BMW『M4カブリオレ』、最高速280km/hのオープンカー…改良新型を発表
レスポンス / 2024年2月2日 19時0分
BMWは、高性能4シーターオープンカー『M4カブリオレ』(BMW M4 Cabriolet)の改良新型を欧州で発表した。4WDの「M4コンペティション・カブリオレwith M xDrive」グレードのみとなり、最大出力は530hpに強化された。
◆直6ツインターボの最大出力は従来の510hpから530hpに向上
改良新型には、「Mツインパワーターボ」テクノロジーを導入した直列6気筒ガソリンエンジンを強化して積む。4輪駆動モデルのM4コンペティション・クーペwith M xDriveグレードのみが用意され、最大出力は従来の510hpから530hpに引き上げられた。
M4コンペティション・カブリオレwith M xDriveに搭載される直列6気筒ガソリンツインターボの最大出力は、従来の510hpから530hpに引き上げられた。エンジン回転数は6250rpmに到達する。66.3kgmの最大トルクは、2750~5730rpmの幅広い領域で引き出される特性を持たせた。これより、高レベルでの連続的なパワーデリバリーが可能になり、ダイナミックな走行シーンでのパフォーマンスをさらに高めた、と自負する。
トランスミッションは、ドライブロジック付きの8速AT「ステップトロニック」。0~100km/h加速は3.7秒で駆け抜け、最高速は250km/h(リミッター作動)に到達する。オプションの「Mドライバーズパッケージ」を装着すると、最高速は280km/hに引き上げられる。
◆デザインを一新したLEDヘッドライトを装備
改良新型には、デザインを一新したLEDヘッドライトを装備する。LEDヘッドライトは、ロービームとハイビームが同じLEDモジュールによって切り替えるようになった。矢印のような2つの縦型LEDユニットが、ポジションランプとデイタイムランニングライト、ウインカーの機能を担う。
アンチグレアマトリックスハイビーム付きアダプティブLEDヘッドライトは、オプションで選択可能。青い内部デザインで識別でき、アーバンライトとコーナリングライト機能を備えている。アーバンライト機能を使用すると、ナビゲーションデータによって市街地と認識された道路を低速で走行する際、道路脇を最適に照らすことができる。この機能は35km/h以上で作動する。さらに、アダプティブLEDヘッドライトと連動して、内側にダークアクセントを配したMシャドウラインライトも用意されている。
LEDテールランプは新デザインとなり、レーザーテクノロジー仕様をオプションで用意した。テールランプ内部では、レーザーダイオードがグラスファイバーの束、フィリグリーを均一に照らし出す。立体的な光のグラフィックが特長だ。このレーザーテクノロジー仕様のLEDテールランプは、1000台限定の『M4 CSL』に初めて採用された技術をベースにしている。
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◆新デザインのMレザーステアリングホイールを標準装備
改良新型では、新デザインのステアリングホイールやコントロールエレメントを採用した。インストルメントパネルやインテリアトリムの素材が、Mモデルらしいコックピットのエクスクルーシブな雰囲気を高めている。
標準装備のMレザーステアリングホイールには、マルチファンクションボタン、2つのMボタン、パドルシフト(コンペティショングレード)が装備された。ステアリングホイールはフラットボトムデザインとなり、スポークはシンプルな形状に変更された。12時の位置には、赤いセンターマークをあしらう。さらに、Mアルカンターラ製ステアリングホイールも用意された。どちらのステアリングホイールにもオプションでヒーター機能が選択できる。
さらに、M専用コックピットには、センターコンソールのコントロールパネルも含まれており、シフトレバーまたはギアセレクタースイッチ、赤いスタート/ストップボタン、BMW「iDrive」コントローラー、セットアップボタン、Mモードボタンが配置されている。これらは、個々の車両設定だけでなく、コックピットディスプレイやドライバーアシスタンスシステムのさまざまな機能を作動させることができ、走行状況に合わせて適合させることができる。
◆DSCオフでドリフト走行も可能な「2WDモード」
M xDriveは、BMWのインテリジェントな4輪駆動システム「xDrive」と「アクティブMディファレンシャル」をベースとして、Mモデル専用に開発された制御システム「ドライビング・ダイナミクス・コントロール」によって制御される。さらに、車両の安定走行をサポートするDSC(ダイナミッック・スタビリティ・コントロール)が装備されており、日常走行から、サーキットでのアクティブな走行まで対応する。
基本設定は「DSCオン・4WDモード」で、Mモデル特有の俊敏性を充分に発揮する、と自負する。Mダイナミックモード(MDM、4WD Sport)では、リアアクスルへの駆動トルク配分が増加し、後輪のスリップ許容量が大きくなることで、より多様なハンドリングを楽しむことが可能になるという。
さらに、DSCオフ時に選択可能な「4WDモード」、「4WD Sportモード」、「2WDモード」があり、「4WDモード」では、バランスの良いコントロールとトラクションの組み合わせとなり、「4WD Sportモード」では、より高い精度のステアリング特性に力強いトラクションを組み合わせ、スポーティな走行を体験できる設定になる。さらに、熟練したドライバーのために用意された設定が、後輪駆動の「2WDモード」だ。車両の挙動を制限する制御システムの介入を断ち、ドリフト走行のように、ドライバーが車両を操作する喜びをダイレクトに味わうことが可能、としている。
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