スズキ流「脱炭素戦略」車体重量100キロ“ダイエット”に挑戦[新聞ウォッチ]
レスポンス / 2024年7月18日 8時52分
「小・少・軽・短・美のうれしさ」。まるでダイエットに挑戦する人たちのフィットネスクラブのキャッチコピーのようだが、そんなコンセプトを掲げ、スズキが、脱炭素社会の実現に向けた「技術戦略説明会」を東京都内で開催した。
冒頭、鈴木俊宏社長は「使うエネルギーを極小化して、出す二酸化炭素(CO2)を極限まで小さくする」と述べ、スズキが得意とする小型軽量の車づくりにさらに磨きをかけた新技術で、(温室効果ガスの排出を実質ゼロにする)カーボンニュートラルを目指すという。
きょうの産経が経済面に「スズキ、エネ極小化に挑む」とのタイトルで報じているほか、読売も「スズキ、次世代車開発へ、SDV機能絞り低価格に」。さらに、東京は「スズキ、車両100キロスリムに」などと取り上げている。
スズキでは「車体の軽量化」、「電動化」、「高効率エンジンとカーボンニュートラル燃料への対応」、ソフトウエアで電子制御する車「SDV(ソフトウエア・デファインド・ビークル)」、「リサイクル」の5領域で、使用エネルギーを極小化する新技術の開発を進める方針を打ち出している。
このうち、1台当たりの車体重量を安全に考慮しつつ極限まで減量化する。例えば、軽自動車の『アルト』では、現行の約680kgから100kg程度の削減を目指すという。スズキでは車体重量の軽量化や走行距離と充電時間を短くするコンパクトの電気自動車(EV)の投入など、身の丈にあわせた技術戦略でライバルとの差別化を図る狙いのようだ。
2024年7月18日付
●ダイハツ全車種生産再開、1年2カ月ぶりきょうから出荷(読売・10面)
●東南アジア、中韓EV攻勢、インドネシア国際ショー、日本車牙城に風穴狙い (読売・11面)
●北陸新幹線延伸費2倍、費用対効果条件下回る可能性、小浜ルート (朝日・1面)
●X本社、テキサスへ移転、性的少数者州法に反発 (毎日・6面)
●夏休み予算減、5.8万円物価高・円安(産経・2面)
●スズキ、エネ極小化に挑む「軽く・薄く」で差別化 (産経・10面)
●復旧支援へアクセル、のと里山海道、能登の大動脈全線開通、能越自動道(東京・22面)
●三菱自、アウトドア事業、博報堂と車・キャンプ用品レンタル (日経・15面)
●曲がる太陽電池量産、京大発新興、EV向け、26年にも工場、トヨタ系など出資 (日経・15面)
●ドローン規格、標準化の舞台裏、勝ち取った「空のスバル」 (日経・16面)
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