右脳で理解する?! 車両運動性能とシャシーメカニズム
レスポンス / 2024年8月15日 7時0分
グランプリ出版は、宇野高明氏による『車両運動性能とシャシーメカニズム<増補二訂版 新装版>』を発売した。著者の宇野氏は大手自動車メーカーで長年シャシー設計に携わり、走行性能の向上に貢献してきたエキスパートだ。
本書は、車両運動性能の基本原理やシステムの構造、メカニズムについて平易な文章と多数の図版で解説している。特に、サスペンションやステアリング、ブレーキなどのシステムを中心に、人間が“意のままに操れる”高性能で安全な車を実現するための知識を提供する。
車両運動性能は単にアクセル、ハンドル、ブレーキの操作に応じるだけではなく、ドライバーの感覚に寄り添うことが重要だ、と著者はいう。高度な計算や計測技術を駆使し、最終的には卓越した評価スキルを持つ開発ドライバーが「安心感」、「快適感」、「昂揚感」を感じるレベルまで性能を磨き上げる。
また、これらの性能はタイヤやサスペンションだけでなく、前後重量配分や重心高、車体剛性、パワートレイン特性など車両全体のシステムで創り上げるものである。エンジン性能も含め、走る、曲がる、止まる全ての性能をバランスさせ、人の感覚に合う特性に仕上げることが求められる。
本書は、1994年の初版刊行以来、技術者のみならず広く読み継がれてきた。2020年には電子制御技術など最新の技術・機構を加筆した増補二訂版が刊行され、今回さらに内容を再確認しカバーデザインを一部変更した新装版が刊行された。
車両運動性能やシャシーメカニズムに関する解説書は多く存在するが、本書は数式を使わず、図を用いて運動性能を紹介することで、より理解しやすい内容となっている。技術者だけでなく、車に興味を持つ一般の読者にもおすすめの一冊だ。
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