KTM『85 SX』に2025年型、モトクロスマシンに近い設計に…8月発売へ

KTMは2025年モデルのKTM『85 SX』を7月25日に発表した。

この新型モデルは、KTM『65 SX』とKTM 『125 SX』の間を埋める形で、若手レーサーにとって理想的なプラットフォームを提供する。2025年型のKTM 85 SXは、フルサイズのKTMモトクロスマシンに近い設計で、ヨーロッパ、北米、オーストラリアでの国際的なテストを経て開発された。

ハンドリング特性の向上、ライダーの自信を高める設計、そして低中速域でのエンジン性能の向上を目指して大幅にアップデート。新しいフレーム、サブフレーム、スイングアームが採用され、これにより前世代モデルよりも優れたライダーのフィードバック、エネルギー吸収、直進安定性が実現されている。

フレームは高強度のクロムモリブデン鋼で作られ、1ピースのポリアミドガラス繊維強化アルミニウムサブフレームが全体の重量を軽減し、電子機器の統合を可能にしている。スイングアームは重力ダイキャスト製法で製造され、強度を保ちながらも重量を300g削減した。

サスペンションも大幅に改良され、WP XACTモノショックが新たに採用された。これにより、ジャンプや荒れたトラックでの安定性が向上。フロントには43mmのWP XACT USD AERフォークが引き続き使用され、エアプレッシャーが4.8バールに調整されている。

エンジンも改良され、低中速域でのパワーとトルクが向上している。新しいシリンダーヘッド、スパークプラグ、点火装置、排気システム、シフトドラム、キャブレター設定がその要因だ。

外観も一新され、フルサイズのKTM SXレンジに似たスリムなボディワークを採用。これにより、若いライダーが立ち上がった際の接触が改善されている。新しいフットペグ、大型ラジエーター、改良されたトリプルクランプも特徴である。

2025年型のKTM 85 SXは、7月中にオーストリアの生産ラインから出荷され、8月からKTMの正規ディーラーで購入可能となる。