[入門・ハイエンドカーオーディオ]外部パワーアンプというスペシャルアイテムの導入は、すなわち“ハイエンド”!
レスポンス / 2024年2月12日 6時30分
「愛車のサウンドシステムを高度化していくこと」を「ハイエンド・カーオーディオ」と定義して、この方法論と醍醐味を1つ1つ解説している当特集。今回は、「外部パワーアンプ」という“スペシャル・アイテム”を導入することの楽しさを深掘りしていく。
◆「外部パワーアンプ」は通常は特には不要。しかし導入すると…
これまでもさまざまな“ハイエンド・スタイル”を紹介してきたが、今回取り上げるこの「外部パワーアンプ」を導入するという方法は、決定版的なアプローチの1つだ。
というのも、通常は「外部パワーアンプ」は特には必要ない。純正・市販を問わず「メインユニット」に「パワーアンプ」が内蔵されているからだ。なのでこれを“わざわざ”使うことはすなわち、「音へのこだわり」の証となる。「外部パワーアンプ」は、音にこだわるからこそ使うアイム、というわけだ。そして実際これを使うと、音がガラリと良化する。効果も確かだ。
なお効果が高いことにははっきりとした理由がある。それは「メインユニットの内蔵パワーアンプ」とは“格”が違うから、だ。「内蔵パワーアンプ」と「外部パワーアンプ」とは、役割は同じでも性能的には別モノと言って良い。
違いが出るポイントは主には2点ある。1つは「かけられているコスト」で、もう1つは「ボディの大きさ」だ。
というのも「パワーアンプ」は仕組みが案外シンブルであるがゆえに、投じたコストが性能に直結しやすい。つまり価格が高くなればなるほど、それに比例して性能も上がっていく傾向が強い。そして物量を投じれば自然とボディも大型化する。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1981248.jpg)
◆「メインユニットの内蔵パワーアンプ」は、厳しい制約の中で作られている…
しかしながら「メインユニットの内蔵パワーアンプ」は、制約の中で作られている。制約とはまさしく、「コスト」と「大きさ」だ。「メインユニット」は普通、さまざまな機能を搭載している。例えば「AV一体型ナビ」では「パワーアンプ」以外に、ナビメカ、モニター、各チューナー、CD/DVDメカ、プロセッサー等々も積まれている。そして厳しい価格競争にもさらされているので、「内蔵パワーアンプ」に注入できるコストは限定的だ。
また市販「メインユニット」はDINサイズの中ですべてを完結させなければならないので、「パワーアンプ」に割けるスペースはわずかだ。なのでパーツを数多く使えず、高性能な大型パーツも使えない。
ゆえに出力も小さくならざるを得ない。一般的な「メインユニット」の場合、定格出力は大体20W程度だ。対して「外部パワーアンプ」は非力なモデルでも50W程度は確保されている場合がほとんどで、100W、200Wというスペックを誇るモデルもざらにある。
なお出力の大きさと性能とは比例するものではないのだが、スピーカーを駆動するにあたってパワーに余裕があるか否かは少なからず音に効く。絶対的に非力な「メインユニットの内蔵パワーアンプ」には、この点で明らかなビハインドがある。
かくして「メインユニットの内蔵パワーアンプ」には多くを望めず、「コスト」と「大きさ」の制約がそれほどない「外部パワーアンプ」には、高性能が大いに見込める。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1981250.jpg)
◆お薦めなのは、10万円を超える“ハイエンド”グレードモデル!
ところで、「外部パワーアンプ」にもピンからキリまである。その中でどのくらいの価格のモデルに狙いを定めれば良いのかというと…。
先述したように投入した「コスト」が性能にある程度比例するので、グレードの高いモデルほど性能的に有利だが、エントリー機であっても「メインユニットの内蔵パワーアンプ」との差は明らかにある。なのでまずはお試しで、エントリー機から入るのはアリだ。
ちなみに「4chパワーアンプ」であれば、10万円を超えてくると“ハイエンドの入門機”というべき確かなモデルが増えてくる。「2chパワーアンプ」であれば5万円以上のモデルがそれにあたる。
なお低価格帯のモデルは、少しの価格差が比率としては大きくなるので、1グレード、2グレード上がるごとに性能も見違えて良くなる。なので予算の許す範囲の中で少し上のグレードのモデルに手を伸ばせると、得られる満足度がぐっと高まる。
ただし、価格だけですべてを決めつけるのは早計だ。可能な限り試聴をして、好みの音かどうかの確認もくれぐれもお忘れなきように。
今回は以上だ。次回以降もさまざまな“ハイエンド・スタイル”を紹介していく。お楽しみに。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
[サウンドシステム設計論]「アンプDSP」で「アクティブシステム」を組もうとするときの、機器選びのコツを解説!
レスポンス / 2024年7月25日 19時0分
-
デノン、新しいハイエンドプリメインアンプ「PMA-3000NE」を発売、110周年モデルの先を目指す新機軸
ASCII.jp / 2024年7月25日 11時0分
-
[サウンドシステム設計論]「アンプDSPで構築するアクティブシステム」の利点とは?
レスポンス / 2024年7月18日 19時0分
-
[サウンドシステム設計論]「メインユニットを核とするアクティブシステム」で、良音を満喫!
レスポンス / 2024年7月10日 6時30分
-
[サウンドシステム設計論]「外部パワーアンプ」を使う「パッシブシステム」で本格サウンドを堪能!
レスポンス / 2024年7月3日 6時30分
ランキング
-
1パリ五輪〝初老ジャパン〟活躍でわく疑問「40歳って初老なの?」 皆がイメージする年齢は...
Jタウンネット / 2024年7月30日 21時0分
-
2水道水はそのまま飲めない…令和の子育て世代、煮沸して飲む人増加 その背景には「水道管の劣化に対する不安も」
まいどなニュース / 2024年7月31日 7時20分
-
3スーパーの大胆な節電方法が話題 猛暑の中、飲料の冷蔵ショーケースを丸ごとオフに… ネットでは賛否の声
よろず~ニュース / 2024年7月31日 7時20分
-
4藤原マキさん「私の絵日記」に米アイズナー賞…つげ義春さんの妻
読売新聞 / 2024年7月30日 18時55分
-
5元銀行員が解説!通帳やカード、印鑑をなくしたときの対応
オールアバウト / 2024年7月30日 21時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)