日産がサステナビリティ強化、『統合報告書2024』を発行
レスポンス / 2024年8月1日 10時0分
日産自動車は7月31日、長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」に向けた取り組みを加速させる中、サステナビリティを中核に据えた日産のビジネスとその進捗を紹介する『統合報告書2024』を発行した。
●統合報告書2024
報告書は日産として初めて発行する統合報告書で、長期ビジョン、経営計画、戦略および財務情報に加え、サステナビリティに関する方針や実行計画を通じて、日産が中長期にわたり社会に与えるインパクト(価値創造)を説明する。日産はさまざまな取り組みを通じて、安全安心なまちづくりや社会の発展、豊かな自然と生態系の回復をめざす。
また、サステナビリティの取り組みとしては、第5世代となる「ニッサン・グリーンプログラム2030」(NGP2030)と、これまでの社会性の取り組みを戦略的にまとめた「ニッサン・ソーシャルプログラム2030」(NSP2030)を策定し、日産のビジネス戦略を支えている。その成果は統合報告書2024と同時期に発行した「サステナビリティデータブック2024」にて、より詳細に報告されている。
●NGP2030
NGP2030では、「気候変動」、「資源依存」、「大気品質と水」の3つを戦略的に取り組むべき重要課題として定めた。具体的には、車両1台当たりのライフサイクルCO2排出量を30%削減、製造時のCO2排出量を52%削減、新車走行時のCO2排出量を主要市場で50%削減することなどをめざす。
●NSP2030
NSP2030は、これまでの社会性の取り組みを包括的にまとめ、さらに向上させた行動計画だ。NSP2030を実施することで、「The Arc」の基盤としての役割を果たし、「Nissan Ambition 2030」を実現するための道筋を示している。日産は、「人」を中心とした取り組みにより、従業員、地域社会、パートナー、さらに社会とともに成長していくことをめざす。
日産のチーフサステナビリティオフィサーである田川丈二専務執行役員は、「大切なことは、様々なパートナー企業、ステークホルダーと連携し、継続的に進むべき方向性について社内で多様な議論を交わしながら、活動を進化させていくことだ。企業を持続可能なものにし、持続可能な社会を築くために、将来に向けて着実に準備をしていかなくてはならない」と述べた。
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