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マツダのロータリーエンジン車、60年の歴史をたどる

レスポンス / 2024年8月19日 7時0分

「未来のエンジン」とも称され、世界中のメーカーが研究開発を進めたロータリーエンジン。しかし、技術的な課題も多く、多くのメーカーが撤退する中、マツダはその課題を克服し、ロータリーエンジン車を量産する世界で唯一のメーカーに成長した。


三樹書房は『ロータリーエンジン車 マツダを中心としたロータリーエンジン搭載モデルの系譜』を刊行した。本書は、ロータリーエンジン搭載マツダコスモ試作車発表から60年を迎えたことを記念し、日本が誇る技術であるロータリーエンジンの搭載モデルについて、マツダを中心に紹介する。


マツダでもロータリーエンジンの生産は一時途絶えたが、2023年に『MX-30 Rotary-EV』の発電用エンジンとして復活させた。本書ではその足跡を、世界の各メーカーの取り組みも含めて、約500点の写真・図版を収録して詳細に解説する。


ロータリーピストンのアイデアは、1588年にイタリアのラメッリが考案した揚水ポンプにはじまる。その後、蒸気機関やガソリンエンジンなどでもロータリーピストンを用いた機関が試みられたが、ガスシールをはじめとする技術的な難しさが多く、連続回転内燃機関としてのロータリーエンジンは実用化に至らなかった。


約60年前、レシプロエンジンに取って代わるのではないかといわれた画期的なエンジンが登場した。フェリックス・バンケル(ヴァンケル)が発明し、ドイツのNSU社の協力で開発されたロータリーエンジンである。NSU社への技術提携の申し込みは、世界各国から100社におよび、日本だけでも34社を数えた。


しかし1973年の第1次石油ショックにより、ほとんどの自動車メーカーが予定していた発売計画や開発計画をキャンセルした。ガソリン価格の高騰と供給不安が、当時は燃費が悪かったロータリーエンジンの息の根を止めたのである。市販されたクルマはマツダを除くと、短期間販売されたNSUとシトロエンだけであった。



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