ホンダ独自の協調人工知能によって自動運転を実現! マイクロモビリティ『サイコマ』『ワポチ』、一般向け実証実験スタート
レスポンス / 2024年2月1日 11時30分
ホンダの研究開発子会社である本田技術研究所は、アグリサイエンスバレー常総(茨城県常総市)において、協調人工知能「Honda CI」を搭載したCIマイクロモビリティの一般向け自動走行技術実証実験を2月より開始する。
実証実験で展開されるモビリティは、自動走行する搭乗型マイクロモビリティ『CiKoMa(サイコマ)』と、マイクロモビリティロボット『WaPOCHI(ワポチ)』の2つ。実証実験は、人とわかり合える独自のAIである協調人工知能『Honda CI(Cooperative Intelligence)』を搭載した、Honda CIマイクロモビリティの技術実験の一環として実施される。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1976200.jpg)
◆搭乗型の電動マイクロモビリティ『CiKoMa(サイコマ)』
サイコマは施設内の移動を目的に1人~数人までの乗員数を想定した搭乗型の電動マイクロモビリティ。必要な時に専用のコマンダーで呼んで乗車し、任意の場所で降車することが可能となっており、誰でも手軽に自由にラストワンマイルで利用できるのが特徴だ。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1976189.jpg)
車体のフロントには、前方用として単眼カメラとステレオカメラを組み合わせたユニットが搭載され、左右には各2つずつ計4つの単眼カメラと、後方にも単眼カメラを1つ搭載。これによって周辺を360度にわたって認識し、交差点やカーブなどの環境に加え、歩行者や車両の進行方向などから周辺の状態を把握してその行動や潜在リスクを予測する。
これが歩行者と自転車との混合空間である「歩車共存エリア」での自動走行、および一般車両との譲り合いによる一般道と交差点の自動通過を実現する要素となっている。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1976190.jpg)
今後は2024年中に遠隔監視システムを確立し、関係省庁の認可を経て25年中には無人自動走行の実現を目指す。また、24年夏には、ジャパンモビリティショー2023でも出展された、サイコマの技術を搭載する二人乗りの四輪電動モビリティ『Honda CI-MEV』を常総市内で技術実証実験に投入する予定となっている。
◆追従・先導するマイクロモビリティロボット『WaPOCHI(ワポチ)』
一方のワポチは、ユーザーの特徴を記憶・認識し、荷物を載せて人混みの中でもユーザーを追従したり先導することができるマイクロモビリティロボットだ。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1976198.jpg)
手荷物を持って移動する煩わしさから解放されるだけでなく、先導時はユーザーの前方を走行して歩くスペースを確保する役割も果たす。これは、単に目的地に向かって誘導するガイドロボットとは異なり、周囲の環境との協調行動を取りながら快適かつ安心できる歩くスペースの確保に貢献する新たな発想のモビリティと言えるだろう。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1976197.jpg)
◆カギは「地図レス協調運転技術」と「意図理解・コミュニケーション技術」
この2つのモビリティ共通のポイントとなるのが、車両自ら周辺環境を認識しながら自動走行できる「地図レス協調運転技術」と、人と対話やジェスチャーによってコミュニケーションが可能となる「意図理解・コミュニケーション技術」の2つのコア技術の確立にある。
これにより、CIマイクロモビリティはカメラで周辺環境を認識しながらユーザーとのコミュニケーションを取り、状況や意図を踏まえて自ら判断することができる。そのため、あらかじめ設定した経路上だけでなく、車道や歩道、公開空き地など様々な走行環境において、自由に自動走行することが可能となるのだ。
今回の実証実験を通してホンダは、新しい街をゼロから作るのではなく、今ある街に先端技術を加えることで活性化する「レトロフィット型のアプローチ」によって地域への貢献を目指していく。その意味でもCIマイクロモビリティは様々な地域へ適用がしやすく、ラストワンマイルの移動手段としての活用が期待される。ホンダとしては今後、自治体との連携を強化し、交通問題の解決を図るべく技術実証実験の展開を目指していく考えだ。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1976193.jpg)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
芝浦工大発の第1号認定ベンチャー 株式会社ハイパーデジタルツインが「令和6年度 スタートアップ創出型萌芽的研究開発支援事業」に採択 --歩行者向けの自動運転サービスを2025年までに展開--
Digital PR Platform / 2024年7月24日 14時5分
-
芝浦工大発の第1号認定ベンチャー 株式会社ハイパーデジタルツインが「令和6年度 スタートアップ創出型萌芽的研究開発支援事業」に採択
@Press / 2024年7月24日 11時0分
-
ホンダ、インドネシアへEVを初導入、『e:N1』2025年発売へ
レスポンス / 2024年7月22日 14時0分
-
経済産業省「モビリティ DX 促進のための無人自動運転開発・実証支援事業」に採択されました
PR TIMES / 2024年7月16日 17時15分
-
新東名建設中区間で「高速道路の自動運転時代に向けた路車協調実証実験」提案ユースケース2に参画
PR TIMES / 2024年7月12日 17時45分
ランキング
-
1スーパーの大胆な節電方法が話題 猛暑の中、飲料の冷蔵ショーケースを丸ごとオフに… ネットでは賛否の声
よろず~ニュース / 2024年7月31日 7時20分
-
2水道水はそのまま飲めない…令和の子育て世代、煮沸して飲む人増加 その背景には「水道管の劣化に対する不安も」
まいどなニュース / 2024年7月31日 7時20分
-
3自動車シートの老舗「RECARO」破産!? SNSは「マジかよ」の声多数 もう製品の入手は無理なのか?
乗りものニュース / 2024年7月31日 9時12分
-
4【実食】“進化”にSNS歓喜「最強すぎ」「チーズは正義」! マクドナルド新商品「チーズベーコンポテトパイ」を食べてみた
オトナンサー / 2024年7月31日 21時10分
-
5パリ五輪〝初老ジャパン〟活躍でわく疑問「40歳って初老なの?」 皆がイメージする年齢は...
Jタウンネット / 2024年7月30日 21時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)