高速バス運転手は「ハイウェイパイロット」、ウィラーエクスプレスが改称した狙いとは?
レスポンス / 2024年4月5日 14時45分
ウィラーエクスプレスは、2024年4月より、高速バス「ウィラーエクスプレス」の運転手を「ハイウェイパイロット」と呼称変更すると発表した。
現在、全国各地の多くのバス会社が人手不足により減便や路線の廃止といった課題に直面。そうした減便が利便性の低下による利用者の離反を招き、収益悪化や運転手の採用難につながるという負のサイクルを生んでいる。さらに、2024年問題がこの状況を一層深刻化させている。今回の改称は、運転手の職業をブランド化し、憧れの職業としての認知を高めることで、新たな人材を引きつけることを目的としている。
また、ウィラーエクスプレスでは他業種からの転職を希望する人々を支援するため、専門の研修施設を開設。ここでは、接客経験を生かし、安全運転の知識やスキルを習得することで、「安全と接客の両立」を実践するハイウェイパイロットを育成する計画だ。
ウィラーエクスプレスでは、ハイウェイパイロットには「安全とサービスを両立したワンランク上の運転手」であることを求める。そして、この理念が、今回の呼称変更を通じて利用者に届くことを期待している。バス運転手に対する「キツい」「長時間労働で、大変」「低賃金」といった暗いイメージを一新し、飛行機のパイロットのような「憧れの職業」「かっこいい仕事」として、ハイウェイパイロットをめざす仲間を増やしたいと考える。
全国のバス会社が人手不足に悩む中、ウィラーエクスプレスはサービス改善に努め、収益の向上を図ってきた。2023年末の顧客満足度は平均4.686点と高評価を得ており、収益もコロナ禍前の水準に回復。これにより、ハイウェイパイロットの給与引き上げを実現し、今後3年間で平均年収600万円までの20%引き上げを計画している。
新たな研修施設では、様々な業界からのチャレンジャーが参加し、1期生として7名の入校が決定している。ウィラーエクスプレスは、これらの取り組みを通じて「安全と接客を両立したワンランク上の運転手」を育成し、安心・安全なサービスの提供を目指す。
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