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車載電源のストレス解消! 注目の増設テクニック大公開 ~Weeklyメンテナンス~

レスポンス / 2024年2月8日 6時30分

車内のグレードアップで急務のひとつなのが電源の増設だ。車内で利用する電気機器が増えている近年、純正のシガーソケットだけではまかないきれない場合も多い。そんなDIYをプランしてみよう。


◆シガーソケットへのアクセスは渋滞中


近年のクルマにはシガーソケットの他にUSBの端子をあらかじめ装備している車両も多い。しかし車内で利用する電気機器類が年々増えているため、電源の端子が不足することも多くなっている。


オーディオなどは専用の電気配線をダッシュ裏の配線から取るため問題ないのだが、ドライブレコーダー、空気清浄機、レーダー探知機などシガーソケットを利用する機器は要注意だ。さらにはスマホの充電なども含めてUSB端子を必要とするユーザーも増えている。そんな時にもシガーソケットにUSB変換ソケットを差し込んで用いることもある。最近では専用の電源配線を省くためにシガーソケットを用いる簡単設置をうたっている機器も増えているのでますますシガーソケットへのアクセスは渋滞中だ。


そこで、車内で利用できる電源端子を増設したくなる。手軽なパーツとしてはシガーソケットを複数のソケットに分岐する分岐配線も用意されているが、元になるシガーソケットの容量は変わらないので、タコ足配線する場合でも全部の電力がシガーソケットの許容容量を越えないように気をつけよう。いろんな電気を同時に使ってしまうとシガーソケットのヒューズが切れてしまうからだ。


◆ヒューズを使って電源を増設


そこで、シガーソケットに依存していた車内の電源を簡単に増設できる方法としてチェックしたいのがクルマのヒューズを使った増設手法だ。用いるのはヒューズ電源などと呼ばれるパーツだ。こちらを用意すると比較的手軽に電源増設が可能になる。


手順としてはクルマのヒューズボックスを見つけて、たくさんのヒューズが並んでいる中から適当な電流値(A:アンペア)のヒューズをピックアップしてヒューズ電源と取り替え設置するという手順。ヒューズ電源には取りだし用の配線が付いているので、使用したい機器に配線することでヒューズ→使用機器に電源を確保できるという仕組み。


ただし、交換するヒューズには要注意だ。まずは(アクセサリー)電源か常時電源かを見分けて、キーオンの時だけ通電するACC電源のヒューズを利用すること。また使用する機器に合わせて余裕を持った電流値のヒューズを用いること(A数が大きいほど電流値が大きい)。もともと接続されている車載機器が一定量の電力を消費するので、その余った電気を使うと考えると、それほど大きな電力の機器を接続するのは避けた方が良いだろう。さらにどの機器のヒューズなのかはボックスのフタなどに記載されているので、万が一ヒューズが切れてしまっても走行に影響の無い重要度の低い機器に割り当てられているヒューズを利用することを心がけよう。


◆バッテリーからの直電源も


ヒューズ電源では容量が心配という電気機器を取り付けたい場合には、バッテリーからの直電源(バッ直と呼ばれる)を取るのが一般的だ。バッ直のキットも販売されているのでこちらを用意すると配線や端子類などもセットされているので作業も手軽だ。


取り付けはエンジンルームのバッテリーに電線を配線、これをエンジンバルクなどにある純正配線を車内に取り入れているグロメットに割り込ませて車内に導く(グロメットを破損させると車内への漏水の原因になるので要注意)。さらに車内側ではACC電源にリレーを配線して、バッテリーからの直電源をACC電源をスイッチにしてオン/オフする配線にする。つまりキーオン時にだけ使用する機器に電気が流れる仕組みを作ることになる。電気配線の増設の中では作業難度も高いものの、バッ直の配線キットを用意すればACCへの配線やリレーなども含まれていることも多いので、ある程度の車体と電気の知識があれば取り付けに迷うことは無いだろう。


◆ACC電源から分岐


もうひとつの電源増設方法が、ヒューズ電源とバッ直との中間的な手法だ。方法は既存のACC電源の配線を見つけて、エレクトロタップなどを使って電源を分岐させる方法。


例えばカーナビを外して裏のACC電源を特定して、そこから分岐する手法だ。これならエンジンルーム内のバッテリーへ直接配線する必要がないのでハードルも低い。しかも配線をダッシュなどに隠して設置できるメリットもある。ただしカーナビなど、配線を分岐する機器と電力を共用するので一定以上の大電流は流せない。


車内で利用する頻度が高まっている車載の電気機器、USBやシガーソケットを使った機器を増設するために、車内の電気配線を見直してみよう。対応パーツやキットなども用意されているので、自分の利用スタイルに合ったパーツを選んで取り付けを実施しよう。


土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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