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シトロエンのEV『E-C4X』、最短で1000km走破の理由は?…競合3車と比較テスト

レスポンス / 2024年2月18日 15時0分

シトロエンは、5ドアハッチバック『C4』のEV『E-C4 X』が独立系グループによる走行テストを受け、競合3車と比較して、最も短時間で1000kmを走破した、と発表した(2月8日)。充電時間の短さが勝敗を分けたという。


◆ルノー『メガーヌ』やVW『ID.3』と比較テスト


シトロエンは、EVの航続と効率性を明らかにするため、世界的に有名な独立系グループ「UTAC」に依頼し、競合車種におけるE C4 Xの位置づけを評価してもらうことにした。テーマは、「1000kmを走るのに最も時間がかからないEVは?」とした。


これは、バッテリーの容量、航続、車両重量、充電速度などのスペックに直面したとき、顧客が直面する疑問になるという。そこでUTACは、E-C4X、ルノー『メガーヌE-TECHエレクトリック』、フォルクスワーゲン『ID.3』、MGの『MG 4』の4台で、1000km走破テストを実施することにした。


4台のEVはスペックの近いグレードが選ばれ、同じ気象条件のもと、同じ条件に従って2日間にわたってテストされた。サーキットの高速リンクを120km/hで定速走行し、バッテリーが10%の充電レベルに達した時点で走行を停止。その後、バッテリーを80%まで充電した。充電は出力100kWの充電ステーションと出力50kWの充電ステーションで交互に行われた。この一連の走行と充電は、総走行距離が1000kmに達するまで繰り返された。


その結果、シトロエンE-C4 Xが、充電を含めて11時間57分で、1000kmを最短で走破した。ルノー・メガーヌE-TECHエレクトリックは同じ距離を走るのに、プラス14分の12時間11分、フォルクスワーゲンID.3はプラス27分の12時間24分、MG4はプラス67分の13時間4分かかった。シトロエンによると、この結果はE-C4 Xのエネルギー消費量の低さと充電時間の短さによる部分が大きいという。


◆最大出力156hpの新モーターはパワフルで効率的


欧州仕様車には、最大出力136hpのモーターと蓄電容量50kWhのバッテリーを組み合わせ、1回の充電で最大360kmの航続を実現する。今回テストに使用された最上位グレードの「シャイン」では、よりパワフルで効率的な最大出力156hpの新モーターに、新開発の蓄電容量54kWhのバッテリーを組み合わせている。


永久磁石式同期電動モーターに代わり、新たに最大出力156hpのハイブリッド同期電動モーター(HSM)が採用された。高い効率性を維持しながら、20hpの追加パワーを獲得する。このモーターは、発進時から26.5kgmのトルクを引き出す。


電気モーター、バッテリー、エネルギー回収の効率化は、航続の延長に寄与している。湿度センサーを利用して冷暖房のエネルギー効率を最大化するヒートポンプを標準装備した。18インチの「A+」タイヤは転がり抵抗を減らし、摩擦によるエネルギーロスを最小限に抑えるという。


◆蓄電容量54kWhのバッテリーを新開発


新開発の蓄電容量54kWhのバッテリーは、従来よりも4kWh大容量化された。コンパクト設計で、水冷機能と急速充電用のヒートポンプを標準装備し、102個のセルと17個のモジュールで構成されている。この高電圧のリチウムイオンバッテリーは、一般的なニッケル60%、マンガン20%、コバルト20%の構成比率に対して、ニッケルの比率が高められ、ニッケル80%、マンガン10%、コバルト10%とした。これにより、エネルギー密度の向上と電池寿命の延長を実現している。


これらの改良により、航続は17%伸び、最大420km(WLTP複合サイクル)に到達する。エネルギー効率も向上し、平均エネルギー消費量は12kW/hに低減した。さらに、気温が0度に近い場合でも、都市部の交通状況において、最大30km航続を延ばすことが可能という。


◆バッテリー容量の8割を30分以内に充電可能


シャインでは、バッテリーの蓄電容量が増えたにもかかわらず、充電時間は従来と同等に抑えられた。車載充電器は、あらゆる用途と充電ソリューションに対応できるよう、単相7.4kWの充電器を標準装備している。オプションで三相11kWの充電器も用意した。急速充電にも対応しており、出力100kWの急速充電ステーションを利用すれば、バッテリー容量の20~80%を、30分以内に充電することができる。


シトロエンは、「e-ROUTES」アプリを用意している。車両のデータ、走行状況、充電ステーションの状況が分かるパーソナルアシスタントだ。走行ルートをリアルタイムで最適化する。高性能EVとインテリジェントなアプリの組み合わせで、充電ネットワークの増加に対応していく、としている。

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