[カーオーディオ 逸品探究]ビーウィズの新スタンダードスピーカー『Reference AM』の魅力を紐解く!
レスポンス / 2024年6月7日 6時30分
カーオーディ愛好家から一目置かれる“逸品”を毎回1つずつ取り上げ、それらの実力と魅力を掘り下げている当連載。今回は、国産ハイエンドブランド「ビーウィズ」の新スタンダードスピーカー、『Reference AM』シリーズにフォーカスする。
◆「オール偏芯コーン方式」を貫いてきた「ビーウィズ」が、新コンセプトスピーカーを投入!
「ビーウィズ」は、2002年にその歴史をスタートさせた国産ハイエンドカーオーディオブランドだ。その年の6月に、世界初の「オール偏芯コーン方式」が採用された高級2ウェイスピーカーシステム『Confidence(コンフィデンス)』を発売し、カーオーディオフリークたちをあっと驚かせた。
ちなみに同社は、その後もさまざまな革新的モデルを世に送り出し続けてきた。2005年にはリニアPCMプレーヤー『Mirror Media MM-1』を、2007年にはデジタルプロセッサーDAコンパーター『Mirror Station AZ-1』を、そして2013年にはマルチプロセシングDACシステム『STATE A6』等々を登場させ、都度カーオーディオ業界にセンセーショナルな話題を振りまいた。
ちなみスピーカーについては一環して「オール偏芯コーン方式」を貫き、また口径体系も5cm、13cm、18cm、という3ウェイ構成にこだわってきた。だからこそ「ビーウィズ」サウンドを具現化できていたとも言える。
しかしながら2017年に、新たなコンセプトを引っ下げた新スピーカーシリーズを市場に投入した。それがこの『Reference AM』シリーズだ。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/2013814.jpg)
◆最新のスポーツカーやプレミアムカーへの装着を意識し、新口径体系を採用!
かくして『Reference AM』シリーズは「ビーウィズ」がこだわってきた「オール偏芯コーン方式」を採用せずに新境地を開拓。そして口径体系も一新した。当シリーズでは最新のスポーツカーやプレミアムカーへの装着性が意識され、2.5cmドームツイーター、8.8cmミッドレンジ、16.5cmウーファーという3ウェイ構成とされている。
なお2020年の8月には早くも新製品6機種が追加となり、シリーズの一層の充実が図られた。
では、そのラインナップを紹介していこう。当シリーズは計6つの2ウェイ/3ウェイシステムと、計7機種のコンポーネントスピーカーにて構成されている。
ちなみに2020年のニューモデルでは、ミッドレンジとミッドウーファーに一層高性能化されたモデルが投入されている。なので2ウェイ/3ウェイシステムは従来のキットに加えて新スピーカーが採用されたキットも追加となり、倍の数のモデル構成と相成った。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/2013813.jpg)
◆手応えある手軽な“ハイエンドスピーカー”を探していたら、当シリーズのチェックはマスト!
それでは、6種ある2ウェイ/3ウェイシステムの各名称と価格とを紹介していこう。
●16.5cmセパレート3ウェイシステム 『Reference AM Trio S』(税込価格:18万3700円)
●16.5cmセパレート3ウェイシステム 『Reference AM Trio』(税込価格:16万7200円)
●16.5cmセパレート2ウェイシステム『Reference AM Duo 165S』(税込価格:12万3200円)
●16.5cmセパレート2ウェイシステム 『Reference AM Duo 165』(税込価格:11万2200円)
●8.8cmセパレート2ウェイシステム『Reference AM Duo 88S』(税込価格:10万1200円)
●8.8cmセパレート2ウェイシステム『Reference AM Duo 88』(税込価格:9万5700円)
それぞれ品番の最後に“S”が付いたモデルが、2020年に加わった新機種だ。これらでは各セットに組み込まれているミッドレンジとミッドウーファーに、「S-ネオジムモーター」が搭載された磁気回路が採用されている。
なお製品価格を見ても分かるように、当シリーズの各機はいわば「ハイエンドの入門機」と言うべき価格帯にある。そしてそれでいて高い取り付け性も有しているので、“トレードイン”感覚でもインストールが可能だ。なので“初めてのスピーカー”としてもターゲットとしても面白い存在となっている。
で、当シリーズの最大の特長は、その名前に付けられている「AM(アルミ-マグネシウム)振動板」にある。マグネシウム特有の軽さと響きの少なさ、そしてアルミニウムならではの音質チューニングの自由度の高さと優れた耐候性、これらそれぞれの利点を兼ね備えることで、全帯域での音色やレスポンスの統一が徹底され高忠実再生をより高度に実現できている。
手応えある、そして手軽なハイエンドスピーカーに興味があれば、『Reference AM』シリーズのチェックはマストだ。
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