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水素カローラ、無念のリタイヤも「地に足つけてモータースポーツ基点の車作りを」

レスポンス / 2024年7月29日 10時41分

水素やカーボンニュートラル燃料をはじめ、サステナブルな車両開発の実験場としても注目される「スーパー耐久(※)」。トヨタは、モリゾウこと豊田章男会長が率いるルーキーレーシングとして、7月28日に大分県「オートポリス」で開催された第3戦決勝に出場。液体水素エンジンで走るトヨタの『GRカローラ』は60周、カーボンニュートラル燃料で走る『GR86』は129周とそれぞれ周回を重ねたものの、いずれも無念のリタイヤとなった。


※ENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE 第3戦 スーパー耐久レース in オートポリス


前戦、5月におこなわれた富士スピードウェイでの24時間耐久レースでは、水素カローラはブレーキシステムにトラブルを抱えリタイヤ。「完走」を掲げ挑んだ本戦では、液体水素をエンジンに送るポンプの動作に使用する48Vの電源システムが走行中に停止。約1時間、ピットでの作業に費やした。またスーパー耐久の中では最も気温が高い真夏のオートポリス戦ということもあり、「思ったようには周回が伸びなかった」(GAZOOレーシングカンパニー 高橋智也プレジデント)。結果、チェッカーを受けることなくピット内でレース終了を迎えた。


富士で露見したブレーキシステムの課題は「うまく克服」(高橋プレジデント)し臨んだオートポリス。だがレースの現場では、これまで予想しなかった問題や課題が起こっているという。「今までは水素(エンジン)が一番厳しいと思っていたが、ポンプの耐久性など水素が完成に近づけば近づくほど、他のところが厳しくなる、ということがこれからも起こってくる。48Vという今までのトヨタの車で使っていなかった電源系を今回持ち込んでいる。そこで何が起こるかっていうのは正直、想定できない。今後何が起こってくるんだろうというのをちゃんと色々なところで見ていかなきゃいけない」(同)


ただトヨタはかねてより「レースは実験場」として、極限の状況で壊して直すことを繰り返し、市販化に向けて技術を磨き続けることを目的にスーパー耐久への参戦をおこなっている。高橋プレジデントは、「(富士戦での)リベンジはできていない。だが、お客様にお届けするというのをゴールとすると、一戦一戦いろいろあるけど、そこで一喜一憂するんじゃなく、しっかり地に足をつけてこのモータースポーツ基点の車作りをやっていくということが大事」とあくまで前向きだ。


次戦以降の参戦計画は、今回の課題を解決し改良を加えた上で決定する。スケジュール通りなら9月7日、ツインリンクもてぎで開催される第4戦を走ることになる。

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