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今見ても未来的すぎる…70年製のランチア、米ペブルビーチ「ウェッジ・コンセプトとプロトタイプ」部門で優勝

レスポンス / 2024年8月23日 11時0分

ランチアは8月20日、1970年製の『ストラトスHFゼロ』が、2024年の「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」でクラス優勝を果たした、と発表した。このコンセプトカーは、1971年に登場した伝説的なランチア『ストラトス』の基礎となり、未来のランチアモデルにも影響を与えているという。


第73回ペブルビーチ・コンクール・デレガンスは、イタリアの「ヴィラ・デステ」やフランスの「シャンティイ」と並ぶ自動車エレガンスの祭典。このイベントは、毎年数千人のクラシックカーと最新モデルのファンを世界中から引き寄せる「モントレー・カー・ウィーク」のハイライトだ。今年は58か国から200台以上の貴重なヴィンテージカーが参加した。


1970年製のランチア『ストラトスHFゼロ』は、米国のコレクターが所有しており、「ウェッジ・コンセプトとプロトタイプ」部門で優勝した。この未来的な車は、イタリアデザインの傑作であり、ランチア『ストラトスHF』の基礎となった。ランチアのデザイン史において重要な役割を果たし、現在の新型『イプシロン』の円形テールライトにもその影響が見られる。


ストラトス・ゼロ・プロトタイプは、1970年のトリノモーターショーで初公開。ヌッチオ・ベルトーネがマルチェロ・ガンディーニのデザインに基づいて製作した。全高850mmのこの車は、2000年に完全な修復を受け、元のブロンズ色に戻された。前部には55Wの電球が並び、後部には84個の小さな電球が配された。インテリアは、ほぼ水平なシートや左側に移動したメーターパネルが特徴だ。115hpの1.6リットルV4エンジンと中央のデュアルテールパイプ排気システムが、このプロトタイプのスポーティな精神を強調している。


1971年に登場したランチア・ストラトスの最終版は、『ディーノ246フェラーリ』のV6エンジンを搭載し、未来的なウェッジシェイプをまとう。前部は鋭く、傾斜したフロントガラスが前ピラーを包み込み、側窓に続いている。車内には2つのシートとヘルメット用のコンパートメントがあり、ラリー用に設計されている。ランチア・ストラトスHFグループ4は、モンテカルロラリーで3連覇し、1975年と1976年のコンストラクターズ・ワールドタイトルを獲得している。

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