ロールスロイス、軍用車向け10気筒ハイブリッド発表…1495馬力で静音走行も可能
レスポンス / 2024年6月20日 17時0分
ロールスロイス(ロールスロイス・モーターカーズとは別会社)は6月17日、フランス・パリで開幕した防衛・安全保障展示会「ユーロサトリ」において、軍用車両向けの新型10気筒エンジンを発表した。
ハイブリッドによって、1495hpを超える出力を発揮する。電動化とハイブリッド化は、戦術車両に新たな能力をもたらす。ロールスロイスの新しいmtuハイブリッドドライブは、高性能ディーゼルエンジンとバッテリー電動ドライブの利点を組み合わせている。このパワートレインは、車両内の設置スペースを最小限に抑え、装備や乗員のためのスペースを最大化する。
静音走行のために、ディーゼルモードで充電された高性能バッテリーが車両の電気・電子システムに電力を供給する。これにより、ディーゼルエンジンの騒音や熱の痕跡を残さず、長時間の運転が可能となる。これにより、敵の偵察から車両を発見されにくくする。また、「アンチアイドリング」モードは、車両の待機中に燃料消費を削減し、車両の航続と燃料補給のための後方支援を最適化する。
マイルドハイブリッド化の利点は、低速走行時の静音運転で示される。パワートレインが発生する騒音は最小限に抑えられ、車両の検出が非常に困難になるという。ロールスロイスは、ハイブリッドシステムと組み合わせた特別に開発されたサイレンサーを使用している。ハイブリッドシステムのモーターは、高速走行時のブースターとしても機能する。
mtuシリーズ199は、260kWから800kWの出力を持ち、多くの軍用陸上防衛プログラムで実績を持つ。新しい10気筒バージョンは、1100kWまでの出力範囲をカバーし、50トンから70トンの車両を駆動することができる。6気筒から10気筒までのバリエーションで同一のコンポーネントを使用することで、軍隊の物流コストを削減する。
モジュール設計原則とコンパクトな寸法により、10気筒エンジンは新車両だけでなく、既存車両の動力化にも使用できる。このエンジンは、パワー密度、コンパクト設計、既存の付加部品の利用可能性において新しい基準を設定する。
10気筒エンジンは、mtuシリーズ199の6気筒および8気筒モデルと多くの製品特性を共有しており、シリーズ199を同クラスの軍用車両向けエンジンのベストセラーにしている。高いパワー密度、小型設計、迅速な応答性、車両要件に応じた構成可能性、広範なパワーテイクオフ(PTO)オプション、長いメンテナンス間隔による低いライフサイクルコストが特徴、としている。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
メルセデスベンツ『ウニモグ』から派生、堅牢シャシーが世界の軍用車両のベースに…フランス防衛・安全保障展示会出展へ
レスポンス / 2024年6月17日 14時15分
-
静音モードで60km、スカニアのハイブリッドトラック…フランス防衛・安全保障展示会に出展予定
レスポンス / 2024年6月17日 6時45分
-
アルファロメオ『ジュニア』が「ミッレミリア」に出走…イタリアのヒストリックカーレース
レスポンス / 2024年6月15日 10時30分
-
【解説】スバル「インプレッサ」ってどんなクルマ?サイズやエクステリア&インテリアの特徴は? グレード・価格はどうなっている?
くるまのニュース / 2024年6月13日 17時30分
-
オフロードが得意、新型ピックアップトラックはハイブリッド搭載…長城汽車がオーストラリアで発売
レスポンス / 2024年6月12日 12時45分
ランキング
-
1なぜワークマンは「ランドセル」市場に参入したのか こだわりは「8800円」と「防弾チョッキ」
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月22日 8時10分
-
2セブン‐イレブンの接客コンテストで頂点に立ったのはベトナムの外国人従業員
食品新聞 / 2024年6月22日 16時40分
-
3空港の作業車両をEV化で実証実験…国交省「脱炭素化遅れると就航地に選ばれない」
読売新聞 / 2024年6月22日 22時30分
-
4AIだけじゃない!予告された「iPhone」進化の中身 秋からもっと「自由」に、来年はもっと「便利」になる
東洋経済オンライン / 2024年6月22日 12時30分
-
5「あえて非正規」増加 ウラに潜む“由々しき問題”とは?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月23日 7時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください