-40度から+200度、世界一広い温度域で動作する「全固体ナトリウムイオン電池」日本電気硝子が開発
レスポンス / 2024年8月23日 7時0分
日本電気硝子は8月21日、マイナス40度~プラス200度という二次電池では世界一広い温度域で動作可能な耐熱仕様の全固体ナトリウムイオン二次電池(以下、NIB)のサンプル出荷を開始した、と発表した。
宇宙空間や半導体製造プロセス、医療・環境機器等の分野で、同社のNIBが有する広い動作温度や発火やガスの発生がない安全性が注目されている。今回のサンプル出荷は、これらのニーズに素早く対応し、これまでの二次電池が対応できていなかった領域への展開を促すアプローチとなる。
現在普及している二次電池は、低温では電解液が凍結し、高温では副反応によって電池内の材料全般が劣化するという課題がある。特に、高温での課題は電解液を使用しないこれまでの全固体電池でも発生する。このため、広く検討されている硫化物系の全固体電池においても、使用上限温度を広げることは容易ではない。
これに対し、同社のNIBは、正極、負極、固体電解質の全てが結晶化ガラスで構成されており、低温での凍結や高温での劣化に強い耐性を有する。また、発火やガスの発生もない。さらに今回、これらの特長を最大限に活かすガラス封着技術を用いた耐熱パッケージを開発した。ガラス封着は最も信頼性の高い技術の1つとして自動車や家電、通信等様々な分野で実績があり、今回、初めて電池のパッケージに応用した。
耐熱パッケージを用いたNIBは、200度の高温環境下での使用が可能で、200度を超える温度域に対してもニーズに応じた設計が可能である。また、高温環境下では電池内のイオンの動きが促進されるため、室温では実現できない超高速の充放電が可能になる。さらに、ガラス封着を用いたパッケージは、高温でも気密性が高いため、電池内部への水分の侵入がなく、良好な充放電サイクル特性を示す。200度の環境下において20Cの高速充放電を可能にしている。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
追手門学院大学などの研究チームがフッ化物超イオン伝導を示す新物質を創出 ― 次世代電池「全固体フッ化物イオン電池」の開発が大きく加速
Digital PR Platform / 2025年1月15日 14時5分
-
世界初 車載用1セルバッテリー保護IC 125℃高温動作対応「S-19161A/Bシリーズ」発売
@Press / 2025年1月15日 10時0分
-
フッ化物超イオン伝導を示す新物質を創出。次世代電池 全固体フッ化物イオン電池の開発が大きく加速する
PR TIMES / 2025年1月14日 12時15分
-
次世代ポータブル電源の新境地「YOSHINO B300 SST Pro」登場
IGNITE / 2025年1月5日 16時0分
-
日本電気硝子の防火ガラス「ファイアライト(R)」を活用した研究が、国際学会で最優秀賞を獲得
PR TIMES / 2024年12月19日 11時15分
ランキング
-
1「来週会合で利上げ判断」=米新政権政策、賃上げ注視―植田日銀総裁
時事通信 / 2025年1月15日 16時8分
-
21時間半の山越えバスが“タダ”!? 岐阜山間部の2大都市を結ぶ無料シャトルバス運行
乗りものニュース / 2025年1月15日 14時12分
-
3「大株主として激怒」中居正広さんトラブル報道で“物言う株主”がフジテレビ側に第三者委員会の調査求める
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月15日 18時2分
-
4《三菱UFJ銀行》10億円を奪った元行員・今村由香理(46)の夫は“4.5億円資産家”だった 駐車場収入も「奥さんが徴収に来ていましたよ」
文春オンライン / 2025年1月15日 16時0分
-
5裏切られた気持ちでいっぱいです…月収25万円・65歳サラリーマン、毎年「ねんきん定期便」を必ずチェック、年金月19万円のはずが「初めての年金振込日」に知った衝撃事実に撃沈
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月15日 8時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください