三菱『トライトン』が北海道ラリーへ衝撃参戦!竹岡圭x三菱xトーヨータイヤ「オープンカントリーR/T」で入賞を目指す
レスポンス / 2024年7月3日 12時8分
モータージャーナリスト&タレントの竹岡圭さんが、三菱自動車、トーヨータイヤのサポートを受けて自らのチームである「圭rallyproject」でラリー(XCRスプリントカップ北海道)参戦を発表。参戦車両の三菱『トライトン』の披露を含めた参戦発表会が催されたので取材に訪れた。
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北海道の各地で開催されている「XCRスプリントカップ北海道」に、今シーズン参戦することにした圭rallyproject。ドライバーは竹岡圭さんが務め第3戦の「2024ARKラリーカムイ」、第4戦「RALLY HOKKAIDO」へ参戦を表明。使用するマシンは昨年発表され今年から日本導入が始まっている三菱自動車のピックアップトラック・新型トライトンだ。さらにタイヤをサポートするのはトーヨータイヤ。これまでにもXCRスプリントカップ北海道で実績のある「OPEN COUNTRY R/T(オープンカントリー R/T)」で足元もバッチリだ。
最初に登壇したドライバーであり圭rallyproject代表である竹岡圭さんから、ラリー参加への経緯が語られた。
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「昔からモータースポーツが好きで、究極のクルマ遊びだと思って、これまでもいろいろチャレンジしてきました。でも“いつかはラリーをやりたい”と思っていたんです。2017年には自らのチームである圭rallyprojectを立ち上げて全日本ラリー選手権に参戦、さらに2022年、2023年にはトーヨータイヤのサポートチームでXCRスプリントカップ北海道にも参戦してきました。トライトンは昨年の発表会で試乗しラリーに使えると感じて参戦車両としました」
こうして計画ができあがった圭rallyprojectによるXCRスプリントカップ北海道への参戦だったが、車両が搬入されラリー用にモディファイする時間は13日程度しかなかった。セットアップは急ピッチで進められタイヤ、ホイール、サスペンション、ブレーキ、ロールケージ、シート、ハーネスなどを各サポートメーカーから供給を受けてマシンのセットアップをし、発表会当日には鮮烈なピンクの外装で彩られたラリーマシンが見事に完成しお披露目された。各サポートメーカーの担当者も来場したので、その場でマシンセットアップ、パーツセレクトについて話を聞いた。
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トライトンに施された装備の中でも真っ先に注目したのはタイヤ。トーヨータイヤのオープンカントリーR/T(265/70R17)だ。オプカン女子の部長としても活動している竹岡圭さんはすでにオープンカントリーのフィーリングも知り尽くしていることからコラボとなった。さらにトーヨータイヤでは過去同ラリーへのオープンカントリーR/Tを使った参戦サポートもこなしてきた実績もあり、コース状況や環境に合わせたタイヤチョイスには自信を持っている。
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「XCRスプリントカップ北海道のコースは砂利道や未舗装道路などを主に走るものです。一般道もあるためタイヤはオープンカントリーA/Tでも対応できると考えています。ただし天候の急変なども考えるとよりオフロード性能を高めたオープンカントリーR/Tを選びました。竹岡さんもこのタイヤでラリーを走ったこともあるのでそのフィーリングは経験済みなのも強みです」
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さらにトライトンの足もとを見るとレイズの鍛造ホイールブランドであるボルクレーシングの新作であるVOLK RACING「ZE40X」(17×8.0J IN0)が装着されている。大きくコンケイブする広いセンターパートを持つ力強いフォルムに加え、外周部に9本のスポークを備えた独特なフォルムを持つ。4×4モデルがラフロードを力強く走破するにも最適な軽量&タフネスなホイールとしてチョイスされている。
またサスペンションに採用されたのはテイン「4×4 DAMPER SPORT」。今回トライトン用の開発も急ピッチで実施されたとのこと。
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「型取りからスタートしてケース長やストロークなどもトライトンに合わせた専用ダンパーを開発しました。セッティングについてはモンゴルラリーへの参戦などもあり、ラリーで必要とされる性能は基本データがあります。今回の北海道でトライトンに合わせた実戦テストになりますが期待しています」
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今回投入したのはネジ式の車高調をベーシックモデルだが、今後はグラベル2などの別体タンク式のダンパーの開発も予定するなど、トライトンに向けた開発も加速する予定だ。
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トライトンにはラリーで必要とされるさまざまな装備がすでにセットアップされていた。フロントガラスには飛散防止フィルムである「アーマーテック」(エスアンドカンパニー)を張り付ける。強い衝撃を受けてもガラスの割れを防ぐ強靱なフィルムであり、車検もクリアする透明度を備える。昨年のラリーではガラスの破損を経験したという竹岡さんも期待を寄せるパーツのひとつだ。コクピットを守るロールケージ(クスコ)やバケットシート(レカロ)、さらにはサベルト(エンパイヤ自動車)の6点式ハーネスなども装備。
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特に変わった装着パーツは野生動物のロードキル防止パーツである「鹿ソニック」(T.M Works)を装備。高周波を発することで鹿などを追い払い、クルマとの衝突を防ぐアイテムだ。実際に竹岡さんも過去のラリーで鹿がきびすを返して逃げていく様子を体験して、その有用性はすでに実証済み。これもラリー競技ならではの装備だろう。
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ラリーは普段地域住民が走る生活道路をラリーカーが走ることもある。そんな様子を観戦してモータースポーツをより身近に感じて欲しいのも竹岡さんの願いだ。発表会の週末には早くも「2024ARKラリーカムイ」が開催される。まずはDAY2の最終のSSまでを完走してニューマシンに慣れるのが今回の目標。そして9月開催のラリー北海道を集大成のレースとしてターゲットを定める。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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