スーパーカーも静寂への一歩を踏み出す。余計な音を削減する驚きの効果を体感
レスポンス / 2024年5月12日 20時30分
すっかりおなじみになった「調音施工」。全国のFOCAL PLUG&PLAYストアと調音施工認定店で実施する走行音静粛化プログラムだ。
効果のある車両は多いが、今回取り上げるマクラーレンのようなスーパーカーでもその効果が体感できる。そこで施工前/施工後で比較試乗・試聴してみた。
◆スーパーカーでも効果を実感できる
車内の音を整える「調音施工」を試してみた
![](https://response.jp/imgs/zoom1/2007873.jpg)
「調音施工」と呼ばれる、クルマの車内における音質を整えるメニューが評判だ。これまでも数多くのクルマに施工して、その効果を幅広いユーザーが感じている車内静音化のメニューだ。そんな調音施工は一般的にはラグジュアリー系のクルマに向けて、快適性をさらにアップさせる目的で施工されることが多いと思っていたが、実際にはジャンルを問わず幅広いクルマで効果が体感できるという。
その一例として取り上げたのが今回のマクラーレン720S。パフォーマンス自慢のスーパーカーと調音施工はそれほど相性が良いとは思えなかったのだが、実際に施工前/施工後で試乗してその変化を体感してみると効果は歴然だった。スーパーカーを単に静かにするのでは無く、車種に合った調音を施せることがわかり、従来の防音や制振では無い、まさに調音施工ならではの魅力を感じたのだった。
◆路面の小石を跳ね上げるパチパチ音は
スーパーカーならではの耳障りなノイズ
![](https://response.jp/imgs/zoom1/2007877.jpg)
最初に施工前の状態で一般道のテストルートを走行体験してみた。すると走り始めてすぐに耳に付くのは“パチパチ”“カチャカチャ”というタイヤハウスからのノイズ。これはハイグリップタイヤが路面の小石を巻き上げて、タイヤハウス内に当たって発している異音だと想像できる。同じルートを走っても普通のクルマでは感じないスーパーカーならではのノイズであり、ハイパフォーマンスなクルマを所有するオーナーなら、誰もが感じたことのあるかなり耳障りなノイズでは無いだろうか。
さらに、荒れた路面を走るとサスペンションまわりからの“ガコガコ”“ゴトゴト”とフィードバックされる不快なサウンドが聞こえてくる。ダイレクト感のあるサウンドは良い意味では足まわりの動きを伝えるインフォメーションの働きをするのだが、過度になると耳障りになってしまう。快適な乗り味をキープするためには、少し改善したいポイントのように思える。
このようにまずは現状を把握した上で施工を開始。マクラーレン720Sへの調音施工のメニューは以下の通りだ。用いたのはBEWITH (ビーウィズ)がラインアップしているADVANS(アドバンス)調音シート。調音施工用に開発された専用のシートは3層構造(ニトリルゴム発泡体/アルミ/ブチルゴム)で、遮音性の高さや不要共振を抑える能力に優れるシートだ。このADVANS調音シートをマクラーレンのフロント・インナーフェンダー全面に施工、加えてフェンダーの裏側にも部分的に施工していく。一方のリアフェンダーも同じくインナーフェンダーの全面に加え内側にも施した。
◆不快なノイズを抑制する効果のみならず
エンジン音までが躍動感をアップさせた
![](https://response.jp/imgs/zoom1/2007882.jpg)
マクラーレン720Sへの調音施工が完成し、施工前に走った同じルートを再び走って施工前/施工後の改善ポイントを比較してみることにした。
走り出してすぐにわかるのは、施工前にパチパチ、カチャカチャとタイヤハウス内から聞こえていた小石の当たる音はほぼ皆無になっている点。これだけでもクルマがワンランク上質になったように感じる。さらにもうひとつ気になっていた路面の継ぎ目や段差などを越える際に、サスペンションまわりからの聞こえていたゴトゴトという音も大きく変化している。施工後は同じ場所を走行してもゴトゴトからコトコトという角の取れた音に変化しているのだ。この音の変化は足まわりの動きがスムーズになったように感じ、同時に乗り味までがマイルドになり、サスペンションをグレードアップしたようなフィーリングが得られたのだ。走行時の“音”の大切さをあらためて感じる試乗となった。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/2007879.jpg)
そして施工前の試乗ではそれほど感じていなかったのだが、施工後のメリットとしてクローズアップされたのがエンジン音。スーパーカーの醍醐味のひとつは好きなマシンのエンジン音を楽しみながらのスポーツドライビングだろう。そのエンジン音が施工前に比べて施工後はずいぶん元気になっていた(そう感じた)のだ。しっかりとエンジンのサウンドが前面に出てきて存在感を出している。その理由はこれまでロードノイズでかき消されていたエンジン音の一部の周波数が、調音施工することでクリアになり、エンジン音がマスキングされること無くドライバーにダイレクトに届くようになったからだ。躍動感満点のエンジン音を聞きながらのドライブは、マクラーレンを操る楽しさをさらにアップさせてくれる。
このように調音施工が不要に思われたスーパーカーでも、不要なノイズが消えることでクルマ本来の魅力がますます前面に出てくることがわかった。施工ショップであるFOCAL PLUG&PLAY本店では、数々の車種の施工実績を持っているので、その効果については問い合わせてみると良いだろう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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