車高調整で愛車をカスタム! ダウンサスと車高調の違いを徹底解説~カスタムHOW TO~
レスポンス / 2024年8月10日 6時30分
車高を下げるのは個人それぞれの好みもあるがカッコいいと感じる人も多い。走行性能的に言えば、重心が下がるので運動性能はアップしやすい。それぞれいろいろな理由から車高を下げたい人も多い。そのときにはいくつか気をつけなければならないポイントがある。
まず車高をどうやって下げるかである。ノーマルサスペンションでは車高調整機構があることはほとんどない。ではどうやって下げればいいのか。
1:ダウンサス
純正サスペンションのスプリングのみを交換する手法。この交換用スプリングが一般的にダウンサスと呼ばれている。車種ごとに専用設計が必要。それぞれの純正サスペンションに合わせて設計したスプリングを装着する。価格は数万円から販売されていて最もリーズナブルだが、取り付けは簡単には行かない。
純正サスペンションをバラす必要がある。この純正サスペンションはバネを短く縮めるプリロードが掛けられている。なので、サスペンションをバラすときにスプリングコンプレッサーでバネを縮めておかないと分解したときに、スプリングがとんでもない勢いで飛んでいってしまう。これによって怪我をする人も多い。
ダウンサスを取り付けるときにもスプリングコンプレッサーが必要なので、パーツは安いがDIYでの取り付け難易度は結構高い。効果としては20~30mmほど車高を下げられる。大幅には下げられないのは純正のダンパー(ショックアブソーバー)を使用しているから。ストローク量や全長などはそのままなので、大幅に車高を下げることはできないのだ。
メリットとしてはパーツ代が安いのと、サスペンション自体は純正なので耐久性の高さが魅力。車高調では本来の性能を維持するには数万kmごとのオーバーホールが欠かせないが、純正サスペンションならばもっと長いスパンの交換で性能を発揮できるだろう。
2:車高調
サスペンションごとごっそり車高調整機構が備わっているアフターパーツメーカーのものに交換するのがこの手法。サスペンションメーカーではある程度車高を下げることを前提に設計しているので、全長も短くなっているし、それに合わせたストローク量になっている。
このストローク量が問題で、車高を下げたときにサスペンションの全長を短くしてそれに合わせたストローク量になっていないと底付きが発生しやすい。底付きとはサスペンションが一番深く沈んでしまい、それ以上に沈まないので急に動かくなってしまうことで、乗り心地が極めて悪くなる現象。ストローク量が合っていないと、段差を乗り越えたときにドンッと不快なショックを感じやすい。
車高調ならば任意の車高に合わせられるのもメリット。ノーマルサスペンションと同じくらいの車高から-50mmくらいまで調節できるものが多く、その範囲の中で好みの車高に設定することができる。
そのときに問題になるのが、他の部分。タイヤとフェンダーが当たったり、車種によってはタイヤとフレームなどが干渉してしまうこともある。
3:車高を下げたら必須の作業がアライメント
アライメントはタイヤが付いている向きのこと。このアライメントは車高が変わると変化する。これはブレーキを掛けたときに安定するようにとか、左右にロールしたときに危ない挙動にならないようになど、車高変化に合わせてアライメントが適切に変化するようにクルマは設計されている。
ところが車高を下げると直進時にも、ブレーキングやロールしたときのアライメントになってしまい、そこからさらに沈み込むともっと大きく変化してしまう。そこで車高を下げたところで適正なアライメント調整する必要があるのだ。
それをしないと危険が挙動が現れることもあるし、あっという間にタイヤの内側だけが減ってしまうとか、外側だけが減ってしまうということも起きる。
アライメント調整は計測できる計器が必要なのでプロショップや量販店などで行ってもらえる。料金は計測と調整で2万~3万円くらいが相場。ある程度の出費にはなるが、車高を下げたら必須の作業と思ってもらいたい。また、ズレることもあるので車検ごとくらいには再調整がオススメ。
さらにいえば、普段乗るときに段差を勢いよく越えないとか、コンビニで駐車するときに車止めにタイヤを当てないなど、少しずつ気を配るだけでアライメントをズレにくくすることもできる。
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