「歴史に埋没した」英国の老舗ブランドの今…オートモビルカウンシル2024
レスポンス / 2024年4月16日 20時0分
4月12~14日の3日間、幕張メッセで開催された『AUTOMOBILE COUNCIL 2024』(オートモビルカウンシル2024)。ヘリテージカーから新型車まで、さまざまなクルマの展示や販売がおこなわれていたが、入場口から一番近いところに今年は「アルヴィス」と「ブリストル」というイギリスの老舗ブランドが、図らずも並んで出展していた。
イギリスの老舗ブランドというと、多くの方が思い浮かべるのはロールスロイスやベントレーあるいはアストンマーティンなどで、そこにアルヴィスあるいはブリストルが想起されることは日本ではまずない。だがこの二つのブランド、実はどちらも非常に高貴なブランドとしてイギリスのいわゆる上流階級の人々からはしっかりと認知されているブランドなのである。
老舗と書いたものの、ブリストルがクルマを作り始めたのは戦後のことで、歴史的な長さから行けばほぼポルシェのそれに等しい。だが、この会社の歴史は飛行機製造で長い歴史を誇り、ブリストルの名が付く飛行機が初めて登場するのは1910年のことだった。
ブリストルが一般的にあまり知られていない大きな理由は、特にレースドライバーだったトニー・クルックがオーナーの時代にモーターショーには一切出展せず、ショールームはロンドンに1か所あるだけ。そして生産は週に3台に制限されて、ある意味量販を拒否していたことによるかもしれない。だからその生産台数も僅かで、今も投機の対象とならないことがその神秘性を高めているともいえよう。
一方のアルヴィス。1919年に創業したこのメーカーは戦前に野心的な設計のクルマを世に送り出し、一つの時代を築いた。戦後にはミニの設計者として知られるアレック・イシゴニスもこの会社に在籍してエンジンの開発などを行っていた。
ブリストル同様航空機の生産にも関わっており、アルヴィスでは航空機用のエンジンを生産していたし、今も軍用車を作るブランドとしてその名をとどめている。またスイスのコーチワーカー、グラバー社が作るスポーツサルーンはフィリップ現イギリス国王の愛用車としても有名であった。
この二つのメーカーが歴史に埋没した背景にはその頑なな思想によるところが多いように思えるのだが、アルヴィスはコンティニュエーションブランドとして復活を果たし、そしてブリストルはEVメーカーとして復活するようである。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
1961年式レトロで可愛すぎるキャンパーの正体 元祖ポップアップルーフともいえる歴史的1台
東洋経済オンライン / 2024年7月24日 7時4分
-
1300万円超えのマツダ「ロードスター」に反響多数!? 「攻めた顔面」「オシャレ」 2.0Lエンジンに「“匠”の手作りボディ」採用! 「豪華内装」のすごいモデルとは
くるまのニュース / 2024年7月23日 12時30分
-
待望の「ロータリーエンジン」復活! マツダがコツコツ継続しているユニークな技術がスゴい! 一体どんなもの?
くるまのニュース / 2024年7月16日 16時10分
-
“新車”のトヨタ「2000GT」に大反響! 「5ナンバー」ボディ&クーペとオープン設定! “ホンモノ志向”レプリカモデル「ロッキー2000GT」実車展示に熱視線
くるまのニュース / 2024年7月6日 6時10分
-
【東京アウトドアショー2024】自動車メーカーやインポーターの出展多数、オールドタイマーも
レスポンス / 2024年6月29日 7時30分
ランキング
-
1「みどりの窓口は減ったけど、便利になったね」は不可能か いや、やればできるはず
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月27日 7時30分
-
2カスハラ被害、企業規模が大きいほど増加 最も被害が多い業界は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月28日 8時10分
-
3『秘密のケンミンSHOW』で圧倒的に登場回数が多い都道府県は?北海道でも、沖縄県でもない、納得のワケ【齋藤孝が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月27日 8時0分
-
4ヨーカドーの商品7000点が最短30分で届く…ネットスーパー最大の欠点を解消した「鬼速のOniGo」のカラクリ
プレジデントオンライン / 2024年7月28日 8時15分
-
5渋谷「三井住友銀行+スタバ」は異空間だった アプリ会員は無料でソファやテーブルが利用可
東洋経済オンライン / 2024年7月28日 10時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください