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全長50メートルの巨大潜水艦が街を“走る”…5年前から始まった輸送プロジェクト、最大の難関は

レスポンス / 2024年7月29日 21時0分

フォルクスワーゲングループ傘下のMANは7月25日、ドイツ・クーブラー社の350トンの潜水艦「U17」を、シンスハイム技術博物館へ輸送する大規模プロジェクトに参画した、と発表した。


U17は2010年にドイツ海軍から退役し、現在は博物館への展示を目指している。全長約50mのこの鋼鉄の巨体は、30軸のトレーラーに載せられ、MANの『TGX 41.680 8x6』トラックによって牽引されている。


この輸送はテクニクムゼウム・シュパイヤーからライン川へ向けて出発した。ライン川を経由してマンハイム、ネッカー川を通りハスマースハイムまで運ばれた。その後、陸路でシンスハイムまで運ばれ、最終目的地に到着する。クーブラー社はこの全行程を担当している。


U17の輸送はその巨大さと重量だけでなく、複雑な操作も必要とする。特に道路上では、73度の角度で何度も回転させなければならない。これにより、鉄道の交差点や橋の下を通過することが可能になる。このために特別に設計された回転装置が使用されている。


クーブラー社は、重輸送分野での豊富な経験を持つ企業であり、特別なカスタマイズソリューションにも精通している。強力な低床トレーラーやトラックだけでなく、経験豊富なドライバーも不可欠である。今回の輸送を担当するフリーダー・サーム氏は、「多くの年数にわたり重輸送車を運転してきたが、毎回特別な経験だ」と語る。


輸送の準備は数年前から始まり、ルートの調査や当局との調整が行われた。U17の輸送計画は約5年前から始まり、クーブラー社の2-3人のチームが関与している。


輸送が始まると、最大限の集中力が求められる。全長90m、高さ10mの重輸送は、狭い道や低い橋の下を通過する際に特に注意が必要だ。最も難しい瞬間の一つは、ハスマースハイムでのポントーンからの離脱である。ここでは、ポントーンのバランスを保ちながらU17を陸に上げる必要がある。

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