ams OSRAM、先端センシング技術や照明ソリューションを人とくるまのテクノロジー展2024にて展示へ
レスポンス / 2024年5月13日 11時0分
ams OSRAM(エーエムエスオスラム)は、5月22日から24日までパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA」に出展する。未来の自動車アプリケーションに必要不可欠な最新のセンシングおよび照明ソリューションを披露するとしており、EVIYOS2.0のインテリジェントヘッドランプ、SYNIOSファミリーの延長ライトバー、OSIREファミリーの個別にアドレス指定可能なLEDチップなどが展示される。
加えて、新しいオープンシステムプロトコル(OSP)と対応製品であるE3731iとSAID(Stand Alone Inteligent Driver)も紹介。これらは自動車の通信エコシステムに柔軟性と優れた費用対効果をもたらすための製品だという。
その他、明るさを個別制御することが可能な2万5600ピクセルの高解像度LEDのEVIYOS2.0も展示。この技術により、ロービームやハイビームだけでなく、グレアフリーなADB(アダプティブ・ドライビング・ビーム)や路上投影によるコミュニケーション、シンボルの照射が可能になり、従来のヘッドランプを大きく進化させるものだという。デモ展示では、これらの機能に加え、路面描画を活用したトラッキングアシスタントやシンボル照射を実現している。
ALIYOSオンホイルLEDテクノロジーは、車載用照明に新たな効果をもたらす。透明性や薄さ、2.5D屈曲性などの特徴を持ち、カスタマイズ可能な発光パターンを提供するという。これにより、マルチセグメントエリア照明の限界を超え、新しい照明効果の柔軟な形成が可能になる。
SYNIOS P1515ファミリーは、自動車用リア照明アプリケーションにおいて、均一な外観とシンプルな設計を実現する。トップルッカーLEDとサイドルッカーLEDを組み合わせることで、少ない数のLEDで高い均一性を達成し、新しいRCL(リアコンビネーションランプ)の設計において、個性的な形状を生み出す可能性を提供するという。
XLS(eXchangeable LED lightSource)は、ECE標準(UN R128)プラットフォームにより、異なるサプライヤーの標準LED光源への交換を容易にする。これにより、生産数量の増加に伴う経済的なメリットが期待され、サプライチェーンの強化にも寄与する。さらに、シグナルライトやフォグライト用の標準LED光源モジュールも提供されている。
オープンシステムプロトコル(OSP)は、アンビエント照明の自動車内装デザインにおける重要性を高め、ヒューマンマシンインターフェースとの融合を促進する。自動車業界は、複雑化するシステムアーキテクチャに対応するため、信頼性と柔軟性に優れた通信のバックボーンを求めている。このニーズに応えるべく、ams OSRAMはOSPを開発した。OSPはライセンス不要で、誰でも利用可能なプロトコルであり、1000以上のデバイスを個別に制御可能だ。これにより、自動車サプライヤーは自社のデバイスにOSPを実装し、新機能を追加することで差別化を図ることができる。
ams OSRAMはOSPエコシステム向けに、E3731iというインテリジェントなRGBモジュールと、スタンドアロン型インテリジェントドライバAS1163(SAID)を開発した。E3731iは、内装のアンビエント照明において高い柔軟性を提供し、薄型設計によりライトガイドへの取り付けが容易である。AS1163 SAIDは、ダイナミックライティングアプリケーションに最適化されており、複数のデバイスを連携させることで、コスト効率の良い実装を可能にする。
また、LiDAR技術についても注目したい。同社が開発した端面発光レーザーは、温度変動に強く、波長安定性が高い。これにより、LiDAR製造業者はSNRを大幅に向上させることが可能となり、次世代のLiDAR技術において重要な役割を果たすことが期待されている。
自動運転の実現に向けては、位置センサーの技術も重要だ。ams OSRAMのAS8579静電容量センサは、静電容量センシングの精度を向上させ、自動車メーカーがADASの安全性を高めることを可能にする。これらの技術は、自動運転が可能な車両の開発において、重要な鍵を握っている。
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