターコネクトケーブル」、これらはすべて「ラインケーブル」と同義語だ。


で、「信号配線作業」は基本的に、前回説明した「電源配線作業」と比べてイージーだ。「メインユニット」の「プリアウト端子」と「外部パワーアンプ」の「入力端子」とをケーブルで繋げば完了できる。


しかし、慎重に行うべき関連作業が1つある。それは「ゲイン調整」だ。この設定には経験と技術とが必要となる。


なお「ゲイン」とは、「入力ボリューム」のことを指す。これを上手に設定することで「外部パワーアンプ」の性能をしっかりと引き出せる。逆にこれを絞りすぎると「外部パワーアンプ」の性能の美味しいところが使われなくなったり、上げすぎると音楽信号が歪んでしまったりする。


◆複数の「外部パワーアンプ」を使う際の「ゲイン調整」は、一層シビアに行うべき!


なので「カーオーディオ・プロショップ」は、当設定を測定器を用いるなどして厳密に行う。「メインユニット」から出力される信号の大きさをチェックしながら、その「外部パワーアンプ」がもっとも実力を発揮できるような状態を丁寧に作り上げていく。


なお「外部パワーアンプ」を複数台使う場合には、「ゲイン」調整は一層シビアに実行される。機器ごとでばらつきが出てくると、全体的なサウンドがまとまりにくくなるからだ。


ところで、「メインユニット」に「プリアウト端子」が備わっていないケースも少なくない。例えば「AV一体型ナビ」のベーシック機やスタンダード機にはシステムアップが想定されていないものがあり、そして「純正メインユニット」の多くもシステムアップが想定されておらず、「プリアウト」の装備が省かれている。


とはいえそういうケースでも、「外部パワーアンプ」の使用は可能だ。「外部パワーアンプ」の中には「ハイレベルインプット」なる入力端子が備わっているモデルが多くあり、それが装備されていると「プリアウト」を持たない「メインユニット」を接続できるようになる。


◆「ハイレベルインプット」への「配線作業」は簡単ではないが、効果は確実に得られる!


で、「ハイレベルインプット」とは、「メインユニット」の「内蔵パワーアンプ」にて増幅が終わった後の信号を入力するための端子だ。つまり「メインユニット」からスピーカーへと送り込まれる信号を同端子から「外部パワーアンプ」内に取り込み、そしてそれを一旦微細な状態へと戻す。そしてその上で「外部パワーアンプ」内の増幅回路にて増幅し直す。そうすることで、その「外部パワーアンプ」ならではの音色が楽しめるようになる。


ただし、この「配線作業」は通常の「配線作業」と比べると難易度が上がる。例えば「純正メインユニット」の裏側から配線を引き込もうとする場合には、まずはどの線がスピーカーケーブルなのかを見極める必要があり、その上でケーブルをどこかしらでカットして、「外部パワーアンプ」へと繫がるケーブルを端子を加工する等をして接続しなければならない。


とはいえそのような手間をかけるのはムダではない。この方法であっても「外部パワーアンプ」を導入することによって得られる利点は確実にもたらされる。というわけで、「プリアウト」が備わっていない「メインユニット」を使っていてもシステムアップは可能だ。興味があればぜひともトライを。


今回は以上だ。次回も「外部パワーアンプ」に関連したワードの解説を続行する。お楽しみに。

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