グリップを極めるならこれ! タイヤ選びのポイント解説~カスタムHOW TO~
レスポンス / 2024年4月20日 6時30分
チューニングパーツの中でもっとも進化が著しいのがタイヤ。しかもスポーツタイヤはどんどん新しいモデルが出てきている。
自分はサーキットには行かないという人でも、スポーティなタイヤを履くと操作に対する応答性が良く、ハンドリングが楽しくなるメリットは大きい。どんな用途でどんなタイヤを選べばいいのか。
◆タイヤ選びは超重要! 乗り心地やグリップ力は注目要素
タイヤ選びは思った以上に乗り味に影響する。路面を唯一捕まえているのがタイヤだけにその影響力は大きいのだ。スポーツタイヤとはある程度グリップが高いものを指す。
ミニバンや街乗りしかしないファミリーカーには不要かもしれないが、ある程度スポーティなクルマだったり、自分はサーキット走行はしないがワインディングでの気持ち良い走りを楽しみたい人にはスポーツタイヤをオススメしたい。しかし、そのカテゴリーごとに特徴があり、間違えるとグリップは高いが硬くて乗り心地が悪く、普段乗りが不快になりかねない。そこで使い方に合致したタイヤを選ぶようにしたい。
1:スポーツラジアル
POTENZA RE-71RSやADVAN NEOVA AD09などが主なタイヤ。サーキットで高いグリップ力を発揮しつつ、普段乗りもできるタイヤだ。サーキット走行でも1回あたり30分走行としたら、車種にもよるが86/BRZあたりと想定すると10回くらいは十分に楽しめる。
普段乗りでもスポーツタイヤとしてはそれなりに静かでそれなりに乗り心地も確保されている。普段乗りで使うならここまでがギリギリといった具合。サーキットにまったく行かないなら正直不要なグリップ力。しかし、ワインディングの応答性の良さやグリップ力の懐の深さは普段乗りでも楽しめる。
2:レーシングラジアル
カテゴリー名は諸派あるが、スポーツラジアルよりももっとスポーツ性が高いタイヤ。POTENZA RE-12D、ADVAN A052などを指す。上記のサーキットでの耐久性だと5~10回程度。
グリップ力は公道を普通に走行できるタイヤとしては最強レベル。溝も浅く、ゴムも柔らかいので摩耗は早め。サーキットで無理にタイヤをこじって走るとあっという間に無くなってしまうので、クーリングを入れつつ楽しみたい。
普段乗りも使えるが、かなり溝が浅いので正直雨の日はオススメできない。ほぼサーキットなどのスポーツ走行に使うというのが正しい使い方。ケース剛性なども高く、普段乗りで本来のグリップが発揮できるかというと微妙。そこまでの荷重がかからないので、ワインディングを楽しむならスポーツラジアルがオススメ。それでもSタイヤレベルのグリップを体感できつつ普通に使えなくもないというキャラクター。
3:Sタイヤ
POTENZA RE-11SやADVAN A050などが知られるセミレーシングタイヤのこと。ひと昔前はサーキットの定番だったが、現在は一部本気組のサーキットアタッカーから支持されていて、走行会派で使っている人は減った。
一応公道走行可能だが、排水性がそれほど高くないので雨の高速道路などは正直オススメできない。サーキットの往復にも「履いてもいい」くらいのキャラクターと理解してもらいたい。
寿命は柔らかいコンパウンドのモデルだとサーキット数回で美味しいところは終わってしまう。本気アタック組は新品からの1周のアタックに賭け、1回使ったら売ってしまう人も多いという。
2:セカンドラジアル
POTEZA Adrenalin RE004やADVAN FLEVA V701を指す。スポーツラジアルよりももっとストリート寄りの立ち位置。グリップ力がすごく高いわけではないが、サーキットで使っても何度も何度も同じグリップ力を得られるので何度も練習できる。サーキット走行では20回以上は可能。グリップ力が安定しているので、走り込んでスキルアップした結果タイムをアップするということが可能。
ならば、ストリートタイヤでもいいのでは!? と思われるが、似たようなパターンのストリートタイヤでもサーキットで使うと異常摩耗したり、ブロックが飛んでしまってかえって寿命が短くなることも多い。その点、スポーツタイヤとして設計されているので、安心してサーキットも走れる。
街乗りやワインディングでも気持ちよく走れるので、ストリート派へのスポーツタイヤとしてもピッタリの存在。価格的にも手に入れやすいのでスポーツタイヤの入門カテゴリーとしてオススメできる。
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