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<新連載>[カーオーディオ・素朴な疑問]初級者向きのスピーカーって、どんなモデル?

レスポンス / 2024年2月29日 19時0分

カーオーディオシステムのアップグレードに興味を持ちつつも、なんとなく分かりづらくて第一歩が踏み出せない……。もしもそのように感じていたら、当連載に注目してほしい。ここでは、カーオーディオに関して抱かれがちな“素朴な疑問”の答を、1つ1つ解説している。


◆初級者に向いているスピーカーとはズバリ、「取り付け性が高いモデル」!


今回は、「初級者向きのスピーカーとはどのようなものなのか」を明らかにしていく。


カーオーディオシステムの音を良くしようと思ったら、音の出口であるスピーカーを交換するのが早道だ。前回の記事でも説明したとおり、標準装備されている純正のカースピーカーには性能的に多くを期待できない。しかし市販スピーカーならそれと比べて確実に高性能だ。ただ、市販スピーカーはいろいろとある。その中から何を選べば良いのかが分かりづらい。


実は市販スピーカーの中には、初級者に向いたモデルとそうではないモデルとがある。選ぶべきは前者だが、どのようなモデルがそれに該当するのかと言うと……。


答は、「取り付け性の高いモデル」だ。カー用のスピーカーはホーム用のスピーカーのように、買ってきて配線をした後にポンと置けば音が出る、というわけにはいかない。複雑な取り付け作業を行う必要がある。そしてものによっては取り付け作業が困難を極める場合もある。ドアスピーカーが内張りパネル内にすんなりと収まらず、パネルをカットする等の改造が必要になることもあるのだ。そのようなモデルは取り付け費用もかさんでしまうので、初級者向きとは言い難い。


◆取り付け性が高いと導入コストを抑制できる!


逆に、取り付け性が高いスピーカーは初級者に向いている。取り付け費用を抑えられるからだ。


カーオーディオに精通していればシステムアップには取り付け費用がさまざまかかることを理解できるが、親しんでいない場合は製品代以外で費用が多くかかるとなんとなく腑に落ちない気分にもなる。でも取り付け性が高ければ、製品代以外の支出を抑えられるので、懐疑的な気持ちになりにくい。


では、取り付け性が高いスピーカーとはどのようなモデルなのかを説明していこう。


まず「カスタムフィット」とか「トレードイン」と銘打たれている製品がそれにあたる。「カスタムフィット」も「トレードイン」も、つまりは取り付け性が高いという意味だ。


ただし、何を持って取り付け性が高いのかは、製品ごとでさまざまだ。取り付けに必要な部材が揃っている場合もあれば、サイズ的に汎用性が高いことを持って取り付け性が高いと言っているモデルもある。


なお、それ以上に取り付け性の高いモデルも存在している。それは「車種専用モデル」だ。これらは取り付けに必要な部材も充実していて、配線パーツに至ってはカプラーオンで取り付けられる場合も多い。取り付け性にこだわるのなら、愛車専用モデルの有無を調べよう。気になるメーカーのラインナップの中に愛車専用モデルがあれば、それは候補の筆頭になり得るはずだ。


◆取り付けスペーサーが同梱されていても、使わない方が良い!?


ところで取り付け性の高さをうたう製品の中には、ドアスピーカー用のスペーサーが同梱されているものもあるが、その有無にはあまりこだわる必要はない。


というのも、それが同梱されていても市販の「インナーバッフル」を使った方が良いケースが多いからだ。スピーカーは足場がしっかりしている方が性能を発揮しやすくなる。その点同梱されている取り付け用のスペーサーは華奢である場合が多く、そうであったら作りのしっかりしている市販の「インナーバッフル」を用いたい。そうすればより良いコンディションでスピーカーを鳴らせる。


なお、特に「カスタムフィット」とか「トレードイン」とうたわれていなくても、ドアスピーカーの取り付け奥行き寸法が短めであれば、スムーズに取り付けやすくなる。車種によって状況がさまざまなので一概には言えないが、60mmが1つの目安となってくる。それよりも薄ければ多くの車種でドアの内張りパネル内にすんなりと収められる。


またツイーターについては、ダッシュボードの上にポンと置くようにして取り付けられる「マウント」が付属していると、取り付け費用を抑えやすくなる。そこのところはぜひともチェックを。


今回は以上だ。次回以降もカーオディオに関して抱かれがちなさまざまな“素朴な疑問”の答を明らかにしていく。お楽しみに。

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