アストンマーティン『ヴァンテージ』が史上最速に、665馬力へ強化…改良新型を発表
レスポンス / 2024年2月13日 11時30分
アストンマーティンは2月12日、2シータースポーツカー『ヴァンテージ』(Aston Martin Vantage)の改良新型を欧州で発表した。
◆従来モデルに比べてパワーは155ps向上
ヴァンテージは1951年、初代モデルの『DB2ヴァンテージ』が登場した。以来、70年以上にわたって、モデルチェンジを実施しながらも、優れたパフォーマンスを保ってきたアストンマーティンの高性能モデルだ。
現行ヴァンテージは、2018年に発表された。パートナーのメルセデスAMGから供給を受ける直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載し、最大出力510ps、最大トルク69.8kgmを発生する。トランスミッションは8速ATで、0~96km/h加速3.5秒、最高速314km/hの性能を可能にしている。
改良新型では、このV8パワートレインを大幅に改良した。カムプロファイルの変更、圧縮比の最適化、ターボの大型化、冷却性能の向上などによって、よりシャープで、よりトルクフル、官能的なサウンドを発するエンジンに進化を遂げたという。手作業で組み上げられる4.0リットルV8ツインターボエンジンは、最大出力665ps、最大トルク81.6kgmを獲得する。従来モデルに比べて、パワーは155ps(30%)、トルク11.7kgm(15%)引き上げられた。
◆0~96km/h加速3.4秒で最高速は325km/h
ZF製の8速ATには、ファイナルドライブ比(3.083:1)の変更と、トランスミッションのシフトキャリブレーションが施された。新しいローンチ・コントロール・システムを導入する。パワートレイン、トランスミッション、ESPと統合されたローンチ・コントロールは、Eデフ、スリップ・コントロール、エンジン・トルク・マネージメントと連動して、ホイールスリップを抑えながら、トルクを最適に配分する。ドライバーは、「アジャスタブル・トラクション・コントロール(ATC)」システムを使って、発進時のスリップを正確に調整することもできる。
改良新型の動力性能は、0~96km/h加速を3.4秒で駆け抜け、最高速は325km/hに到達する。従来型の0~96km/h加速3.5秒、最高速314km/hを上回り、ヴァンテージ史上最速のモデルになるという。
◆フロントデザインを一新してボディは30mmワイド化
30mmワイドになったボディは、より筋肉質なスタンスを強調し、フロントエンドのデザインも一新された。グリルの開口部は38%拡大され、冷却効果を高めるために、エアフローが29%増加。グリルの両側のバンパーに設けられた冷却用インテークがフロントエンドをよりシャープにし、ワイドで低いスタンスの新しい一体型スプリッターは、揚力低減による高速安定性を追求する。アストンマーティンの新しいライトシグネチャーを採用したデイタイムランニングライト一体型のマトリクスLEDヘッドランプも採用している。
改良新型ヴァンテージでは、アストンマーティンを象徴するサイドストレーキを復活させた。標準装備の21インチアルミホイールを、ワイドになったホイールアーチに組み込む。フレームレスのドアミラーと新しいドアハンドルも採用された。リアバンパーには、サイドベントと大口径のクワッド・エキゾースト・テールパイプが新たに装備されている。
改良新型では、3種類のカラーリング・デザインから1つを選択することで、スポーツ性をさらに高めることができる。21色が用意されるカラーリングは、ピンストライプ、ピンストライプ&リップスティック、リップスティックの3種類から選ぶことが可能だ。「Q by Aston Martin」のパーソナライゼーションサービスを通じて、オーダーメイドやカスタマイズできる。デザイナーやクラフトマンのスキルを活用し、小さなディテールから本格的なエンジニアリング、完全オーダーメイドのコンポーネントの製造などが行える。
◆新世代インフォテインメントシステムを搭載
改良新型には、アストンマーティンの新世代インフォテインメントシステムを搭載する。「iOS」や「Android」デバイスに対応する「アストンマーティン・カスタマー・コネクティビティ・アプリ」と連動し、パーソナルデバイスを通じて、車両との対話、コントロール、フィードバックが可能になる。
新しいマルチスクリーンシステムは、オンライン接続される。10.25インチのピュアブラックのタッチスクリーンは、静電容量方式によるシングルフィンガー、マルチフィンガーのジェスチャーコントロールが可能。シャシー、ESP、エグゾースト、レーンアシスト、パーク・ディスタンス・コントロールのオーバーライド・スイッチも装備され、頻繁に使用するコントロール系を、前方から目を離すことなく直感的に操作できるようにした。
新開発のナビゲーションシステムは、よりスマートで迅速に操作できる。オンライン接続により、ドライバーはお気に入りのレストランを調べ、レビューを読み、目的地として選ぶことができる。また、アストンマーティンのアプリで目的地を選択し、ドライブ前に車両に送信することもできる。新しい3Dマッピングは、レーンガイダンスとリアルタイムの交通状況を表示し、直感的でわかりやすい指示を実現した、としている。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
メルセデスの新型4人乗りオープンカー『CLEカブリオレ』、ハイパワー四駆の「AMG 53」登場
レスポンス / 2024年7月29日 19時0分
-
「全長“3.7m”×4.7LV8」の爆速すぎる「コンパクトカー」! “めちゃワイドボディ”&極太マフラーの「本気(マジ)仕様」! グッドウッドを駆けた超高級「V8シグネット」とは?
くるまのニュース / 2024年7月11日 21時10分
-
直6ターボさらにパワーアップ、操作まわりも刷新のBMW『M2』、グッドウッド2024でお披露目
レスポンス / 2024年7月11日 11時30分
-
最高速270km/hのスーパーワゴン、VW『ゴルフRヴァリアント』が大幅改良
レスポンス / 2024年7月10日 14時0分
-
最強のゴルフGTI、300馬力の「クラブスポーツ」欧州で予約開始 価格は4.8万ユーロ
レスポンス / 2024年7月8日 17時0分
ランキング
-
1パリ五輪〝初老ジャパン〟活躍でわく疑問「40歳って初老なの?」 皆がイメージする年齢は...
Jタウンネット / 2024年7月30日 21時0分
-
2スーパーの大胆な節電方法が話題 猛暑の中、飲料の冷蔵ショーケースを丸ごとオフに… ネットでは賛否の声
よろず~ニュース / 2024年7月31日 7時20分
-
3水道水はそのまま飲めない…令和の子育て世代、煮沸して飲む人増加 その背景には「水道管の劣化に対する不安も」
まいどなニュース / 2024年7月31日 7時20分
-
4藤原マキさん「私の絵日記」に米アイズナー賞…つげ義春さんの妻
読売新聞 / 2024年7月30日 18時55分
-
5夏は「ぽっこりお腹」に要注意!? その原因とケア方法を専門家が解説
ハルメク365 / 2024年7月30日 22時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください