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[サウンドシステム設計論]Part8 突き詰めると辿り着くのは、「単体DSP」で組む「アクティブシステム」!

レスポンス / 2024年8月1日 12時0分

カーサウンドシステムの構築法はさまざまある。当連載ではその1つ1つを取り上げ、それぞれの実践法と楽しみどころとを解説している。今回は、「単体DSP」にて組み上げる「アクティブシステム」について、この実行法と利点とを説明していく。


◆「単体DSP」にて実行する「アクティブシステム」がもっとも上級!?


最初に、「アクティブシステム」とは何なのかを簡単におさらいしておこう。これはすなわち、パワーアンプの前段にて音楽信号の帯域分割を行うシステム様式のことを指す。そうすることで、分割を終えた信号のそれぞれを緻密にチューニングすることができ、個々の信号を個別に増幅できるのでスピーカーの駆動力もアップする。


というわけで「アクティブシステム」には音的なメリットがあるのだが、逆にデメリットもある。それは「実行のハードルが上がること」だ。信号を分割する装置を何らか用意しなくてはならず、またパワーアンプのch数も多く必要になる。そしてサウンドチューニングの難易度も高くなる。


で、「アクティブシステム」の実行法はさまざまあるのだが、もっとも上級なアプローチがこの「単体DSP」を使うというやり方だ。「単体DSP」とはサウンドチューニングを行うためのユニットで、これにて信号の帯域分割も行える。


◆「単体DSP」を使う場合には、こだわりの“ハイエンドシステム”を組み上げられる!


さて、「単体DSP」を用いるやり方がなぜに上級なのかというと…。


答は、「ハイエンドシステムを組みやすくなるから」だ。「単体DSP」も「外部パワーアンプ」もさまざまなモデルが存在するので、その中から機種を選りすぐれる。つまり、こだわりのシステムを構築できる。


また、「高音質なメディアプレーヤーをダイレクトに繋げられること」もメリットだ。ちなみにこの利点は、「パワーアンプ内蔵DSP」を使う場合にも得られるのだが、「パワーアンプ内蔵DSP」もしくは「単体DSP」には普通、入力端子が複数系統備わっていて「メインユニット」以外のソースユニットも組み合わせられるようになっている。


対して「パッシブシステム」では、「メインユニット」をソースユニットとして使うこととなる。昨今はスマホが音楽プレーヤーとして使われるケースが増えているが、「メインユニット」経由となる場合には最終的な出音のクオリティは使用する「メインユニット」の性能の影響を受けることとなる。


◆「単体DSP」なら、外部プレーヤーのデジタル接続が可能に!


ちなみに市販「メインユニット」の中には音質性能が高いものもあるが、純正「メインユニット」の多くは、ソースユニットとしての能力はそれなりだ。その点で、高音質化を狙う場合の天井が低い。


しかし「パワーアンプ内蔵DSP」もしくは「単体DSP」を使う場合には、「メインユニット」の信号も入力できるがそれとは別にスマホやDAPを直接繋げられる。なので「メインユニット」の音質性能の低さが影響しなくなる。しかもデジタル接続可能な機種も多く、そうであればスマホやDAPの信号をより高音質にて取り込める。


そして「単体DSP」を使う場合には、後からのシステム変更、そしてシステム発展もやりやすい。この点も大きなメリットだ。


今回は以上だ。次回は「単体DSP」を使って実行する「アクティブシステム」のいろいろを説明していく。お楽しみに。

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