フォーミュラE 東京E-Prix いよいよ3月30日開催…前日のフリー走行ではフラインスが首位
レスポンス / 2024年3月29日 22時42分
日本初開催となるフォーミュラEのシーズン10・第5戦「2024 東京E-Prix」を翌日に控えた3月29日、東京・有明の東京ビッグサイト周辺特設コース(公道部分を含む)ではフリー走行1回目が実施されるなど、いよいよ開催ムード高まる前夜祭ならぬ“前日祭”の様相であった。
◆前戦1-3フィニッシュの日産勢に高まる期待
都市部での土曜1デイ開催が一応の原則であり、特徴のひとつでもあるフォーミュラE。とはいえ、あたりまえの話だが現実的には準備等々で複数日の“レースウイーク”が存在する。今回の東京E-Prixでも、1周2.585kmの特設コース(公道、駐車場等から成る)の仕立てを中心に開催サイドが準備を進めてきた。11チーム22台の参戦陣営も同じくである。
29日の金曜は、いよいよ予選&レースの前日。選手やチーム代表の会見やチームによるピット見学招待等が実施され、コース上でもシェイクダウン走行とフリー走行1回目が行なわれた(午前中は荒天だったが、走行があった午後には天候回復)。
ホームレースになる日産チーム(NISSAN FORMULA E TEAM)のピットでは午前中、外は防風雨ともいえる荒天だったが、粛々と準備が続けられていた。前戦サンパウロでは#22 オリバー・ローランドが3位表彰台を獲得しており、母国戦でのさらなる躍進が期待される。
サンパウロでは日産のパワートレインを使うマクラーレン(NEOM McLAREN FORMULA E TEAM)の#8 サム・バードが優勝しており、日産勢としては1-3フィニッシュでもあった。そして今回は“連勝”もかかってくる。
◆やはり日本でのレースキャリアがある選手は注目度大
3人のチーム代表が壇上に並んだプレスカンファレンスでは、前日にフォーミュラE参入を発表したヤマハ&ローラについての質疑があった。伝統あるブランドの新規参入は彼らにとって基本的に“ウェルカム”なことだという。東京初開催がフォーミュラEのさらなる発展につながるという期待感、それが早くも具現化したといえそうだ。日産も長期のコミットメント継続を発表している。
ドライバーは3人が壇上で話をしたのち、サッカーなどのいわゆるミックスゾーン的な環境で全選手に対しオープンな取材が可能になる。やはりマイクの本数が集まるのは日本のトップカテゴリーでの活躍歴を有する選手たちで、現在ポイントリーダーの#37 ニック・キャシディ(JAGUAR TCS RACING)、日産で重要なナンバーを背負っている#23 サッシャ・フェネストラズ、それに#2 ストフェル・バンドーン(DS PENSKE)といったあたりが主役中の主役という印象だった。
キャシディにオーバーテイク可能なポイントは? と訊くと、あくまで走行前の予想ではあるが「やはりターン10、ターン15あたりじゃないかな」との答え。日本語で「ガンバリマス」とも付け加えてくれたキャシディの笑顔からは、東京E-Prix初代ウイナーに最も相応しいのは日本馴染みで目下の選手権首位たる自分だ、というような自信と意気込みが伝わってきた。
◆走行も始まり、東京初開催戦は一気にクライマックスへ
午後4時30分から実施されたフリー走行1回目は、2度の赤旗中断があり、最終的には5時10分頃にチェッカーフラッグが振られた。ウエットな部分も残るなかでマークされたトップタイムは1分20秒865、ただひとり1分20秒台に入った#4 ロビン・フラインス(ENVISION RACING)が首位となってている。
コースは意外に(?)起伏がある印象で、段差のような部分でマシンが小さくジャンプして見える箇所も。市街地戦が基本のフォーミュラEだけに各陣営、対処には慣れていると思うが、かなり狭く見える場所もあるので、予選やレースの“本気走り”でどういう状況が生まれるかは、まったくわからない。オーバーテイクが簡単ではなさそうなので、数珠繋ぎの展開に終始する可能性もあれば、無理をし合って乱戦化することも…?
路面には駐車場部分の駐車ラインや、道路上の「とまれ」などのペイントがけっこう目立ち、サーキットレースとの違いを実感させてくれる。日本でこれだけの規模の世界最高峰レースが公道開催されるのは今回が初めてといっていいだろう(ラリー系競技は対象外として)。ついに30日は予選&レースデイとなるが(フリー走行2回目も実施)、どんなメモリアルデイになるのか、ますます注目される。
フォーミュラE・シーズン10の第5戦「2024 東京E-Prix」は3月30日の10時20分から予選が、そして15時過ぎから決勝レースが実施される予定だ。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
一流プレーヤーと共に、子どもたちが夢や将来を考えるきっかけをつくる「ドコモ未来フィールド」 第8弾は「docomo business ROOKIE」が“プロのフィールド”を子どもたちに披露
PR TIMES / 2024年7月23日 19時15分
-
【フォーミュラE】日本初開催実現シーズンが閉幕、ポルシェのウェーレイン初戴冠…最終戦は日産が勝利
レスポンス / 2024年7月22日 21時52分
-
新型VantageがIMSAにて再び優勝 南北米で輝かしい活躍を見せるHeart of Racing
PR TIMES / 2024年7月19日 19時45分
-
「キッザニア オンラインカレッジ」夏休み特別ワークショップ開催 国内最高峰“スーパーフォーミュラ”の仕事が学べる!
PR TIMES / 2024年7月18日 16時15分
-
好調のアストンマーティン 新型Vantage GT3 10年ぶりのブラジル開催となるFIA WECに参戦
PR TIMES / 2024年7月12日 18時45分
ランキング
-
1王国ブラジルが「期待外れ」 なでしこに逆転負けで母国メディア辛辣「みっともない」
FOOTBALL ZONE / 2024年7月29日 7時30分
-
2五輪制覇後に示した日本の柔道精神に感嘆 角田夏実の「美しさに感動」「なかなかできない」
THE ANSWER / 2024年7月29日 6時33分
-
3【パリ五輪】加納虹輝のフェンシング個人初金メダルに先輩・太田雄貴氏「こんなかっこいい優勝ない」
スポーツ報知 / 2024年7月29日 6時1分
-
4恋人のグラドルが会場で応援 圧巻連続金の阿部一二三が見据える柔道史上初「五輪4連覇」シナリオ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月29日 11時23分
-
5なでしこドラマティックなAT逆転劇でブラジルに勝利! 窮地を救った「Z世代」に命運を託せ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月29日 6時27分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)