ヒョンデの空飛ぶクルマ、2028年までにインドネシアで商業化へ
レスポンス / 2024年7月31日 16時0分
ヒョンデは7月29日、インドネシアで次世代エアモビリティ(AAM)の実証実験を初めて実施した、と発表した。
東カリマンタン州サマリンダのアジ・パンゲラン・トゥメングング・プラノト空港で、地上と空中を統合したモビリティの概念実証(PoC)を行った。
今回の実証実験は、インドネシアの新しい計画都市の東カリマンタンのエコフレンドリーな未来都市の実現に向けたAAMの大きな可能性を示した。実験には、インドネシア運輸省、ヌサンタラ首都庁、インドネシア空軍、APTプラノト・サマリンダ空港、サマリンダ市政府などの主要な政府関係者が参加している。
ヒョンデは、インドネシア市場向けに特化したモビリティ・アズ・ア・サービス(MaaS)として、EVとAAMに統合した包括的なモビリティソリューションを紹介した。また、需要応答型モビリティサービス「Shucle」を活用した地上と空中のモビリティサービス(AAMを含む)の統合予約・支払いシステムも披露した。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/2028931.jpg)
さらに、ヒョンデは韓国航空宇宙研究所と共同開発した選択操縦型個人用航空機(OPPAV)の初の海外飛行を成功させた。この航空機の電動パワートレインは、ヒョンデの自動車およびモビリティ分野での電動化技術を活用して開発されたもの。安全性を重視し、バッテリーシステムと個別のモーターを制御する分散電動推進技術を採用している。
ヒョンデはまた、次世代AAM航空機「スーパーナルS-A2」のコンセプトを紹介し、インドネシアでのAAM事業のビジョンを示した。S-A2は、2024年の「CES2024」で初公開されたもので、2020年の「CES2020」で発表されたS-A1に続くビジョンコンセプト。ヒョンデは、2028年までにS-A2の商業化を目指して開発を進める予定だ。
インドネシアは世界で4番目に人口が多く、東南アジア最大の航空市場であり、1万8000以上の島々を持つ。AAMの将来の応用に大きな可能性を秘めている。ヒョンデは、2022年にインドネシア運輸省およびヌサンタラ首都庁と未来のモビリティソリューションの開発に関する覚書(MoU)を締結している。
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