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ボルボのEV史上で最少のカーボンフットプリントを『EX30』が達成…内燃エンジン車比6割減

レスポンス / 2024年3月16日 9時0分

ボルボカーズは3月14日、小型電動SUVでEVの『EX30』が、ボルボのEV史上最も少ないカーボンフットプリントを達成した、と発表した。


ボルボEX30の「ライフサイクルアセスメント(LCA)」によると、20万km走行あたりのカーボンフットプリントは23トンで、『XC40』の内燃エンジン搭載車よりも約60%少ないという。


カーボンフットプリント・レポートでは、自動車の排出量の主な要因となる材料と工程を特定している。温室効果ガス(GHG)排出量に特化したこのレポートは、原材料の採掘・精製から車の廃車までの自動車のライフサイクルを対象としている。


EX30の充電に風力ベースの電力を使用することで、世界や欧州の電力ミックスと比較して、カーボンフットプリントをそれぞれ約42%、約22%と大幅に削減できる。同時にこれは、EVが気候変動に対するポテンシャルを最大限に発揮するために、世界的に再生可能エネルギー・インフラへの投資を加速させる必要があることを示唆している。


自動車は運転されるだけではなく、設計され、開発され、生産され、輸送される。その一連の過程において、温室効果ガス排出量を削減し、サステナビリティ目標の達成に向けて改善するための多くのチャンスがある。EX30によって、ボルボカーズは2030年までに完全なEVメーカーになるという目標、そして2040年までに温室効果ガス排出量をネットゼロにするという目標に向けて重要な更なる一歩を踏み出している。


EX30に使用されているリサイクル素材の割合は、これまでのボルボ車の中で最も高くなったという。アルミニウムの約4分の1、スチールの約5分の1がリサイクル素材だ。さらに、インテリア部品からエクステリアバンパーに至るまで、車内の全プラスチックの約17%がリサイクル素材で作られている。


ボルボのサプライチェーンと製造における取り組みにより、LFPバッテリーを搭載したEX30の“クレイドル・トゥー・ゲイト”のカーボンフットプリントは推定14.8トンで、EX30のカーボンフットプリント全体の60%強に相当する。この排出量には、材料や車両の生産時に発生する排出量は含まれるが、EX30の使用時と廃車の段階での排出量は含まれない。


バリューチェーン全体のサプライヤーと協力することで、EX30のCO2の影響をさらに削減する予定だ。例えば、ボルボカーズのバッテリーサプライヤーは、2025年までにLFPバッテリーの製造による排出量を20%、NMCバッテリーの場合は46%削減することに取り組んでいる。そのために、サプライヤーはセル製造時に使用する電力を再生可能エネルギーに置き換え、材料に含まれるリサイクル素材の割合を増やし、サプライチェーンの排出量を削減することを目指している。


なお、EX30の生産は2023年11月に開始され、最初の車両は昨年末に欧州市場にてオーナーに引き渡された。

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